それまでの水分補給が母乳やミルクだった赤ちゃんにとって、離乳食を始めるタイミングは哺乳瓶以外で「飲む」練習を始めるタイミングでもあります。
そこで活躍するのが、「ベビーマグ」です。しかし、いざベビーマグを購入しようとしても、さまざまな形状があるため、どれを選べば良いか分からないという方は多いのではないでしょうか。
今回は、赤ちゃんがコップやストローで「飲む」練習をサポートする、おすすめのベビーマグをご紹介します。
ベビーマグの種類や選び方のポイントについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
失敗しないベビーマグの選び方・注意点
まずは、ベビーマグの種類と選び方・注意点をご紹介します。
ベビーマグの種類
ベビーマグは、赤ちゃんがストロー飲みやコップ飲みを覚えられるようにサポートしてくれるアイテムです。
実際にベビーマグを見てみると、商品によって飲み口が異なります。まずは、それぞれの飲み口の特徴を見ていきましょう。
飲み口 | 特徴 |
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スパウト | ストローよりも口に触れる部分が太く、哺乳瓶に似た形状をしています。 先に小さな穴が開いており、自分で吸わなくてもマグを傾けるだけで中身が口に入ってくるので、 初めてマグを使う赤ちゃんにおすすめのタイプです。 |
ストロー | ストロータイプは、コップにストローと蓋がついた形状をしています。 自分で吸うことで中身を飲むことができます。 スパウトと違って吸引力が必要なので、ストロー飲みを覚えさせたい時におすすめのタイプです。 |
カップタイプ | 蓋がついたカップに穴が開いている形状をしています。 コップを使って飲み物を飲むように自分で傾きを調整しながら飲む練習ができます。 コップ飲みを覚えさせたい時におすすめのタイプです。 |
飲み口が同じタイプの商品でも、メーカーによって適齢は異なります。パッケージに記載されている適齢を確認してから購入するようにしましょう。
また、商品によっては、飲み口を替えるだけで長く使えるものもあります。段階的に飲み口を変えていきたい方は、こうした商品がおすすめです。
月齢に合った使いやすいものを選ぶ
ベビーマグは、離乳食が始まり母乳やミルク以外にも水分を摂るようになる頃から使い始め、幼児期まで長く使えるものです。
パッケージに記載されている適齢を参考にしつつ、お子さんが使いやすいものを選びましょう。
はじめはうまく飲めなくて当たり前ですので、様子を見ながらお子さんのペースに合わせて進めてみてください。
衛生管理がしやすいものを選ぶ
ベビーマグは、コップや哺乳瓶などに比べると構造が複雑です。少しでも、洗いやすく衛生管理がしやすいものを選びましょう。
マグ本体は、大人の手がすっと入ってスポンジで洗えるのが理想。パーツの分解や組み立ても簡単だと、さらに使いやすいですね。
倒れても漏れにくいものを選ぶ
「飲む」練習では、ママやパパが飲ませてあげるだけでなく、赤ちゃんが自ら持って飲めるようになるためのものでもあります。
しかし、実際にベビーマグを赤ちゃんに持たせると、とんでもなく傾けてしまうことや、場合によっては逆さにして振ってしまうなんてことも。
こんな時も慌てず対応できるように、ベビーマグは倒れても漏れにくいものを選ぶと安心です。特に、外出時はバッグに入れることもありますので、しっかり蓋ができて漏れにくい構造のものを選びましょう。
ベビーマグおすすめ3選|ベビーカレンダーアワード上位ランキング商品はこちら
ここからは、ベビーカレンダーアワードで上位にランクインしたベビーマグを、3商品ご紹介していきます。
※ランキングおよび掲載している口コミは、2021年10月にベビーカレンダーが実施したアンケート結果を元にしています。
第1位|リッチェル アクリアシリーズ
スパウトは使わず、はじめからストロー飲みの練習ができるベビーマグです。
密封性のあるシリコンゴム製の蓋をプッシュすると、ストローから飲み物が出る構造。はじめてストローを使う赤ちゃんでもストローから飲み物が出ることを覚えられるので、自ら吸うことを習得しやすくなりますよ。
スパウトを嫌がるお子さんや、なかなかストロー飲みに移行できない時におすすめです。
持ち手があったので上手に持ち、自分で飲んでくれてました!頂き物でしたが、デザインもシンプルで可愛いものが多く、選びやすいかと思います。
