おもちゃのサブスクをやめた理由とは？利用者の視点で徹底解説！

2025年7月29日

お子様の成長に欠かせない「おもちゃ」。しかし、月齢や興味に合わせて次々と買い与えるのは、費用も収納スペースも大きな負担になります。そんな悩みを解決してくれるのが、定額料金で定期的におもちゃをレンタルできる「おもちゃのサブスクリプション（サブスク）」です。

知育のプロが選んだ質の高いおもちゃを手軽に試せるとあって、多くのご家庭で利用が広がっています。その一方で、「思っていたのと違った」「続けるのが難しくなった」といった理由で、利用をやめてしまう方がいるのも事実です。

この記事では、「おもちゃのサブスクをやめようか悩んでいる」という方に向けて、実際に利用をやめた方々のリアルな声を集め、その理由を徹底的に解説します。料金の負担や返却の手間、衛生面の不安など、利用をためらうポイントを一つひとつ深掘りしていくので、あなたの家庭に本当にサブスクが必要かを見極める判断材料になるでしょう。

さらに、一度はやめたけれど「やっぱりもう一度試してみたい」と感じている方のために、それぞれのデメリットを解消できる特徴を持ったおすすめのサブスクサービスもご紹介します。

この記事を読めば、おもちゃのサブスクの光と影の両面を理解し、あなたとお子様にとって最適な選択ができるはずです。ぜひ最後までご覧ください。

おもちゃのサブスクをやめた理由はなに？

便利で魅力的に見えるおもちゃのサブスクですが、なぜ利用をやめてしまうのでしょうか。そこには、実際に利用したからこそ見えてきた、さまざまな理由が存在します。ここでは、利用者が解約に至った具体的な理由を9つのポイントに分けて詳しく解説します。

料金が高くて負担になった

おもちゃのサブスクをやめる理由として、最も多く聞かれるのが「料金」の問題です。多くのサービスは月額3,000円〜4,000円台なので、一見すると「毎月新しいおもちゃを買うよりは安い」と感じる人もいるでしょう。しかし、これが毎月の固定費としてのしかかってくると、家計への負担は決して小さくありません。

年間で見ると4万円以上の出費に

例えば、月額3,600円のプランを利用した場合、年間の総額は43,200円にもなります。この金額があれば、子どもが本当に気に入った高品質なおもちゃをいくつか購入したり、他の習い事やレジャーにお金を回したりすることも可能です。特に、オムツ代やミルク代など、他にも子育てには何かと出費がかさむ時期。「おもちゃだけに毎月この金額を払い続けるのは厳しい」と感じ、解約を決断するケースは少なくありません。

また、「子どもがあまりおもちゃで遊ばなかった月も、同じ料金がかかるのはもったいない」と感じることも、コストパフォーマンスの悪さにつながり、やめるきっかけとなるようです。

やっぱり新品のほうがいいと思った

サブスクで届くおもちゃは、基本的に複数の利用者が使う「レンタル品」です。各社とも徹底したクリーニングとメンテナンスを行っていますが、それでも「やっぱり我が子には新品のおもちゃを与えたい」という気持ちから解約を選ぶ方もいます。

これには、単に「汚いのが嫌」という衛生面の問題だけではなく、以下のような想いが関係しています。

思い出として手元に残したい：初めての誕生日プレゼントや、何かの記念に贈ったおもちゃは、子どもの成長の証として形に残しておきたいものです。レンタル品では、気に入ってもいずれ返却しなければならないため、こうした「思い出」を積み重ねることができません。
愛着を育んでほしい：一つのものを大切に長く使う経験も、子どもの成長には重要です。サブスクは次々とおもちゃが入れ替わるため、一つのおもちゃへの愛着が育ちにくいと感じる親御さんもいます。「せっかくなら、自分だけのおもちゃとして大切にしてほしい」という願いも、新品購入を選ぶ理由の一つです。
所有する喜び：「これは自分のもの」という感覚は、子どもの自己肯定感にもつながります。自分のおもちゃ箱を少しずつ満たしていく喜びは、購入ならではの体験と言えるでしょう。

返却や交換が面倒になった

おもちゃのサブスクを続ける上で、意外なハードルとなるのが「返却・交換の手間」です。新しいおもちゃが届くワクワク感の一方で、古いおもちゃを返却する作業がだんだんと億劫になってしまうのです。

