【医師監修】会陰(えいん)切開

この記事の監修者

医師池谷 美樹 先生
産婦人科 | 横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長

岐阜大学卒業、日本赤十字社医療センターで初期研修後、同センター常勤医師として勤務、東京慈恵医科大学産婦人科講座入局、博士号取得、国立成育医療研究センター周産期診療部勤務、日本赤十字社医療センター産婦人科勤務を経て、現在は横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長。

会陰とは、腟口から肛門までの間とその周囲の周囲のこと。赤ちゃんが出てくるときに、必要に応じて数cmほど切る医療処置を会陰切開と言います。

 

 

どんなときに切開するの?

本来、赤ちゃんが腟口から出てくるときには会陰部分の皮膚は柔らかく伸びます。しかし、赤ちゃんの頭が腟口に見えたままの「発露(はつろ)」という状態になっても、会陰が伸びずに赤ちゃんの頭が出てこないときや時間がかかるときには、赤ちゃんの出口を広げる処置として切開をおこないます。

 

切開の方法とその後は?

まずは会陰部分に局所麻酔の注射をします。その後切開をします。

肛門に向けて垂直に切る「正中切開」、腟の下から斜め下に切る「正中側切開」、腟の横から斜めに切る「側切開」の3つの方法があります。一般的には「正中側切開」が多いです。

陣痛中なので、注射や切開などをしたことにも気づかない人も多いです。

出産後に切開した部分を縫合します。まだ麻酔が効いているはずなので痛みはほどんどありませんが、分娩後は赤ちゃんが通過したことによる産道の痛みが残っている人もいるので、麻酔をしてあっても痛みを感じる人もいます。

縫合には溶ける糸を使うことが多いです。退院後、違和感があるという人もいますが、産後1カ月後には気にならなくなる人がほとんど。1カ月経ってもひきつるような感覚がある場合は、産後健診のときに相談しましょう。

 

切開しないとどうなるの?

分娩のときに伸びるはずの会陰が伸びないと裂けてしまうことも(=会陰裂傷)。

その際に肛門を締める筋肉(肛門括約筋)を損傷してしまうと、産後にガスや便が我慢しづらいといった日常生活に支障がある症状が残ってしまいます。

特に高齢出産の人や初産の人は会陰の伸びが悪い傾向があります。裂けた会陰や肛門括約筋を縫合するためには長時間必要になります。重度の会陰裂傷が予測される場合には、医師の判断で切開をします。

 

(監修/池谷美樹先生)

 

 

 

【関連リンク】
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