ママにこだわるのはわがままですか?
義父母と同居している2歳の息子の母です。息子は何をするにも「ママ、ママ」と、私に執着します。おじいちゃん、おばあちゃんが手伝おうとしても、「ママ!」と言って、嫌がります。遊ぶときには、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒でも大丈夫です。でも、食事、トイレなどの基本的な生活はもちろん、お菓子をあげたり靴を履かせたりという日常の細かいことまで私がやらないと嫌がります。私はこれも愛情表現の1つだと思い、気にしていなかったのですが、最近義母から「わがままになってきているからだ」と言われました。もしそうなら、早めにやめさせたほうがいいかと思うのですが、この癖は本当にわがままからきているのでしょうか?
「日常的なことはお母さんにやってほしい」とこだわるのは、そのほうが安心だと思っているためでしょう。子どもは、このくらいの年齢から自我が急激に育っていきますので、「お母さんでなければダメ!」というように、何かにこだわる主張が増えていきます。とはいえ、すべてお母さんにこだわっているわけではなく、遊ぶときはおじいちゃんおばあちゃんとも遊べているようですので、健康的な発達状態だと思います。舅さん、姑さんには、「この子は『日常的なことはお母さんの役目』とわかっているのでしょうね」と軽く説明してあげてください。また、自我がぐんぐん発達する2歳の子は、「自分で、自分で!」と自己主張することも多いと思います。親はそのとき、子どもが自分でやるのを待つことができますが、おじいちゃん、おばあちゃんはこれを見て「わがままを許している」と捉えてしまうかもしれません。こんなときには、「激しく自己主張をする時期なんですって。親が受け止めますから大丈夫ですよ」と伝えてあげるといいでしょう。激しい自己主張は、3歳に近づくにつれ治まっていきます。それは、大人とのやりとりから、「これは自分でできる、できない」という判断がついてくるからです。