具体的にどんな手間がかかる？

パーツの確認：返却前に、すべてのおもちゃの部品が揃っているかを確認する必要があります。特に、ピース数の多いパズルやブロックは、一つでも紛失していないかチェックするのが大変です。子どもが部屋のどこかに隠してしまっていることもあり、家中を捜索する羽目になることも。
梱包作業：届いた時の段ボールに、おもちゃを詰め直す作業も必要です。新しいおもちゃが届くと同時に古いものを引き渡す「同時交換」を採用しているサービスが多いですが、その場で慌てて梱包するのは大変なため、結局は事前に準備しておく必要があります。
集荷の手配・待機：配送業者の集荷を待つ時間も、忙しい共働きの家庭などにとっては負担になります。スケジュール調整がうまくいかず、返却が遅れてしまうと、新しいおもちゃの発送も遅れるという悪循環に陥る可能性もあります。

こうした地道な作業が積み重なり、「楽しいはずのサービスが、いつの間にかタスクになってしまった」と感じ、解約に至るケースが多く見られます。

破損や紛失で買い取りになった

子どもがおもちゃで遊ぶ上で、多少の傷や汚れはつきものです。多くのサブスクサービスでは、通常利用の範囲内での傷や汚れは保証の対象内としており、弁償は不要です。しかし、この「通常利用の範囲」を超える破損や、部品・おもちゃ本体の紛失については、買い取り（弁償）となる場合があります。

「破損させたらどうしよう」「パーツをなくしたら追加料金がかかるかも」という心配が、親にとって大きなストレスになることがあります。子どもには「おもちゃは大切に扱ってほしい」と教えたい一方で、「レンタル品だから壊さないで！」と過度に口うるさくなってしまうのは本末転倒です。

特に、以下のようなケースでは買い取りになる可能性が高まります。

おもちゃ本体の紛失
クレヨンやペンでの落書き
水濡れによる故障
ペットによる破損

のびのびと遊ばせたいのに、常に破損や紛失を心配しなければならない状況に疲れ果て、レンタルをやめて「壊れてもいい、失くしてもいい」と思える購入品に切り替える方もいます。

届いたおもちゃに興味を示さなかった

おもちゃのサブスクの大きな魅力は、子どもの発達段階に合わせて知育のプロがおもちゃを選んでくれる点です。しかし、プロが選んだからといって、必ずしもお子様が興味を示すとは限りません。

「せっかく届いたのに、見向きもしない」「最初の数分だけ遊んで、あとは放置…」という経験は、多くの利用者が体験しています。子どもの好みは千差万別で、月齢に合っていても、その時の気分やマイブームから外れていると、見向きもされないことはよくあります。

多くのサービスでは、事前におもちゃのリクエストを出したり、手持ちのおもちゃを登録して重複を避けたりする機能がありますが、それでも完全に子どもの好みを予測するのは不可能です。

遊ばないおもちゃが部屋の隅に置かれたまま2カ月間を過ごし、料金だけが引き落とされていく状況は、「お金を無駄にしている」という感覚に直結します。こうしたことが何度か続くと、「これなら、子どもが本当に欲しがるものを一つ買ってあげた方が良い」という結論に至り、解約を選択することになります。

自宅にあるおもちゃが届いた

サービスを利用する前に、すでに持っているおもちゃを登録するシステムは多くのサブスクに備わっています。しかし、それでも手持ちのおもちゃと被ってしまうケースはゼロではありません。

登録漏れ：持っているおもちゃが多すぎて、登録し忘れてしまう。
プレゼント：サブスクのプランが確定した後に、祖父母などから同じおもちゃをプレゼントされてしまう。
類似品：メーカーやデザインは違うものの、機能がほぼ同じおもちゃが届いてしまう。

せっかく新しいおもちゃが届くのを楽しみにしていたのに、箱を開けてがっかり…という経験は、サービスの満足度を大きく下げてしまいます。もちろん、サービスに連絡すれば交換対応をしてくれる場合もありますが、そのやり取り自体が手間に感じられることも。こうした「かぶり」が続くと、サービスの選定能力に疑問を感じ、利用をためらう原因となります。

汚いと感じるおもちゃが届いた

衛生面は、特に乳幼児の親御さんが最も気にするポイントの一つです。おもちゃのサブスク各社は、ウェブサイトなどで「専門スタッフによる徹底したクリーニング・消毒」を謳っています。実際に、アルコールや次亜塩素酸、スチームクリーナーなどを用いて、素材に合わせた丁寧なメンテナンスが行われています。

しかし、それでも「中古品である」という事実は変わりません。利用者の中には、届いたおもちゃに対して、以下のような不快感を覚える方もいます。

細かい傷や塗装の剥げが目立つ
前の利用者のものと思われる、落としきれていない汚れがあった
なんとなく使用感が気になる

安全基準をクリアしていても、こうした見た目の「使用感」が心理的な抵抗感につながることがあります。「赤ちゃんは何でも口に入れてしまうのに、本当に大丈夫だろうか」という心配が拭えず、精神的な安心を求めて新品購入に切り替える人も少なくありません。これはサービスの衛生管理レベルの問題というよりは、個人の感覚によるところが大きい理由と言えるでしょう。