ストロー飲みがスムーズにできた。両手で持って飲むことができる。形も円柱形なので洗いやすかった。
ミッフィーのデザインで可愛くて、最近マグを見ては、娘がうさぎの真似をしています。どんなに逆さまにしてもこぼれないので本当に助かります。
部品が大きくて洗いやすい。無くしにくい。パッキンやストローなどの嵌め方も分かりやすく、漏れにくい。
ガラスのような透明感が良かった。絵柄のデザインも良かった。量を飲むので容量が入るものが良かった。飲み口とストローの取り替え部品が1箱に2つずつ入っているので助かる。
第2位|コンビ ラクマグシリーズ
生後4カ月頃から使えるベビーマグです。
赤ちゃんが口でくわえるだけで中身が出てくるストロー形状を採用した、「はじめてストロー」からスタート。逆さにしてもこぼれず赤ちゃんがくわえた時だけ中身が出てくる「はじめてコップ」に、傾けてもこぼれず吸うと飲める「漏れないストロー」と、ステップアップできます。
早い段階から飲む練習ができるうえ、ストロー飲みとコップ飲みを同時に進めやすい商品です。
全てのパーツを食洗機に入れられるところと、ゴムパッキン一体型の設計がかなり良かった。デザインも良く計算されていて使う度に気分が良かった。
こぼれないから安心して子どもに渡せる。また、月齢に合わせてコップ飲みの練習、ストロー練習と変えられて良かった。
成長に合わせて飲み口を替えることができることが便利でした。また、煮沸できるので衛生面も安心でした。
各パーツが追加購入できる!ストロー部分は汚れやすいので定期的に新品に交換しています。分解して洗いやすいのも良い。
持ち運びが便利だったのは良かったです。普通にコップで飲むより飲みやすかったです。逆さまにすると水が少し漏れてしまうのが悪かった点ですが、そこが少し改善されるとさらに良くなると思いました。
第3位|リッチェル トライ シリーズ
5カ月頃から使える、スパウトタイプのベビーマグです。
通常のスパウトのように傾けて飲むだけでなく、下部に付属のストローを付けることで吸って飲むこともできます。また、ストロー、コップと移行できるよう、飲み口がセットになっています。
これ1つで、スパウトからストロー、コップと移行していくことができる商品です。
保冷できるので夏場に重宝しました。また、他の会社の商品は漏れることがあったが、こちらの商品はなかったので持ち運びやお出かけの際に助かった。
スパウトとストローがセットになっていたので練習しやすかった。
ミッフィーのデザインのものが可愛かった。
コップに蓋とストローが付いていて、蓋のところを押すとストローから飲み物が飛び出すシステムで、ストローの飲み方を教えるのに便利でした。このコップのおかげですぐにストローを使えるようになりました。
ストローはけっこう大変なものが多いけど、これはとにかく洗いやすいです。レンジで殺菌できるのでお手軽です。持ち運びには向いてないのが少し残念でした。授乳間隔が空いてきたので、持ち運べたら手軽に水分補給ができるのにな~と。
先輩ママの口コミあり!その他の人気商品5選
続いて、先輩ママに人気のベビーマグ5商品を、口コミとともにご紹介します。
ピジョン マグマグ シリーズ
8カ月頃から使える、ストロータイプのベビーマグです。
カップの円形が広く、赤ちゃんが自分で持って飲みやすいのが特徴。大人の手も入るサイズで洗いやすいため、衛生管理もしやすいですね。
別売りで、飲み口が異なる「母乳実感乳首付き」「スパウト」「直飲み」タイプが販売されており、飲み口だけを替えることが可能です。成長に合わせて飲み口だけ買い替えられるので、経済的ですね。
すいくちを交換することで長く使えるのはいいアイディアだし、無駄がなくていいと思いました。
こどもが飲みやすそうだった。
本体は壊れたりせず丈夫で、子供もずっと気に入って使っていました!ストローは、かみかみしてしまって取り替えることがありました。
【商品の詳細はこちら】
【母乳実感乳首付きはこちら】
【スパウトはこちら】
【直飲みはこちら】
コンビ テテオシリーズ
5カ月頃から使える、4wayタイプのベビーマグです。
哺乳瓶乳首のクロスカットからはじめて、スパウト、カップ、ストローと徐々に移行できます。
直接飲み物を口で受ける練習ができるスプーンもついていますので、なかなかコップ飲みに移行できない赤ちゃんにもおすすめですよ。
ベビーの頃から使えるステップアップシリーズで、月齢に合わせて変えられる事と、自然とストロー飲みが出来るようになり、練習しなくても簡単にストロー飲みをマスターしてくれた。何度も投げて落とされるけど、壊れず丈夫!
