嫌なことがあると噛みつくくせが治まりません
3歳10カ月の息子は、保育園で毎日のように他の子に噛みついたり、叩いたりしています。理由を聞くと、「服の裾を踏まれたから」「うるさかったから」「歌を歌っていて嫌だったから」など、噛みつくほどとは思えないようなことばかりで、不快なときに「やめて」と言わずに、噛んでしまうようです。噛みつきは1年以上続いており、その都度保育士さんから注意され、夫や私も「嫌なことがあったら『やめて』と言うか、先生を呼んで」と教えていますが、一向に治まりません。噛まれる子にも申し訳なくて、途方に暮れています。自宅では噛みつきませんが、かんしゃく持ちで、気に入らないことがあると物を投げつけたりします。こうした癖は、どうしたら治まるのでしょうか?
1歳半から3歳ごろまでの子には、気に入らないと物を投げたり、友だちを叩いたり、噛んだりする行動が、時々見受けられます。しかし、3歳10カ月ごろにはもうほとんど見られなくなる行動です。3歳ごろまでの子は、「周りよりも自分が一番でいたい」と思い、気に入らないと癇癪を起し、まるで王様のように振る舞います。これは、自我の芽生えによるものです。しかし、3歳台後半になれば言葉も理解し、周りともうまくやっていきたいと感じるため、物を貸してあげたり、周りの人と合わせたり、我慢をしたりします。息子さんは、何らかの原因でそれができていないのかもしれません。まず、お父さん、お母さんは、どのような叱り方をしていますか? 感情的に怒ったり、叩いたり、罵声を浴びせたりしていませんか? そういうことがなければ、息子さんは今、寂しくて、心が不安定になっているのかもしれません。休日には、両親のどちらでもいいですから、体を使って思い切り遊んであげてください。それで解決しない場合、保育士、子育て支援センター、保健センターなどに相談してください。専門家に個別に見てもらうことで、息子さんに必要な育児方法や支援が見つかると思います。最後に、誰かを噛む様子が見られたり、噛んだときには鼻をつまみ、「やってはいけない」ときちっと短い言葉で伝えましょう。いけないことは「いけない」とその場で短く叱ることが大切です。