子どもが保育園に入った

子どもの生活環境の変化も、サブスクをやめる大きなきっかけになります。特に「保育園や幼稚園への入園」は、大きな転機です。

平日の大半を園で過ごすようになると、自宅でおもちゃで遊ぶ時間が物理的に減少します。また、園には家庭では揃えられないような多種多様なおもちゃや遊具が豊富にあり、友達と一緒に遊ぶ楽しさも覚えます。

その結果、家に帰ってきても園での疲れもあってか、以前ほどおもちゃで遊ばなくなったり、テレビや絵本など静かな遊びを好むようになったりするケースが多いです。そうなると、「高い料金を払ってまで、たくさんのおもちゃをレンタルしておく必要はないのでは？」と感じるようになるのは自然な流れです。利用頻度の低下が、コストパフォーマンスの悪化につながり、解約へと至ります。

大きくなったので必要がなくなった

おもちゃのサブスクは、主に対象年齢が生後3カ月〜6歳頃までの乳幼児向けサービスが中心です。子どもが成長し、この年齢層を超えると、自然と卒業の時期が訪れます。

また、年齢だけでなく、興味の対象が変化することも大きな理由です。

特定のキャラクターへの傾倒：「アンパンマン」や「プリンセス」など、特定のキャラクターものに夢中になり、知育玩具への興味を失ってしまう。
ゲームへの移行：テレビゲームやタブレットのアプリなどに興味が移る。
外遊びやスポーツ：自転車に乗ったり、ボール遊びをしたりと、体を動かす遊びを好むようになる。
趣味の深化：レゴブロックの高度な組み立てや、図鑑を読みふけるなど、より専門的な興味を持つようになる。

このように、子どもの世界が広がると、サブスクで提供される汎用的な知育玩具では物足りなくなってきます。子どもの「これが欲しい！」という具体的な要求に応えるために、サブスクをやめて、その時々で最適なものを購入するスタイルへと移行していくのです。

おもちゃのサブスクをやめた人の特徴

これまで見てきた「やめた理由」を踏まえると、おもちゃのサブスクが向いていない、あるいはやめる可能性が高い人には、いくつかの共通した特徴があることがわかります。もし、あなたが以下の項目に複数当てはまるなら、サブスクの利用は慎重に検討した方が良いでしょう。

毎月の固定費を少しでも抑えたい人
月々数千円の出費でも、家計にとっては固定費です。これを「負担」と感じる方や、コストパフォーマンスを重視する方には、継続が難しい可能性があります。
おもちゃを思い出として手元に残したい人
子どもの成長の節目に贈ったおもちゃや、子どもが特に気に入ったおもちゃをコレクションしたいと考えている方にとって、返却が前提のレンタルは寂しく感じられるでしょう。
衛生面で少しでも不安を感じたくない人
各社が万全の体制でクリーニングを行っていても、「誰かが使ったもの」という事実に心理的な抵抗がある方、新品でないと安心できない方には向きません。
梱包や発送作業を「手間」だと感じる人
おもちゃのパーツ確認や梱包、集荷の手配などを面倒に感じるマメでない方や、多忙でそうした時間を確保するのが難しい方にとっては、サービス利用がストレスになる可能性があります。
子どもの好みがハッキリしている家庭
特定のおもちゃやキャラクターでしか遊ばないなど、すでにお子様の好みが確立している場合、送られてくるおもちゃに興味を示さない可能性が高くなります。
すでにおもちゃをたくさん持っている人
自宅に十分なおもちゃがある場合、新たにレンタルしても重複したり、結局使わなかったりする可能性が高いです。収納スペースに余裕がない場合も同様です。
子どもの遊びを自由にさせたいと思う人
「レンタル品だから壊さないで」と気にすることなく、子どもにはおもちゃで思いっきり自由に遊んでほしいと願う方にとっては、破損や紛失のリスクが常に頭をよぎるサブスクは窮屈に感じる場合があります。

再開したい人におすすめのおもちゃのサブスク

一度はおもちゃのサブスクをやめたけれど、「やっぱり、いろんなおもちゃを試せるメリットは大きい」「自分で選ぶ手間が省けるのは楽だった」と、再開を考える方もいるでしょう。

そんな方のために、一度はやめてしまった理由を解消できる、特徴的なおもちゃサブスクサービスを5つご紹介します。あなたの「やめた理由」に合わせて、ぴったりのサービスを見つけてみてください。

安いサブスクなら「ハッピートイ！」

「料金が高い…」と感じてやめたあなたへ

とにかく月額料金を抑えたいという方におすすめなのが「ハッピートイ！」です。地域によって料金は変動しますが、6カ月コースであれば月額1,500円前後から利用できるプランもあり、業界最安値クラスの価格設定が魅力です。料金の負担が理由でサブスクを断念した方でも、これなら再チャレンジしやすいのではないでしょうか。

