【助産師監修】赤ちゃんの髪の毛の特徴は? 毛の量や濃さの変化、カットできる時期について

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

赤ちゃんの髪の毛イメージ

 

赤ちゃんの髪の毛がほかの赤ちゃんに比べて薄かったり、濃かったりして心配される方もいらっしゃるのではないでしょうか? また、急に脱毛することもあるので、怖い病気にかかっているのでは? と思ってしまう方もいるかもしれません。ここでは、赤ちゃんの髪の毛の量の増え方、脱毛について、髪の毛のカットの時期などについてご紹介します。

 

 

赤ちゃんの髪の毛の特徴

髪の伸びるスピードは大人の場合で月に約1cmと言われていますが、赤ちゃんの場合は月に約0.5~1cm伸びると言われています。ただし、髪の伸びるスピードは赤ちゃんによって異なるため、あまり伸びていなくても心配はいらないでしょう。

 

赤ちゃんの髪の毛が薄かったり、抜けてしまうのは下記のことが主な理由となります。

 

〇新生児生理的脱毛

赤ちゃんの髪は、遅くても生後6カ月までに生え替わるとされています。そのため、髪の毛がある程度生えた状態で生まれてきたものの、前頭部から頭頂部にかけて髪の毛が大量に抜けてしまうことがあります。これを「新生児生理的脱毛」と言います。

 

〇乳児期後頭部脱毛

乳児期後頭部脱毛は、赤ちゃんがあお向けに寝ていると、後頭部が枕にあたり、枕と頭部に挟み込まれた髪の毛が摩擦によって擦り取られてしまうことで起こります。生後2〜3カ月ごろから生後6カ月ごろの赤ちゃんに見られることが多く、放置しても自然に治ります。そのまま髪の毛が生えなくなる心配はありません。

 

生まれながらにして髪の毛が非常に薄く、生後3カ月を過ぎても髪の毛が生えない赤ちゃんもいますが、1歳ごろには髪の毛が増えて一般的な毛の量になるので心配はいりません。

 

 

赤ちゃんの髪の毛のは変化する?

髪には、軟らかい「軟毛」と硬い「硬毛」があります。妊娠5カ月の時点でおなかの中の赤ちゃんにうぶ毛が生えてきて、妊娠8カ月ごろには軟毛となります。そして、生後6カ月ごろには硬毛へと生え変わっていくと言われています。一般的にうぶ毛と呼ばれているのは軟毛のことであり、本当のうぶ毛は胎児にしか生えていません。

 

赤ちゃんの髪質やくせ毛は、成長と共に変化していく場合があります。髪質は、男性ホルモンと女性ホルモンの影響を受けます。成長していくにしたがってホルモンバランスが変化するため、髪質や髪のくせが変化するとされています。

 

 

赤ちゃんの髪の毛はいつからカットできる?

赤ちゃんの髪の毛の生えるスピードは個人差があるので、カットの頻度も異なりますが、赤ちゃんの首がすわった後のほうがカットしやすいと言えます。赤ちゃんの目や首に髪の毛がかかり、気になるようであればカットしてあげましょう。また、赤ちゃん専用の美容室もありますので、そちらを利用するのも良いでしょう。

 

 

まとめ

赤ちゃんの髪の毛の生えるスピードには個人差があるので、髪の毛が薄くても心配はいりません。また、部分的に抜け毛が増えて脱毛したとしても、自然に生えてきます。赤ちゃんの髪は軟らかいですが、次第に硬くなっていき、成長と共に髪質やくせも変化していきます。カットについては、赤ちゃんの髪の伸び具合や月齢に合わせておこないましょう。

 

 

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