【医師監修】帝王切開の流れ

この記事の監修者

医師池谷 美樹 先生
産婦人科 | 横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長

岐阜大学卒業、日本赤十字社医療センターで初期研修後、同センター常勤医師として勤務、東京慈恵医科大学産婦人科講座入局、博士号取得、国立成育医療研究センター周産期診療部勤務、日本赤十字社医療センター産婦人科勤務を経て、現在は横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長。

① 同意書の提出・入院

手術の詳しい説明を聞き、同意書にサインをします。産院によって異なりますが、予定帝王切開の場合、前日に入院し検査を受けます。麻酔をしますので21時以降は絶食となることが多いです。

 

② 手術前の準備・麻酔

手術着に着替えます。点滴を打ち、心電図、血圧計などをセットして、下半身だけに効く硬膜外麻酔や腰椎麻酔をおこないます。状態によっては全身麻酔になることも。

 

③ 手術開始・切開

帝王切開ではおなかの皮膚を縦に切る場合と横に切る場合の2パターンがあります。産院の考え方や、ママや赤ちゃんの状態によって選択されます。子宮を切開するまでの時間が縦のほうが短いので、緊急を要する場合に選択します。横切開は美容的に痕が残りにくいので時間に余裕があったり、慣れている先生の場合に選択されます。

どちらの場合も子宮は横に切ります。

 

④ 赤ちゃん誕生

おなかを切り始めてから5~6分程度で赤ちゃんを取り出すことができます(状況によっては10分ほどかかることもあります)。下半身麻酔などでママの意識がある場合には、産声も聞けますし、赤ちゃんがチェックを受けた後、顔を見たり、手術中にカンガルーケアができる場合もあります。

 

⑤ 縫合

赤ちゃん誕生後、胎盤などを取り出し子宮内をきれいにし、縫合をします。子宮の縫合には溶ける糸を使い、おなかの縫合には溶けない糸かステープラという医療用のホチキスを使用します。

 

⑥ 経過観察

術後は麻酔が切れると痛みを感じることも。ひどい場合には痛み止めをもらうこともできます。血圧や脈拍など経過観察をして問題がなければ入院室への移動となります。

 

⑦ 入院室へ

手術から約1時間半〜2時間後に入院室へ戻ります。入院室では面会も可能になります。手術当日はトイレなどにも行けないので尿道に管が入っています。経過が安定していれば、ベッド上で赤ちゃんと会うことや授乳をすることができます。

 

⑧ 帝王切開翌日の過ごし方

血栓症や傷の癒着を防ぐために、歩行を始めます。痛みがある場合でも、体の状態が良ければ、なるべく体を動かし、赤ちゃんのお世話もしましょう。歩行できるようになったら尿道の管は抜けますが、まだ点滴をしていることが多いです。

 

⑨ 翌日以降の過ごし方

腸が動いていることが確認できれば食事を摂れるようになります。シャワーは通常3〜4日後から許可が出ます。それまでは温かい濡れタオルで体を拭きます。2日目以降は、経腟分娩の人と同じく赤ちゃんのお世話を始めましょう。

 

⑩ 退院

術後5日〜1週間ほどで退院となります。退院までに抜糸、ステープラを外す等の処置があります。

おなかに力を入れる沐浴などのお世話がつらいときには無理はしないで。

帝王切開分娩の場合、産後自分の体が思い通りに動かず落ち込むことがありますが、体が回復すればできるようになるので焦らないことが大切です。

 

(監修/池谷美樹先生)

 

 

 

 

 

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