泣きやまないのは泣き癖がついたせいですか?

泣きやまないのは泣き癖がついたせいですか?

2歳の息子は、意思がうまく伝わらなかったり思い通りにならないことがあると、かんしゃくを起こして壁などに頭をぶつけて泣きます。叱ると余計に泣いてしまい、なかなか泣き止まなくなるので、相手にしないでただ見守っています。ところが、同居している義母に「泣きやませる努力を怠ってきたから、今になって泣き癖がついたんだ」と言われてしまいました。私としては、今までどおりに泣きたいだけ泣かせ、気持ちが落ち着いたときに言い聞かせる、という対応をしたいのですが、それでは意味がないのでしょうか?

専門家の回答

2歳ごろは強く自己主張をする時期なので、うまくいかなかったり、気に入らなかったりすると、激しい怒り(かんしゃく)を起こすことがあります。とはいえ、壁や床に頭をぶつけてまで怒りを表現する子は多くはありません。そうする前に何らかの解決の手立てがあり、多くは泣くだけで不満がおさまるからです。たしかに、気のすむまで泣かせておくことも怒りの解決方法の1つです。とはいえ、怒りが強くなる前に子どもの訴えを早く理解して対処したり、外遊びに誘って気分を転換させることも大切です。お姑さんと同居なので、思い通りにあなたの子育てができないこともあるでしょう。でも泣かせるだけではなく、ぜひいろいろな方法を試してみてくださいね。また、泣き止んでから言って聞かせるのは、2歳代では無理です。この年齢では、時間が経過してしまうと何がいけなかったのかを理解できないからです。特に、命にかかわることや人に迷惑がかかることは、その場で「ダメ!」と短い言葉で制してしっかり注意し、行動を止めてください。そうすることで、やっていいこととそうでないことがはっきり認識できるようになるでしょう。

※質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。
この記事の回答者
監修者プロファイル

監修者植松 紀子(うえまつ のりこ)先生

平成4年から「こどもの城」小児保健部にて臨床心理士(常勤)として働き、平成19年に定年退職する。横浜市、藤沢市の各教育委員会のスーパーバイザー。日本学校メンタルヘルス学会評議員、田中教育研究所評議員。
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