赤ちゃんの哺乳瓶を衛生的に保つための、哺乳瓶消毒器と消毒剤。哺乳瓶を使う低月齢の赤ちゃんがいるご家庭なら、お持ちの方も多いアイテムでしょう。
今回は、電子レンジ消毒に対応した哺乳瓶消毒器と、浸け置き消毒に対応した哺乳瓶消毒剤のおすすめ商品をご紹介します。
選び方のポイントや哺乳瓶を消毒する必要性、いつまで消毒すれば良いかといった点についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
失敗しない哺乳瓶消毒やり方・消毒剤の選び方・注意点

まずは、哺乳瓶を消毒する3つの方法と哺乳瓶消毒器の選び方について、ご紹介します。
哺乳瓶の消毒方法(電子レンジ消毒/煮沸消毒/浸け置き消毒)
哺乳瓶を消毒する方法は、大きく分けて以下の3通りです。
消毒の種類 | 具体的な方法 |
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煮沸消毒 | 鍋にお湯を沸かして、哺乳瓶一式を煮沸して消毒する方法 |
浸け置き消毒 | 薬液を作りその中に哺乳瓶一式を浸けることで消毒する方法 |
電子レンジ消毒 | 専用ケースに哺乳瓶一式を入れて、電子レンジにかけて消毒する方法 |
電子レンジ消毒
電子レンジ消毒は、専用のケースに哺乳瓶をセットし、所定量の水を加えた上で電子レンジで数分加熱するだけで完了する手軽な方法です。工程が短く、調理中や家事の合間にもすぐ除菌できるため、多忙な育児中には重宝します。最大のメリットは短時間で済むことと、薬液を使わないため経済的にも負担が少ない点でしょう。また、哺乳瓶を使わなくなったあとでも、おしゃぶりやマグなどの小物を消毒するのに活用できる場合があります。一方で、電子レンジのサイズや出力によってはケースが入らなかったり、加熱時間が微妙に変わるなど注意が必要です。加熱直後はケース内が高温・高湿状態なので、蓋を開ける際のやけどにも気をつけましょう。樹脂や耐熱温度に限界のある部品がある場合は、購入時に「電子レンジ対応」と明記されているものを選ぶことが大切です。
煮沸消毒
煮沸消毒は、昔からある伝統的な消毒方法です。大きめの鍋にたっぷりのお湯を沸かし、哺乳瓶や乳首、キャップなどをすべて分解して入れ、5〜10分ほど煮沸します。その後、清潔なトングなどで取り出し、自然乾燥させれば完了です。最大のメリットは、特別な道具や薬剤を購入しなくても済むため、コストを抑えられる点でしょう。また、シンプルな工程なので一度覚えれば迷うことなく使えます。一方、煮沸中は火を使っているため目を離せないことや、料理用の鍋と分けて使用する必要があるなど、やや手間がかかるのがデメリットです。さらに、樹脂製の哺乳瓶は高温に弱い場合もあるため、取り扱い説明書で煮沸が可能かどうか確認することが重要です。火傷や熱湯の取り扱いにも十分注意し、やけど防止のために耐熱手袋やトングなどを活用しましょう。
浸け置き消毒
浸け置き消毒は、専用の薬液を水に溶かし、哺乳瓶や乳首を一定時間(目安として1〜2時間程度)浸けておくだけで消毒できる方法です。やり方は簡単で、薬液の濃度を守りながら容器に水をはり、洗浄済みの哺乳瓶をそのまま浸します。メリットは、火や電子レンジを使わないため、忙しいときでも手軽に取り扱いができること。頻回に哺乳瓶を使うご家庭でも、用意した薬液に何度でも浸けられるので効率的です。また、殺菌後はすすぎ不要の商品も多く、すぐに利用できるのも魅力でしょう。ただし、薬液の交換時期を守らなかったり、使用方法を誤ったりすると除菌効果が低下する恐れがあります。また、薬剤の匂いや成分が気になる方もいるため、購入前に成分表を確認すると安心です。容器の置き場所や小さなお子さんの誤飲対策にも注意しましょう。
使いやすい方法で選ぶ
哺乳瓶を消毒する3つの方法にはそれぞれメリット・デメリットがありますが、いずれの方法も消毒や除菌の効果は大きく変わらないので、自身の好みや扱いやすい方法を選びましょう。
哺乳瓶を消毒する頻度や使用する本数に合わせて選ぶのもおすすめです。
授乳スタイルで選ぶ
授乳スタイルによって、おすすめの消毒方法は異なります。
