【助産師監修】新生児とはいつまで?新生児期の赤ちゃんの特徴
生まれたばかりの赤ちゃんのことを新生児と言いますが、赤ちゃんは生まれてからの日数により、呼び方が変わるのをご存じですか? では新生児期というのは、一体どのくらいの月齢のことを指すのでしょうか?
赤ちゃんが新生児と呼ばれるのはいつまで?
世界保健機構(WHO)は、「生後28日未満の赤ちゃん」を新生児としています。生まれた日を“日齢0”と数え、新生児の期間は早期と後期に分けることが可能です。
日齢7までの期間を「早期新生児期」と言い、胎外での生活に適応する期間で、基本的には産院などで看護を受ける時期とされています。 残りの日齢7以降から日齢27までの期間が「後期新生児期」となります。
新生児期の赤ちゃんの特徴
新生児には、特徴がいろいろあります。ここでは新生児期の特徴をいくつか紹介していきます。
●生理的体重減少
出生後、赤ちゃんは排泄によって体内の水分を喪失していきます。ですが、その時期の新生児の哺乳量は排泄量に対して少ないこともあり、体重が減少してしまいます。これを生理的体重減少と言います。生理的体重減少では、生後2~5日までに3~10%ほどの体重が減っていきますが、生後7日ころには出生体重に戻るとされています。
●生理的黄疸
生理的黄疸は、生まれてから3〜7日ごろにみられる赤ちゃんの皮膚が黄色く染まるのが特徴の症状です。黄疸は2週間程度で落ち着き、それ以上黄疸が続くようであれば他の原因である可能性が高くなります。
<黄疸の治療について>
生理的黄疸の場合、経過観察をし、自然に軽快するのを待ちますが、中には基準値以上に黄疸が強く出る場合もあります。その場合は、医師の判断により光線治療をおこなうのが一般的です。 光線治療は新生児に青や緑の光を照射し、黄疸の原因となる脂溶性のビリルビンという物質を水溶性に変化させ、尿と一緒に排泄させます。血液検査によりビリルビン値を確認し、値が下がるまで治療をおこないます。
●新生児微笑
まだ、感情が整っていない新生児でも自然に笑みを浮かべる場合があります。 これを新生児微笑(生理的微笑)と言いますが、なぜ笑みを浮かべるのかは解っていません。
●ルーティング反射
原始反射の1つで、おっぱいを探している行動と言われています。
●吸てつ反射
これも原始反射の1つで、おっぱいなどに吸い付き、自動的に吸う運動を繰り返します。吸てつ反射はおっぱいだけでなく、指やおしゃぶりにも吸い付く行動も含みます。
まとめ
「生後28日未満の赤ちゃん」を新生児と言います。特に生後7日目までは胎外生活に慣れる時期でもあり、生理的体重減少や生理的黄疸などの変化が見られます。新生児期にしか見られない赤ちゃんの変化があります。
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