子育て世帯の家計簿チェック
北海道 Iさん
毎月の家計収支がギリギリ。
来年は幼稚園にあがるし、住宅購入も考えている。
保険も保障を増やしたいけれど、これ以上は支払えないかも。なかなか貯蓄できない家計どこを見直せばいい?
夫:会社員 子ども:3歳 2人目も欲しい専業主婦より
●マネーカウンセリングネットWealth ファイナンシャル・プランナー
吹田 朝子先生
現在の家計は比較的優秀!でも、しばらく育児休暇のため、夫の収入のみになり、教育費の準備などは計画的にしないと……。
1.毎月の支出割合を分析すると?
・毎月の手取り収入=
夫27.7万円 + 妻21.5万円
・毎月の支出合計=33.2万円
(支出内訳)
1.固定的支出 計17.6万円
住宅費:6..4万円(ローンと管理費)
車費:2.7万円(駐車場とガソリン代)
保育料:4.2万円(保育園)
保険料:0円
公共料金:1.9万円
通信費:2.4万円(うち電話代2万円)
2.変動的支出 計14.9万円
食費:5.7万円
レジャー:2.5万円
夫こづかい:4万円
おむつ等:2万円
洋服代:0.7万円
・毎月の積立=12.7万円
・ボーナスも夫婦で150万円あり、住宅ローンや保険料を差し引き、70万円を貯蓄。
<毎月の支出および、貯蓄の割合>
図1.現在の共働きの状況
支出合計は32.5万円で、毎月の貯蓄は12.7万円
図2.育児休業中の状況
支出合計は保育料を除き28.3万円で、0.6万円の赤字
ポイント1
今は共働きで余裕がありますが、産休・育児休暇で、夫の収入のみになると、毎月の貯蓄ができなくなります。固定的支出(保育料除く)合計が、夫の手取り収入の48.4%と約半分に! 新たな保険料を負担しても、この割合が50%を超えないように注意!
・固定的支出では、住宅費などは比較的低めのほうですが、通信費が平均より高めのようです。固定電話や携帯電話の使い方に気をつけたり、割引の利用など工夫してみましょう。
・保険は学資保険だけのようですが、妻の医療保障や、ご主人の死亡保障と医療保障は掛け捨てでいいので、ある程度は準備したほうが安心です。医療保障は、一生保険料が変わらない終身医2,000万円程度を目安にしてはどうでしょう?(保険料は、入院日額5,000円の医療保障で約1,800円、死亡保障で収入保障保険なら約4,000円程度で準備できるでしょう)
ポイント2
今後は、おむつ代などの子ども費が増えるので、食費などの変動的な支出も毎週の予算を決めて、上限管理を。
・今は働いておられるからと思いますが、食費が3人家族にしては多いようです。1週間分の予算を決めて、体に無理のない程度に、ご主人の協力を得ながら買い物のコントロールを。
・夫ひとりでこづかい4万円はちょっと多め。これからは家族も増えるし、ご主人にも貯蓄を増やすための努力をしてもらえるよう、話すことも大切です。
CHECK>> 「平均的なおこずかい額とは?」
今後のプランは?
・ お子さんの教育資金は公立がベースなので、1人400万円分を目標にしてみましょう。→ 教育資金準備へ
・ 住宅ローンの繰上返済は慌ててやらないほうが得策。→ 住宅ローンの管理へ