例えば、母乳とミルクの混合や完全ミルクを採用しているなど、哺乳瓶の出番が多い方は手軽な浸け置き消毒や電子レンジ消毒が便利です。
逆に、基本的に完母でたまに哺乳瓶を使う程度であれば、多少手間がかかっても低コストで行える煮沸消毒が向いているかもしれません。
電子レンジで簡単!哺乳瓶消毒器おすすめ2選|ベビーカレンダーアワード上位ランキング商品
ここからは、ベビーカレンダーアワードで上位にランクインした哺乳瓶消毒器を、2商品ご紹介していきます。
※ランキングおよび掲載している口コミは、2021年10月にベビーカレンダーが実施したアンケート結果を元にしています。
第1位|「コンビ」電子レンジ除菌&保管ケース 除菌じょ~ずα
電子レンジで5分加熱するだけで哺乳瓶を消毒できる、電子レンジタイプの哺乳瓶消毒器です。
本体の色は「カスタード」と「バニラ」の2色から選べ、消毒後はそのまま保管ケースとしても使用できます。
水と電子レンジだけで除菌ができるので、すごく楽なのが1番です。価格も薬剤タイプより遥かに経済的で、そのまま持ち運びも可能、1度除菌すればケースを開閉しなければ24時間OKという点も面倒くさがりな自分からすると楽でありがたいです。
色もシンプルで、レンジで除菌ができるのが良かった。瓶を3つ入れて乳首部分も入れられるし、大きさもちょうど良かったです。
新生児の頃は3時間に1度の授乳で大変だったので、手軽に除菌できてとても助かりました。電子レンジ加熱は相当熱くなるのでそこだけ注意でした。
夫も進んで使用出来る使い易さ。値段も長期使用を考えるとお手頃。早い。今後のおもちゃの使用を考えると、大きめのサイズのものは入らないのでそこがデメリット。
第1位|「ピジョン」 電子レンジスチーム&薬液消毒ケース
同率1位に輝いたこちらは、電子レンジ消毒・消毒薬液消毒の2通りの消毒方法に対応した哺乳瓶消毒器です。
電子レンジ消毒は、5分加熱するだけと簡単。
容量が大きめなので、哺乳瓶だけでなくマグやおしゃぶりなどの消毒にも使えます。
哺乳瓶、消毒器、薬剤、ブラシなどがセットになっているものを買ったので、他に買い足す必要もなく大きさなどもぴったりで便利だった。
薬液消毒もレンジでの消毒もできるので、1人目で乳頭保護器を使っていた時は常に薬液消毒、2人目でおしゃぶりや外出時に使った哺乳瓶をたまに消毒する時はレンジでと、その時その時に合った使い方ができて良かった。
電子レンジと液体殺菌の両方で使えるのが選んだ理由です。また、価格もそれほど高くなかったので。デザインにはこだわりはなかったので機能性と価格で選びました。
レンジですぐ除菌できるので、持っている哺乳瓶の数が少なくても回せたので助かった。卒乳してからも食器のつけおき除菌に使っている。
【電子レンジタイプ】哺乳瓶消毒器おすすめ3選
続いて、先輩ママに人気の哺乳瓶消毒器を口コミとともにご紹介します。
まずは、電子レンジで消毒できるタイプの3商品からです。
「西松屋」スマートエンジェル 哺乳瓶レンジ消毒器
電子レンジで3分加熱するだけで消毒できる、電子レンジ使用タイプの哺乳瓶消毒器です。
1度に2本分の哺乳瓶と付属品を消毒できるため、外出先から帰宅した後の哺乳瓶消毒にも便利。
哺乳瓶を使わなくなったら、電子レンジ蒸し器として調理器具にも使えます。
低価格で使いやすく、ストレスなく除菌できた。哺乳瓶消毒以外にも、蒸し料理などにも使用できることも魅力だった。
急ぎで使いたい時も、5分程度で加熱が冷めて使えるので良い。
普通に洗いやすく、サイズもちょうどいい。持ち運びには適さない。
「レック」Dream Collection 電子レンジ用 ほ乳びん 消毒器
コンパクト設計で保管時も場所を取らない、電子レンジ消毒に対応した哺乳瓶消毒器です。
ほとんどの家庭用電子レンジで使用可能で、加熱時間は3分。
授乳期終了後は、料理やジャム瓶の消毒ができる電子レンジ蒸し器としても使えます。
複数の哺乳瓶を一気に消毒できるのがよかったです。レンジ消毒なので時間もかからず手軽なのが利点です。
哺乳瓶だけでなく、搾乳器も使ったため、レンジと薬液とどちらも使えて便利だった。
普通に洗い割とコンパクトで使用も簡単だったが、フタを開ける時に蒸気に気をつけないと熱い時がある。