知育玩具アドバイザーがお子様の成長に合わせておもちゃを選んでくれる点は、他のサービスと同様です。まずは気軽に、低コストでサブスクを再開してみたいという方に最適なサービスです。

項目	内容
月額料金（税込）	約1,628円〜（地域、コースにより変動）
対象年齢	生後6カ月～4歳未満
おもちゃの数	4～5点
交換頻度	2カ月
特徴	業界最安値クラスの料金設定

返却の手間が少ない「Cha Cha Cha」

「返却や交換が面倒…」と感じてやめたあなたへ

「Cha Cha Cha（チャチャチャ）」は、交換時の手間が少ないことで定評があります。新しいおもちゃが届いた際に、配送業者がその場で古いおもちゃが入った箱を回収してくれる「同時交換」方式を採用。自分で集荷を手配する必要がありません。また、配送伝票もあらかじめ用意されているものを貼るだけなので、面倒な手続きは一切不要です。

さらに、学研ステイフル監修のプランや、発達が気になるお子様向けの特別支援教育プランなど、独自のプランが充実しているのも魅力。「返却の手間」というハードルを下げつつ、質の高いサービスを受けたい方におすすめです。

項目	内容
月額料金（税込）	3,910円〜
対象年齢	生後3カ月～6歳
おもちゃの数	6～7点（プランによる）
交換頻度	2カ月
特徴	返却時の集荷手配が不要、学研監修プランあり

破損や紛失が心配なら「トイサブ」

「破損や紛失が心配…」と感じてやめたあなたへ

おもちゃの破損や紛失が心配で、子どもをのびのび遊ばせられないと感じていた方には、業界最大手の「トイサブ」がおすすめです。トイサブの最大の魅力は、手厚い保証制度。通常の遊びの中で生じたおもちゃの汚れや破損については、原則弁償不要です。さらに、おもちゃのパーツを紛失した場合も、原則無料で対応してくれます。（※おもちゃ本体の紛失など、一部例外はあります）

この安心感があれば、「壊したらどうしよう」という親の心配を減らし、子どもをおおらかな気持ちで見守ることができます。「レンタル品だから」と神経質にならず、思いっきり遊ばせてあげたいと願うご家庭にぴったりのサービスです。

項目	内容
月額料金（税込）	1,980円～
対象年齢	生後1カ月～6歳
おもちゃの数	2～6点
交換頻度	2カ月
特徴	原則、破損・パーツ紛失の弁償不要という手厚い保証

おもちゃを選びたいなら「すくスク」

「届いたおもちゃに興味を示さなかった…」あなたへ

プロが選んでくれるのは良いけれど、やっぱり「子どもが確実に好きなものを選びたい」「持っているおもちゃと被りたくない」というニーズに応えてくれるのが「すくスク」です。このサービスの最大の特徴は、利用者が自分でレンタルしたいおもちゃを自由に選べる点です。

1,000種類以上の豊富なラインナップから、プランごとに設定された金額の上限内であれば、点数に制限なく商品を選べます。これなら、お子様の「今、一番欲しいもの」を的確にレンタルでき、「届いたけど遊ばない」という事態を避けられます。おもちゃだけでなく、バウンサーやベビーチェアといった育児用品も選べるのも嬉しいポイントです。

項目	内容
月額料金（税込）	2,420円〜
対象年齢	出産準備～6歳頃
おもちゃの数	金額上限内で自由に選択
交換頻度	約3カ月
特徴	自分で好きなおもちゃや育児用品を選べる

モンテッソーリ教育なら「キッズ・ラボラトリー」

「もっと本格的な知育を…」と考えているあなたへ

せっかくサブスクを利用するなら、家庭での教育方針に合ったおもちゃを、と考えている方には「キッズ・ラボラトリー」がおすすめです。このサービスは、モンテッソーリ教育やシュタイナー教育など、世界的な教育メソッドに基づいた高品質な木製知育玩具を多く取り扱っています。

コンシェルジュに希望を伝えれば、専門的な視点から教育方針に沿ったおもちゃをプランニングしてくれます。また、対象年齢が8歳までと広く、兄弟で一緒に使えるプランがあるのも特徴です。子どもの成長に合わせて、より本格的で質の高い知育環境を整えたいというご家庭のニーズに応えてくれるサービスです。

項目	内容
月額料金（税込）	3,520円〜（別途送料）
対象年齢	生後すぐ～8歳
おもちゃの数	最大10点（プランによる）
交換頻度	1カ月または2カ月
特徴	モンテッソーリなど本格的な知育玩具が豊富、兄弟プランあり