思いやりの態度がなく、挨拶ができません
小学2年生の長女のことで相談します。想像力や集中力、勉強への意欲などもあり、学校では「特に何の問題もない」と担任の先生から言われていますが、起床時や何か些細なことで自分が傷ついたときなどにブスッとしやすく、また登校の際などに迎えに来てくれる近所の子に挨拶ができません。「他の子を待たせて悪い」という気持ちも見られません。
基本的な思いやりの態度を身につけてほしいのですが、どうしたらいいでしょうか?「まずは親の態度から」とも思うので、夫婦共に気持ちよく挨拶するようにしています。また、ブスッとしたまま思っていることを素直に表現しないので、気になります。
「どうしたの? 自分の思っていることを言ってごらん」といつも声かけをしているのですが…。どうかアドバイスをお願いします。
お嬢さんは、そろそろ「第2自立期」(前思春期ともいいます)に入っているのでしょう。8~10歳頃に特徴的な行動を私はこのように言っています。この時期は、自我の発達のための大事な時期です。自分はこのような考えや行動でよいのか? 自分の親は、本当にこの人たちなのだろうか? 自分は、何ができるのか?などと密かに感じています。密かにとは、自分でも意識していないレベルだからです。
挨拶ができない子どもは、学校でも不適応行動として指摘されます。今まで指摘されていないということは、社会的な行動はできているのでしょう。
些細なことも、本人にとっては傷つくこともあるので聞いてあげましょう。「言葉で言いなさい」と言う命令形は、だんだん通用しなくなるでしょう。お母さんの前では、わざとやってはいけないことをします。お母さんも丁寧な言葉かけや、本人に挨拶などをたくさんしてあげましょう。