「レック」3WAY 哺乳びん 消毒ケース
電子レンジ消毒と浸け置き消毒、どちらにも使える哺乳瓶消毒器です。
ケース内にバスケットが入っており、消毒後はそのままバスケットを取り出すだけでしっかり乾燥できるため、使いやすく衛生的。
哺乳瓶の保管ケースとしても使えます。
消毒後、カゴのまま乾かしておけるので楽でした。
【浸け置きタイプ】哺乳瓶消毒剤おすすめ4選
続いて、浸け置きタイプの哺乳瓶消毒剤のおすすめ商品を、4種類ご紹介します。
「ジェクス」チュチュベビー つけるだけ タブレット
タブレットタイプの哺乳瓶消毒剤です。
タブレット1錠に対して水2リットルの割合で溶かした溶液に、洗浄済みの哺乳瓶一式を1時間以上浸ければ、消毒が完了です。
同シリーズの液体タイプと液体濃縮タイプも販売されています。
リーズナブルでただつけるだけというシンプルなのがよかった。 夜泣きがひどく夜間授乳もしょっちゅうで頭がぼーっとしててもシンプルなやり方なので助かりました。
最初はレンジで加熱するタイプを使用していたのですが、毎回チンするのが手間でつけおきに変えました。 我が家はビン2本ほど入るスリムタイプの容器にしていますが、問題なく使えています。 容器から取り出して洗ったりせずにすぐ使えるのがいいです。
たくさん入っていて安い。使う頻度も高くありがたかった。
「ピジョン」哺乳びん除菌料
1日1回溶液を作れば24時間使用できる、液体タイプの哺乳瓶消毒剤です。
使う直前まで浸けておけるため、衛生的な保管が可能。
すすぎも不要なので、低月齢の頻回授乳期でも使いやすく便利です。
哺乳瓶をつけおきした後の乾燥させずにそのままミルク作りができて、使い方が簡易でした。
1時間つけておくだけで簡単に除菌できるので便利です。哺乳瓶以外にも使用できるのでコスパが良いと思います。
液体で使いやすかった。
「ピジョン」ミルクポンS
1回1包使い切りタイプの哺乳瓶消毒剤です。
顆粒タイプで水に溶けやすく、1包で2~4リットルの溶剤を作れます。
商品は60包入りの他に20包入りもあるので、初めて使われる方はお試しとして少量タイプから始めてみるのもおすすめです。
漬けるだけで便利で、確実に除菌出来るのが良い点だと思います。
溶かしやすく、個包装になってたので使いやすかった。
24時間交換不要で使えるのでとても便利だった。洗っていれておくだけなので、考えなくても除菌ができるのがよい。
「ミルトン」Milton CP
水2リットルに対してタブレット1錠を溶かした液に、1時間以上浸けるだけで消毒が完了します。消毒後は、水ですすがずそのまま使用可能です。
哺乳瓶6本分がゆったりと入る別売りのミルトン専用容器を使うと、メモリがついているため計量せずに溶液が作れて便利です。
ミルトンはよく聞くので安心かなと思いました。錠剤タイプは価格が高めですが使いやすかったです。
大きめの容器を使っていたので 哺乳瓶やおもちゃなど入れられて助かった。
良い点は、錠剤タイプなので使いやすかった。悪い点は、容器を持っていかないといけないため大変。
哺乳瓶を消毒する必要性とは?
生まれたばかりの赤ちゃんにはママからもらった免疫がありますが、その免疫力も徐々に減少します。
さらに、赤ちゃんの体の機能は未熟なため、少しのウイルスや雑菌に感染しても重篤な症状を引き起こす可能性があります。
赤ちゃんが直接口にする哺乳瓶はウイルスや雑菌の感染源になりやすいため、しっかりと洗浄した後に消毒する必要があるのです。
哺乳瓶はいつまで消毒する?
赤ちゃんの発達速度や状況によって多少異なるものの、目安として新生児から生後6カ月頃まででOKです。
赤ちゃんが離乳食を食べ始めたり、自らさまざまなものを口に入れるようになると、哺乳瓶だけを消毒してもあまり意味がなくなってしまうため、この時期を目安にすると良いでしょう。
もちろん、生後6カ月を過ぎても気になるようなら消毒を続けてかまいません。赤ちゃんの様子を見ながら決めると良いでしょう。
まとめ
哺乳瓶の消毒方法は、「煮沸」「電子レンジ」「浸け置き」の3種類。
それぞれにメリット・デメリットはありますが、哺乳瓶の消毒は基本的に毎日のことですので、続けやすい方法を選んでください。