娘は「自分は男だ!」と言い張ります
3歳の娘は、自分が女の子であることを認めようとしません。「かわいね」と言うと「カッコイイだよ」と訂正させられ、スカートを泣くほど嫌がります。また、「あなたは女の子よ」と言うと、「自分は男の子だ」と言い張ります。それほど心配していなかったのですが、あまりに娘が主張するので、ちょっと不安になっています。3歳くらいでも、自分の性に違和感を覚えたりするものでしょうか? 「女の子にはおちんちんがないよ」と教えると、「中にちっちゃいのがあるよ」と反論してきます。娘は性同一性障害なのでしょうか? どう接していったらいいでしょうか?
性同一性障害かどうかは3歳ではまだわかりません。この年齢では、「女の子でしょ」と周りが強調すると、反発して「男の子!」とムキになるものです。男の子、女の子の区別がはっきりしてくるのは、5~6歳くらいからです。そのころになると、大人がびっくりするほど、「おちんちん」「おしっこ」「うんち」などの言葉が子どもたちの間で飛び交い、「自分は女の子なんだ」と意識し始めるのです。また、上にお兄ちゃんがいて、いつも親の話題の中心になっていると、女の子は「私が男だったら……」と、うらやましく感じるものです。男女の区別を教えるより、人としての存在価値を重視して接したいものです。洋服も、本人が女の子らしい服装を嫌がっているなら、それを尊重してあげましょう。たとえば、フリルのついたデザインより、スポーティーなものを揃えてあげるといいでしょう。幼稚園の制服のスカートは仕方ありませんが、家でもスカートを嫌がるなら、無理にはかせることはありません。また、自分でスカートを選んではいたとしても、大げさに反応しないことです。「その服も似合ってるよ」「そういう服も素敵ね」などと、さりげなく言ってみましょう。