嫌なことをされると逃げてしまいます
2歳の娘は、1カ月ほど前から公園に行きたがらなくなりました。砂場で年下の男の子からおもちゃを取られるなど、嫌なことが起こるからだと思います。最初は私も「(おもちゃを)貸してあげようね」と言っていましたし、娘も貸したあとは、違うおもちゃで遊んでいました。しかし、その男の子は娘が持っている物を欲しがって奪うように取ってしまうので、とうとう娘は砂場から逃げてしまいました。娘は家でははっきり自己主張をしますが、外では嫌とは言えず、取られそうになると手を離してしまいます。同じようなことが何度かあるうちに公園に行きたがらなくなり、誰もいない時間に連れて行っても、「帰る」と言います。娘は感受性が強いほうで、テレビでも人が泣いている場面や自分が嫌いな場面になると、その場から離れたり、消したりします。そういうときは、「怖かったのかな?」「びっくりしたんだね」と言ってあげています。公園などではおもちゃの取り合いはよくあることだと思いますし、幼稚園に行けば取り合いはもっと増えると思います。しかし、娘は自分が傷つかないように避けているようです。こうした場合、親としてどう対応したらいいのでしょうか。また公園に行けるようになるのか、悩んでいます。
公園でおもちゃの取り合いなどのトラブルが起こるのは、親にとっては面倒で嫌なことですよね。でも、子どもにとっては、子ども同士のふれあいを経験する貴重な場所なのです。2歳くらいの子は、自分の物も他人の物も、すべて「自分の物」にしたいという気持ちでいます。自我が芽生え、何でも「自分」を中心に物事を捉えて体験し始めるからです。2歳の娘さんも自我が育ってきているからこそ、少し嫌なことがあっただけで、「もう帰る」「行きたくない」と逃げてしまうのでしょう。とはいえ、やはり子ども同士の関わりはとても大事です。そこで、いつもの公園ではなく、違う公園やプレイルームのような場所を試してみましょう。そのときにはお母さんが娘さんを交えて他の子と楽しく遊ぶといいですよ。すると、娘さんも楽しくなり、近所の公園にも行きたがるようになるでしょう。