うつぶせ寝はいつごろから大丈夫?注意点とメリットデメリットについて

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うつぶせ寝の赤ちゃん

 

赤ちゃんのうつぶせ寝はよくないということを一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。あまりよいイメージがないうつぶせ寝ですが、メリットもあります。ここでは、うつぶせ寝のメリット・デメリット、うつぶせ寝のときの注意点などについて紹介します。

 

 

うつぶせ寝のメリット・デメリット

 

うつぶせ寝とは、その名のとおりうつぶせになった状態で寝ることを指します。うつぶせになるだけでは、「うつぶせ寝」とはいえません。

昭和から平成に変わる時期に、日本でうつぶせ寝がブームになったことがありました。ですがその後、うつぶせ寝はよくないという流れに変化していきました。どうしてそうなったのでしょう。うつぶせ寝のメリットとデメリットについてご紹介します。

 

赤ちゃんは体の器官がまだ未熟であることと、赤ちゃん特有の胃の形をしているということもあり、空気を飲み込みやすくげっぷと同時に消化しきれなかった母乳やミルクの吐き戻しや溢乳が多く見られます。ですが、うつぶせ寝にすると空気を飲み込みにくくなると同時に消化もうながされます。


また、赤ちゃんは横隔膜の動きがメインとなって呼吸しており、横隔膜は胃や腸などの圧迫によって動きが妨げられてしまいまが、消化がうながされることによって赤ちゃんの呼吸も楽になるのです。


そのほか、赤ちゃんの頭が圧迫されないため頭の形がよくなる、呼吸がしやすく赤ちゃんが落ち着くため寝つきがくなるといったメリットがあるようです。

 

●うつぶせ寝のメリット
・母乳やミルクが消化されやすい
・嘔吐や誤飲をしにくい
・呼吸が楽になる
・頭の形がよくなる
・寝つきがよい

 

うつぶせ寝ブームの後、乳幼児突然死症候群(SIDS)とうつぶせ寝との関連が報告されたことをきっかけに、うつぶせ寝が避けられるようになりました。厚生労働省の報告によると、平成28年度には、109名の赤ちゃんが乳幼児突然死症候群(SIDS)で亡くなっており、乳児期の死亡原因としては第3位となっています。ただし、うつぶせ寝をしていなかった赤ちゃんでも乳幼児突然死症候群(SIDS)で亡くなっているため、うつぶせ寝をしていなければ乳幼児突然死症候群(SIDS)にならないというわけではありません。

 

また、平成28年におこなわれた消費者庁の発表によると、0歳児における不慮の事故死の中では、「窒息によるもの」の割合が高く、特に就寝時の窒息死事故が多数起きているということです。なかでも顔がマットレスなどに埋まる事例が最も多いということでした。

 

●うつぶせ寝のデメリット
・乳幼児突然死症候群のリスクが高まる
・窒息の恐れがある

 

 

うつぶせ寝はいつ頃からしてよいのか

乳幼児突然死症候群(SIDS)は、うつぶせ寝によってリスクが高まるという報告があります。乳幼児突然死症候群(SIDS)は、、生後2カ月から6カ月に多く、稀に1歳以上で発症することがあるため、厚生労働省では医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合以外は、1歳までは仰向けに寝かせるよう勧告しています。

 

 

うつぶせ寝の時の注意点・事故を防止する方法

生後5~8カ月頃には、多くの赤ちゃんが寝返りができるようになっています。うつぶせ寝の際に問題になるのは、寝返りをうてるようになった赤ちゃんが自力で仰向けに戻ることができず、窒息してしまうという状況です。

 

かといって寝返りがはじまったら四六時中赤ちゃんを見ているということもできません。寝返り防止専用のクッションや赤ちゃんの左右に分厚い布団を敷き、赤ちゃんを仰向けに固定しておくという方法があります。また、寝ている赤ちゃんの動きが低下したり無呼吸になったりしたときに音やランプで警告する「無呼吸アラーム」や、睡眠中もあおむけの姿勢を保ち、観察が容易なベビーチェア「バウンサー」などを活用していくというのもひとつの方法です。

 

これらの工夫に加え、窒息の予防や乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症率を低下させるためにも以下のような点に注意する必要があります。

 

【赤ちゃんの窒息を予防するために】
・大人用ベッドではなく、できるだけベビーベッドに寝かせ、転落しないように柵は常に上げておく
・掛け布団は子ども用の軽いものにする
・敷き布団やマットレスは、アイロン台と同じ程度の硬さのもの使う
・赤ちゃんの顔の近くに、口や鼻を覆ったり首に巻き付いてしまったりする物(枕、タオル、衣服、スタイ、 ぬいぐるみ、ひも状のものなど)は置かない
・ベッド柵とマットレス、敷き布団の隙間など、赤ちゃんの頭や顔が挟まってしまうような隙間をなくす
・添い寝をする際には、赤ちゃんを圧迫しないようじゅうぶん注意する

 

【乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症率を低下させるために】
・1歳までは仰向けで寝かせる
・できるだけ母乳で育てる
・タバコをやめる

 

 

まとめ

うつぶせ寝にはメリットもありますが、窒息や乳幼児突然死症候群(SIDS)の危険もあるため、うつぶせ寝が可能な時期や注意する点がいくつかあります。基本的には赤ちゃんから目を離さないようにすることが大切ですが、うつぶせ寝を避けた方がよい時期にはグッズを活用するなどして対策していきましょう。

 

 

 

 

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監修者・著者

助産師 REIKO


医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。


2019/01/22


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