母が提案する着物を娘が拒否!
七五三でお参りする神社や記念撮影をする写真館を決め、残るは衣装探し。娘は、自分が着る服にこだわりがあるため、衣装選びに難航しました。私がスマートフォンで候補を見せても、「これはイヤ」「こっちも好きじゃない」と一筋縄ではいきません……。
そんな中、車で10分の距離に住む母が「あなたの着物を着せてみて!」と言って、30年以上前に私が七五三で着た、濃い赤地に蝶の絵が描かれた着物を持ってわが家にやって来ました。しかし、パステルカラーやレース柄などが好みの娘。母が持ってきた着物はどちらかというとシックなデザインで、どう見ても娘の好みではありません。案の定、娘は着物を見るなり「イヤ! 着ない!」とそっぽを向いて怒っています。
それでも母は「蝶々さんの柄がかわいいよ」「絶対に合うから」と娘に交渉を持ちかけますが、大泣きして拒否する一方です。私も「せっかくだけど、娘が気に入ったものを着せたいから、この着物はやめておくよ」と断ることに。母は「せっかく持ってきたのに」と不服そうな表情でしたが、最終的に、七五三の写真は娘が希望した白いドレスに決まりました。
いよいよ撮影当日。写真館に到着すると、来る予定のない母が着物を持って登場! 何の気なしに、いつ撮影かを母に話してしまっていたことを後悔しました。どうやら諦められないようで、ギリギリまで「ほら、1回着てごらん」とこの期に及んで娘を説得しようとします。娘は「着ない!」と意思を曲げません。
娘も私も断っているのにしつこい母。そこに割って入ってくれたのが、写真館のヘアメイクさんです。「七五三はお孫さんが主役です。七五三の衣装は着物が絶対という決まりもありません。素敵な着物ですが、お孫さんが笑顔で写真を撮るには、このドレスがいいかと思いますよ」とはっきり伝えてくれました。母は、蚊の鳴くような声で「そうですね……」と答え、今回は諦めたようでした。
着物を受け継ぐことも大切だと思いますが、ヘアメイクさんの言うように「娘の笑顔」が守れてよかったとホッとしています。ただ、これでへこたれる母ではありません。「7歳の七五三こそは!」とまたもや私の着物を着せようと目論んでいるようです。母の思いも尊重できるよう、何か別のタイミングで着物を着せられたらと思いますが、主役である娘の気持ちを優先することを忘れずに、次回もしっかり見守らなければと決意した出来事でした。
著者:中村仁香/30代・自営業。マイペースな8歳の息子と気が強い4歳の娘、夫婦の4人家族。ほぼワンオペ育児に奮闘中。ストレス解消のために、夕飯を作りながらのビールがやめられない。
作画:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
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写真館の人に間に入ってもらうまでもなく「この子が要らん言うてるやろ!しつこいわ!」と娘のこの方が一喝出来なかったのかと思います。
私ならもし義母にでも言ってます。