無排卵周期症(無排卵月経)の特徴、原因、症状、治療法について

 

みなさん、月経がどのようなメカニズムで来るのか、ご存知でしょうか?

排卵のあと妊娠が成立しなかった場合、月経が起こります。そんな月経ですが、周期が規則的ではなかったり、出血が多かったりなどの症状に悩まされている方も少なくありません。もしかしたら「無排卵性周期症(無排卵月経)」かもしれません。今回は、無排卵性周期症(無排卵月経)についてくわしく解説したいと思います。

 

 

正常な月経周期とは?

自分の月経周期を把握するときは、生理が始まった日から次の生理が始まる前日までの日数を数えてみましょう。正常な月経周期は、28~30日であることが最も多いといわれています。

この期間、卵巣は、卵胞期→排卵期→黄体期、子宮内膜は。月経期→増殖期→分泌期というように卵巣と子宮内膜には変化が生じ、このサイクルが月経周期として現れてきます。


正常な月経のサイクルは以下のようになっています。

●増殖期(卵胞期)
卵巣の中にある卵胞が卵胞ホルモン(エストロゲン)を分泌し、エストロゲンによって子宮内膜が増殖して厚くなっていく時期です。
 ↓
排卵がおこります。

 ↓
●分泌期(黄体期)
排卵後の卵胞は黄体になって、主に黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌します。プロゲステロンは子宮内膜を着床に適した状態にしていきます。
 ↓
●月経期(黄体~卵胞期)
もともと受精がおこなわれなかったり、受精卵が着床しなかった場合、黄体は退縮し白体になり、エストロゲンとプロゲステロンの分泌が減少します。すると子宮内膜が剥がれ排出されます。これが月経です。月経は、排卵が起こってから約14日で起こります。これは月経不順の人でも変わりません。
そして、ふたたびエストロゲンの分泌が増えてくると子宮内膜が再生し、出血が止まります。
 ↓
●増殖期へ・・・

 

 

 

無排卵周期症(無排卵月経)とは?

無排卵周期症は、無排卵月経ともよばれています。正常な月経周期では、排卵が起こり、妊娠が成立しなかった場合、月経となります。しかし、無排卵周期症(無排卵月経)では、排卵が起きていないのに、月経様の出血がみられます。

 

正常な基礎体温は、高温相と低温相の二相性ですが、無排卵周期症(無排卵月経)の場合、低温一相性となります。月経周期が不純なことが多く、月経期間も短かったり長かったりしますが、正常な月経と変わらない人もいます。そして、無排卵周期症(無排卵月経)は不妊の原因にもなります。

 

無排卵性周期症(無排卵月経)は、卵巣機能が未熟な思春期、卵巣機能が低下しつつある更年期に多くみられます。思春期、更年期、授乳期にみられるものは生理的なものですが、妊娠・出産が可能な性成熟期にみられるものは病的意味合いがおおきくなります。

 

 

 

無排卵性周期症(無排卵月経)の原因は?

無排卵性周期症(無排卵月経)の場合、卵巣機能がある程度保持されているにもかかわらず排卵が起きない状態です。

 

正常な月経周期では、脳から分泌されるホルモンが卵巣に働きかけ、卵胞を発育させ、排卵させます。しかし無排卵性周期症(無排卵月経)の場合は、脳から分泌されるホルモンがうまく分泌されないため、卵胞が育たず、排卵が起こりません。排卵が起こらないと、排卵後に増加するプロゲステロンの分泌が欠如するため、子宮内膜が維持できず、剥がれ落ちてしまいます。

 

脳からのホルモンがうまく分泌されない原因はさまざまあり、ストレス、体重の変化、内分泌疾患、加齢などがあります。

 

 

 

無排卵性周期症(無排卵月経)の症状は?

無排卵性周期症(無排卵月経)の人が、無排卵を自覚することはほとんどありません。層状としては月経不順、不妊、不正出血などがあります。

 

月経不順には以下のようなものがあります。


 ・頻発月経:24日以内で月経が来る 
 ・希発月経:39日以上3カ月未満で月経が来る
 ・過多月経:出血量が異常に多い
 ・過少月経:出血量が異常に少ない
 ・過長月経:出血日数が8日以上
 ・過短月経:出血日数が2日以内

 

 

 

無排卵性周期症(無排卵月経)の治療法は?

無排卵性周期症(無排卵月経)の治療は妊娠の希望があるかどうかによって異なります。

 

●妊娠の希望がある場合
排卵誘発剤を内服または注射し、排卵を促します。排卵誘発剤を使用することで。複数の卵胞が発育するため、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)を発症したり、多胎(双子以上)妊娠の可能性もあります。

 

●妊娠の希望がない場合
妊娠の希望がない場合、経過観察とする場合も多く、月経不順などで日常生活に支障をきたしている場合に治療の対象となります。その際にはホルモン療法やピルの内服がおこなわれます。

 

●漢方薬などによる体質改善
漢方薬は、生薬の組み合わせであり、種類は数えきれないほどあります。それだけ症状や体質にあった漢方薬が処方されます。最近では漢方外来がある病院も増えており、漢方の専門知識を持った医師が治療をおこなってくれます。

 

 

 

まとめ

妊娠可能な時期にあり、妊娠を希望している女性が無排卵性周期症(無排卵月経)では、妊娠することができません。妊娠を望んでいる場合は、パートナーや医師と相談したうえで、自分に合った治療法を見つけていきましょう。妊娠を望んでいない場合でも、卵巣機能に何らかの異常がある可能性があるため、早めに受診することをおすすめします。

 

参考:

・メディックメディア 「病気が見えるVol.9 婦人科・乳腺外科」

 


監修者:助産師 REIKO

医療短期大学専攻科卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

 

 

 

 

 

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2017/11/16


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