【助産師監修】後陣痛はいつまで続く?痛みの原因と和らげる方法や注意事項について

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後陣痛イメージ

 

出産が終わって、ほっとしたところにやってくる後陣痛。その痛みの程度は激痛を感じる方やチクチクと感じる程度の方など、人によってさまざまです。ではどういう場合に後陣痛の痛みが強くなるのか、また痛みの原因は何か、その緩和方法や注意すべきことなどを紹介していきます。

 

 

後陣痛とは?

胎盤が出たあと、大きくなった子宮は妊娠前の大きさに戻ろうとします。これを子宮復古と言い、子宮が収縮することで胎盤がはがれた部分に生じたたくさんの血管を圧迫し、そこからの出血を止める役割も果たしています。

 

この子宮復古と胎盤がはがれた部分からの出血を止め、子宮復古を促すための生理現象が後陣痛です。
 

後陣痛の痛みの程度は人それぞれ違います。チクチクと痛むだけの人や、生理痛のような痛み、また陣痛のような激痛を感じる人までいます。後陣痛は胎盤娩出直後から数日以内が多いですが、産後数週間にわたることもあります。

 

 

初産婦さんと経産婦さんでは後陣痛の痛みが違う?

初産婦さんか経産婦さんかによっても、後陣痛の痛みの程度が異なります。経産婦さんは初産婦さんに比べて子宮が大きくなっていることと子宮筋の疲労が大きいので、強い子宮収縮が必要となり、より強い後陣痛が起こるため、強い痛みを感じる場合が多いです。

 

 

経腟分娩と帝王切開では後陣痛の痛みが違う?

帝王切開の場合、麻酔の影響もあり、子宮収縮が経腟分娩の場合より緩やかなことが多いです。そのため、産後の出血が多くなる可能性があります。それを予防するため、子宮に直接子宮収縮剤を注射したり、術後の点滴に子宮収縮剤を入れて経過を見ることがあります。帝王切開の傷の痛みもあるので、後陣痛をより痛いと感じるかもしれません。

 

 

後陣痛の原因

子宮収縮を促すホルモンが「オキシトシン」です。オキシトシンには母乳を放出する役割もあります。赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激によってオキシトシンが分泌されるため、授乳のときに後陣痛が強くなることがあります。子宮が元の大きさに戻ると、この痛みはなくなりますので短期間の辛抱です。

 

 

後陣痛の痛みを和らげる方法

後陣痛があることは子宮が順調に元に戻っている証拠なのですが、痛みが強い場合は赤ちゃんのお世話もつらくなってしまいます。

 

ここでは、後陣痛の痛みを和らげる方法をいくつか紹介します。

 

●子宮収縮剤の内服の調節
医師に確認したうえで子宮収縮剤の量を減らしたり、休薬するなどの対応をしましょう。また授乳時に痛み強く感じるなら、医師の指示の下で授乳時間に重ならないように、子宮収縮剤の内服時間を調節しましょう。

 

●授乳回数を増やす
1回の授乳時間を短くして、授乳回数を増やします。後陣痛は徐々に治まってくるので、痛みの程度に合わせて、少しずつ授乳時間を延ばしていくといいですね。

 

●鎮痛剤を内服する
授乳中でも鎮痛剤の内服はできるので、医師に相談して処方してもらうこともできます。

 

●アロマオイルでリラックスする
産院に相談して問題がないようでしたら、アロマオイルを使ってリラックスするのも良いでしょう。後陣痛の痛みを気にしすぎて緊張してしまうと、痛みに敏感になります。一時的な痛みと割り切って、できるだけリラックスして過ごしましょう。産後の乱れやすい精神の安定にもおすすめです。しかし、なかには体調によって使用しないほうが良い種類のアロマもあるので、使用したい場合はアロマの専門店で知識がある人に相談しましょう。授乳時に痛みを感じやすい人は、授乳前のタイミングの使用が良いですが、乳房などに使う場合は授乳後に使用します。

 

 

注意したい産後の痛み

後陣痛が始まるのは胎盤娩出直後から数日以内(※場合によっては産後数週間にわたることもあります)と、普通は2~3日で消失するものです。

 

1カ月健診までに下腹部痛が続く、悪露が多い(レバーのような塊が出る)など気になることがあれば早めに受診しましょう。子宮がスムーズに元の大きさに戻れない「子宮復古不全」の場合があります。

 

子宮復古不全になっていた場合、卵膜や胎盤の一部が子宮に残っていたら、抗生剤の投与や子宮内の残留物を取り除く処置をしてもらいます。また残留物が見られず子宮収縮が遅れているなら、子宮収縮剤で様子をみることになります。

 

 

まとめ

後陣痛は子宮が回復している証拠なので良いことなのですが、赤ちゃんのお世話が大変な出産直後にやってくることもあり、痛みが強いとかなりつらいです。そのようなときは緩和方法を試してみるなどして、うまく後陣痛を乗り切りましょう。痛みが強いときでもひとりで我慢しようとせずに、医師や助産師さんに相談するなど産院のスタッフにも助けてもらいましょう。

 

 

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監修者・著者

助産師 REIKO


医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。


2019/09/17


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