無神経な発言にイラッ…
生まれてすぐから育児用ミルクと母乳の混合でしたが、生後3カ月を迎えて体重の増えが悪いこともあり、もう割り切って泣く泣く母乳を断ち、完全ミルクで育てることを決意しました。とても切なかったことを覚えています。
このことを長年の付き合いの友人に LINEで伝えると、とてもイラッとする返信が来ました。『支援センターのママとかでも完全ミルクの人とかいるんだけど、なんでなんだろう!? なんで母乳あるのにミルク選んでるのかずっと気になってたんだよね! なんのメリットがあるんだろう!?』と。2児の母で完全母乳だった友人からのその言葉に、正直カチンときました。
元々悪気なく正直に色々と言ってしまうところがある友人なので、一度冷静になり自分の経緯を細かく話しました。また、母乳で育てたくてもそうできない人がいることと、自分もすごく悩んだことを正直に伝えました。
すると謝罪の言葉が返ってきて、この件は終わりました。この経験から、自分自身も何気ない発言で相手のことを傷つけないよう、より意識するようになりました。
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赤ちゃんを育てる中で、母乳や育児用ミルクの選択に悩むことは、多くのママが経験することですよね。特に初めての育児では、不安や葛藤が大きくなるのも無理はありません。
母乳と育児用ミルクには、どちらにもそれぞれのよさがあります。母乳には赤ちゃんの免疫をサポートする成分が含まれていますし、一方で育児用ミルクには、母乳には少ないビタミンKやビタミンDが豊富に含まれています。また、育児用ミルクは国のガイドラインに基づき母乳に近づけて作られているので、どちらを選んでも赤ちゃんが健康に育つことに変わりはありませんし、また、注がれる愛情にも違いはありません。
ただし、母乳には鉄分が少ないため、生後6カ月ごろから赤ちゃんの鉄分が不足しやすくなることが報告されています。鉄は赤ちゃんの成長や発達にとても重要な栄養素で、鉄不足が続くと運動機能や学習機能に影響が出る可能性があるため、離乳食で鉄を補うことが大切です。赤身の肉や魚、レバー、大豆製品など鉄分を多く含む食材を積極的に取り入れましょう。生後9カ月ごろからは、カルシウムや鉄などを添加して、離乳食で不足しがちな栄養成分を補うことを目的につくられた、フォローアップミルクを併用してもよいでしょう。
母乳で育てるか、育児用ミルクで育てるか、混合で育てるかは人それぞれです。「母乳だからいい」「育児用ミルクだから悪い」ということはなく、どちらも赤ちゃんの健やかな成長を支える手段であり、ママと赤ちゃんにとって無理のない選択が一番です。自分の体調や赤ちゃんの成長、家庭の状況に応じて、医師や助産師、保健師とも相談し、柔軟に対応してくださいね。
ママさんの言う通り、ご友人はきっと事情を深く考えずに発言したのかもしれません。しかし、私たち一人ひとりが相手の立場や背景を想像し、何気ないひと言で人を傷つけないよう心がけることは、とても大切なこと。誰もが安心して自分の選択を尊重できる、そんなやさしい社会になっていくことを願っています。
著者:本田 洋子/30代女性・主婦
3歳の娘を育てる母。2人目を妊娠中。趣味はアイドルの応援。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)
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