年齢別発達とおもちゃ選び

子どもは遊ぶのが仕事!

0歳から5歳までの乳幼児が、1年どころか数カ月で大きな成長をする姿には本当に日々驚かされます。運動能力だけでなく、目に見えない知能や考える能力もどんどん伸びていくこの時期、どんなおもちゃを与えてあげることが子どもにとって良いのでしょうか。

 

数あるおもちゃの中から、自分の子どもの発達段階にあったものを選ぶための目安を「おもちゃとあそび-その理論と実際-(おもちゃとあそび研究会編)日本児童福祉協会発行」を参考に探してみました。ただし、表示の年齢や月齢はあくまで目安。子どもの心身の発達は年齢が小さいほど差が大きく、最終的にはママが日々の自分の子どもの様子をよく観察して選ぶことが大切です。

 

 

 

0歳

おもちゃは赤ちゃんの外の世界への好奇心を刺激し、学習能力の基礎活動を発達させます。

 

 

0~2カ月ごろ

オルゴールメリーなど、音のする、動きのあるおもちゃ。
ただし、メリーなど電動のものをずっと動かしつづけていると赤ちゃんも飽きてしまうこともあるとか。与えっぱなしにせず、ママが手に持ったガラガラを振ってみせるなどで遊んであげると、赤ちゃんは興味をひきつけられます。

 

 

3~4カ月

自分で手に持つことができるようになると、赤ちゃん自身がガラガラを持って振ってみることで楽しみます。ガラガラは7カ月ごろまで、長く赤ちゃんが楽しめるおもちゃの一つ。
このとき、思い通りに音が出ると、うれしくてママの顔を探すことがあります。一緒に喜んであげましょう。

 

 

5~6カ月

おすわりなど、姿勢を維持できるようになってくると、両手でおもちゃを持ったり、興味のあるおもちゃに手を伸ばして触ってみることもできるようになります。触ると揺れたり音の出るおもちゃや、ボール、鏡のついたボードなども好奇心を刺激します。

 

 

0歳後半

はいはいでボールを追いかけたり、車をころがすなどできるように。特にボールは、わざと落としてみて、ママが拾ってくれるのを期待して待ったりします。
まねっこ遊びは、電話や車(救急車・パトカーなどが人気)のおもちゃで遊びます。ママも一緒に声を出して遊んであげることで、言葉を覚えていきます。

 

 

1歳

運動機能が発達し、早い動きが目で追えるようになります。まねをするだけでなく、ごっこ遊びをしたり、少し複雑な作業もできるようになってきます。


●体を動かす遊び
玉ころがし、クルクルチャイム(上から玉を落とすと下からチャイムを鳴らして出てくる)など動きのあるおもちゃ、ハンマーで打つ杭打ちなどにも興味を持ちます。
体を動かして遊べるものとしては、ほかに、ボールを打ったりころがしたりできるゴルフやボーリングのおもちゃ、歩けるようになれば、踏むと音の出るマットや、プルトイなどでも遊べます。

 

●まねっこ遊びからごっこ遊びへ
まねっこ遊びでも、1歳後半には、少し複雑な自動販売機やレジスターを模倣して作られたおもちゃで遊べるようになります。また、ごっこ遊びもはじまり、キッチンセットでのおままごとや、お人形などでの赤ちゃんのお世話などをしたがるようになります。特にお世話遊びは、情緒を豊かに、男の子に多くみられる戦いごっこなども、自分のなかの攻撃性などをコントロールできるようになるのを助けてくれます。

 

 

2歳

与えられたものや、そこにあるものを、自分なりに工夫して何かを作りあげたり、見立てたりして、遊びにストーリーが出てきます。
まだ、平行遊び(子ども同士の遊びに交流がない)の子も多いようです。


●ごっこ遊び
キッチンセットやお世話対象のお人形などに加えて、自分で遊びに必要なものが作れるブロックや積み木、さらに紙や粘土などもあると、ごっこ遊びがさらに楽しく広がっていきます。

 

●空間を作る
ブロックや積み木で、中に空間のある構造物、お家などを作ることができるようになり、壊したり、作ったりの繰り返しをしながら、徐々に組み立てられるようになります。

 

 

3歳

他の子と遊べるようになる。時々とても頑固なこだわりを見せることも。多くの子が保育園か幼稚園に入り、友だちとの集団生活が始まります。

 

 

4歳

ルールに従った集団遊びもできるようになります。ママと一緒にどこにでもおでかけできるようになってきます。

 

 

5歳

すっかり集団生活にも慣れてきます。また、このころにはおもちゃ選びに、「心の安全」への配慮も必要となってきます。


●テレビゲーム
多くの子どもたちは、外でも充分に遊びながら、テレビゲームも楽しんでいますが、「現代の子どもたちは、3つの「間」を失ってしまった。それは時間・空間・仲間である」と言われていますが、お友達とうまくコミュニケーションがとれないままの子どもにとっては、仲間とのふれあいの無いテレビゲームは「心の安全」のために良いとはいえません。
遊ばせる場合は、子どもの遊び方をよく観察して注意してあげる必要があるかもしれません。

 

●連合遊び
おままごとでそれぞれの役割をちゃんと演じたり、ブロックで友だちといっしょに大きな建物などを作って遊んだりもできるようになってきます。このように友だちと遊ぶことで、お互いの発達の刺激ともなります。ルールに従えるようになると、競争の入った遊びもできるようになります。野球盤などの、ルールを守って遊ぶようなゲームにも、5歳ぐらいになると参加できます。

 

 

監修者

医師 松井 潔 先生

小児科 | 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長


愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。


経歴

1986年 愛媛大学医学部卒業

1986-1988年 神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント

1988-1990年 同神経内科非常勤

1990-1992年 国立精神・神経センター小児神経科レジデント

1992-2005年 神奈川県立こども医療センター新生児科 医長

2005年− 同総合診療科 部長

 

■専門領域

小児科

小児神経

新生児

 

■所属学会・委員等

日本小児科学会

日本小児神経学会

日本周産期新生児医学会

日本てんかん学


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