病気や怪我、他人の損害賠償の負担

病気やけが、そして他人への損害賠償の負担にも備えるには?

「子どもの病気やけがなどで病院にかかっても、医療費助成制度があるので、費用は心配ないわ」という声をときどき耳にします。確かに、各自治体の「乳幼児医療費助成制度」や、全国共通の医療費助成制度(ぜんそくなど小児慢性特定疾患医療による一定の医療費の援助)があります。

 

 

●公的な助成は健康保険適用分のみ

でも、公的な助成は、実は健康保険で適用される医療費の自己負担分を援助するもので、健康保険の適用外のもの、例えば、入院時の差額ベッド代や往診の車代や予防接種などは助成の対象外です。また、兄弟がいる場合に、保育を頼んだ場合の保育料なども、全額自分で負担しなければなりません。実際には、こうした負担増が家計を圧迫するケースがよく見られます。
 

●子どもの成長とともに安心を得るには、健康状態のよいうちに準備をスタート

 先日、「子どもが小さい頃に病気になって長期間投薬を受けたことがあったから、なかなか保険には入れないんです。これからまた入院したことを思うと…」と不安がっていたお客様がおられました。
確かに、公的な保障や助成には、条件や対象となる期間などがあるので、子どもの将来の安心を得るには、自分である程度を準備しておくことが必要です。通常そうした準備には、保険や共済が効果的ですが、健康状態のチェックが必要なので、健康なうちに加入しておいたほうがより安心でしょう。
 

●子どもには医療保障や賠償責任保障もあると安心 → 手頃な掛け金で保障がセットされたこども用の共済も!

 子どもの病気やケガによる入院や手術などに対しては、単独の医療保険などがありますが、子どもが他人に損害を与えてしまったときなどの損害賠償などもセットされてリーズナブルな「こども向け」の共済もあります。子どもが自転車で歩行者にぶつかって歩行者に障害が残り、数千万円の損害賠償が必要になったという話もあるので、第3者への損害賠償に備えることも大切だと思います。
ちなみに我が家でも、教育資金の準備と、こうした医療・損害賠償への備えを別だてにし、後者については、月々1000円で加入できる「こども共済」(CO・OP共済)を活用しています。

 

監修 吹田朝子 先生
マネーカウンセリングネット
 Wealth
ファイナンシャル・プランナー(CFP)<R> 
 
一橋大学商学部卒業後、国内生命保険相互会社に総合職として勤務
1994年  同社の研究調査・事業費予算管理を経たのち退社、独立
     日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定AFP取得
1995年  日本ファイナンシャル・プランナーズ協会CFP認定者
1996年  日本リスクコンサルタント協会認定 リスクコンサルタント取得
1998年  労働省認可 企業福祉共済総合研究所認定 企業福祉管理士 取得
1999年  日本ファンドコンサルタント協会 日本ファンドコンサルタント取得
2002年  日本商工会議所 DCプランナー2級
著書ほか
読売新聞のFPコラム、あるじゃんのマネープランクリニック、エコノミスト、など多数。
TV出演や講演などでも活躍されている。

 

 

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