【医師監修】1歳児健診でチェックすること
赤ちゃんの健診は、 母子保健法第12条及び第13条の規定により 市町村が乳幼児に対しておこなう健康診査です。乳幼児健診の目的は「乳幼児の病気の予防と早期発見、および健康の保持・健康の増進」となっています。赤ちゃんがすくすく成長していくためにも健診はしっかり受けましょう。
1歳児健診
栄養状態や、つたい歩き、つかまり立ちなどの様子、言葉の理解などを見ます。自治体によっては実施されないこともありますが、自己負担でも受けておくと安心。前回の9〜10カ月健診で、気になる点があった場合は必ず受けましょう。
具体的な内容(乳児健診共通でおこなう項目)
・身体測定(身長、体重、頭囲、胸囲)
・視覚・聴覚
・おなかの触診
・口の中の診察
・頭の大泉門(だいせんもん)の触診
・性器の診察
・問診
具体的な内容(1歳児健診でおこなう項目)
・つかまり立ち、つたい歩きの様子
壁や人の手につかまって、バランスをとって立つことができるかを診ます。つたい歩きでは足のつき方や手の使い方をチェック
・物をつかむ様子
物に興味を持ち、自分で取ってつかむまでを診ます。親指と人差し指でつまめているかなどをチェック。
・言葉の理解
ママが「ちょうだい」などといった言葉を理解できているかを診ます。
・精神発達
「バイバイ」などの大人のまねを手振りでできるかを確認。知的発達や社会性の発達具合を診ます。
この時期になると、自己主張が強くなり、普段はできていても健診で知らない人の前だと硬くなってしまう赤ちゃんも多いものです。そのため、どのようなことができるのかを聞く問診が大切になってきます。母子健康手帳の1歳児健診の部分を読んでおき、普段の様子を伝えられるようにしましょう。
※厚生労働省では、新型コロナウイルス対策が気になる保護者に向けて、子どもの健康が気になるときだからこそ、予防接種と乳幼児健診は遅らせずに予定どおり受けるよう情報発信しています。予防接種のタイミングは感染症にかかりやすい年齢などをもとに決められており、乳幼児健診は子どもの健康状態を定期的に確認して相談する大切な時期なので適切な時期にきちんと受けましょう。予防接種を受けそびれてしまった方はできるだけ早く受けましょう。
体調が悪いときは予防接種や健診に行くのはやめ、元気になったら改めて予定を立てましょう。
乳幼児健診は、感染状況などを踏まえて中止、または実施方法などを変更している場合があります。お住まいの市町村の子育て世代包括支援センターや母子保健窓口にお問い合わせください。
参考:厚生労働省「遅らせないで!子どもの予防接種と乳幼児健診」