会陰(えいん)切開とは

会陰とは、膣口から肛門までの間とその周囲の周囲のこと。赤ちゃんが出てくるときに、必要に応じて数cmほど切る医療処置を会陰切開と言います。

 

 

どんなときに切開するの?

本来、赤ちゃんが膣口から出てくる時には会陰部分の皮膚は柔らかく伸びます。しかし、赤ちゃんの頭が膣口に見えたままの「発露」という状態になっても、会陰が伸びずに頭が出てこない時や時間がかかる時には、赤ちゃんの出口を広げる処置として切開を行います。

 

切開の方法とその後は?

まずは会陰部分に局所麻酔の注射をします。その後切開をします。

肛門に向けて垂直に切る「正中切開」、膣の下から斜め下に切る「正中側切開」、膣の横から斜めに切る「側切開」の3つの方法があります。一般的には「正中側切開」が多いです。

陣痛中なので、注射や切開などをしたことにも気づかない人も多いです。

出産後に切開した部分を縫合します。まだ麻酔が効いているはずなので痛みはほどんどありませんが、分娩後は胎児が通過したことによる産道の痛みが残っている人もいるので麻酔をしてあっても痛みを感じる人もいます。

縫合には溶ける糸を使うことが多いです。退院後に違和感を感じる人もいますが、産後1カ月後には気にならなくなる人がほとんど。1カ月経ってもひきつるような感覚がある場合は、産後健診の時に相談しましょう。

 

切開しないとどうなるの?

分娩の時に伸びるはずの会陰が伸びないと裂けてしまうことも(=会陰裂傷)。

その際に肛門を締める筋肉(肛門括約筋)を損傷してしまうと、産後にガスや便が我慢しづらいといった日常生活に支障がある症状が残ってしまいます。

特に高齢出産の人や初産の人は伸びが悪い傾向があります。裂けた会陰や括約筋を縫合するためには長時間必要になります。重度の会陰裂傷が予測される場合には、医師の判断で切開をします。

 

(監修/池谷美樹先生)

 

 

 

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2015/08/06


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