漏れないのでお出かけにも便利だった。
上の子の時から愛用しています。持ち運びしやすく洗いやすいのがいい点ですが、少し漏れやすいのが悪い点です。普通に使用してる時は漏れませんが、子どもがふったり逆さにすると漏れてしまいます。
サーモス 真空断熱ベビーストローマグ
水筒や保温お弁当箱で有名な「サーモス」が作った、保冷専用のベビーマグです。
夏場など、すこし冷えた飲み物を持ち歩きたい時にピッタリ。飲み口はストロータイプなので、ストロー飲みができるようになったお子さんにおすすめです。
カラーは2色。8種類から選べるイラストに名入れもできるので、お気に入りのベビーマグを作れますよ。
真夏に使用してもあったかくならず、安心して使用ができた。持ち手が二つありとても持ちやすそうに使用していました。
かなり長く使えたので、満足してます。
保冷、保温が続くから夏場は大活躍でした。中身が見えないのでどの位飲んだか確認出来ないのは残念ですが冷たさが続くのがすごくお気に入りです!
b.box シッピーカップ
4カ月頃から使える、4wayタイプのベビーマグです。
飲み口を替えるだけで、哺乳瓶乳首、スパウト、ストロー、カップと4段階使えるので、無駄なく徐々にステップアップできます。
ストローはどんな角度からでも飲め、カップも一気に出てこないなど、むせにくく練習しやすい構造です。
漏れない、逆流しづらい、出る量が少量でむせづらい、デザインがシンプル、傾けても飲める点がよかった。
デザインがとても可愛く、飲みやすそうです。ストローにおもりがあり、どんな角度でも飲みやすい設計になっています。
普通のものだとストローの位置が決まってますが、bbox様のものは重りが付いていてどの角度でも飲めるのがよかったです。
oxoマグ
8カ月頃から使える、ストロータイプのベビーマグです。
コロンとしたフォルムにしっかりとした取っ手付きで、小さな赤ちゃんでも持ちやすいのが特徴。
見やすいメモリがついているので、赤ちゃんの摂取した水分量を把握しやすくなっています。
デザインはおしゃれでスタイリッシュで良い。
持ち運ぶのに少しかさばる。
ベビーマグはいつまで使う?
ベビーマグを使う期間は個人差が大きいため、一概には言えません。目安として、「一人でコップ飲みをできるようになるまで」と考えておくと良いでしょう。
自分でコップ飲みができるようになってもまだまだ危なっかしいという場合は、外出時はストロータイプ、自宅ではコップ飲みと使い分けるのも一つの方法です。
「何歳までにコップ飲みができないといけない」といった区切りはありませんので、様子を見つつ、お子さんのペースで進めてください。
ベビーマグを清潔に保つ洗い方
構造が複雑で細かいパーツが多いベビーマグですが、お子さんが直接口にするアイテムなだけに、清潔さは保ちたいところです。
特に、細かいパーツに対しては、スポンジが隅まで届かないといったケースも少なくありません。
そこでおすすめしたいのが、泡スプレータイプの食器洗剤。洗いたいものに直接スプレーするだけで、スポンジなどを使ってこすらなくても汚れをすっきりと落としてくれます。
また、商品によっては無香料タイプもありますので、香りが気になる方はそういったタイプの商品を使いましょう。
まとめ
一口にベビーマグと言っても、月齢に合わせて「スパウト」「ストロー」「カップ」といった3種類の飲み口があります。
まずは、月齢に合った飲み口のタイプを選びましょう。
はじめは上手く飲めなくて当然ですので、焦らずお子さんのペースで進めてくださいね。