生まれたての赤ちゃんの小さな指先を見ると、「爪が意外に伸びていてびっくり!」と感じたママやパパも多いのではないでしょうか。
赤ちゃんの爪は大人よりも柔らかく薄いため、放っておくと自分の顔や肌をひっかいて傷を作ってしまうこともしばしば。赤ちゃんの爪のお手入れは新生児期から欠かせない大切なお世話のひとつです。しかし、「赤ちゃんの爪切りはいつから始めればいいの?」「ハサミと爪切り、どれを選べば安全なの?」など、初めての爪ケアには戸惑いや不安もありますよね。
本記事では、そんなママ・パパの疑問にお答えすべく赤ちゃん用爪切りの選び方を徹底解説します。ハサミ型・テコ型(クリッパー型)・やすり型といった種類の違いや、対象月齢に応じたポイント、安全に爪を切るコツまで網羅しました。【おすすめ15選】として用途や月齢別に厳選した赤ちゃん用爪切りもご紹介します。新生児から使えるものや成長に合わせて便利なアイテム、安全設計で安心なものなど盛りだくさんです。
ぜひ最後まで読んでいただき、赤ちゃんにぴったりの爪切り選びの参考にしてくださいね。
失敗しない赤ちゃん用爪切りの選び方・注意点

まずは赤ちゃん用爪切りを選ぶ際にチェックしておきたいポイントを整理します。爪切りの種類ごとの特徴や月齢に合った選び方、そして安全性や使いやすさにも注目してみましょう。
赤ちゃん用爪切りの種類
赤ちゃん用の爪切りには、大きく分けて以下の3タイプがあります。それぞれ使いやすさや適した場面が異なるため、特徴を踏まえて選びましょう。
ハサミタイプ(はさみ型)
先端が丸く小さいハサミ形状の爪切りです。新生児の繊細で柔らかい爪を少しずつ切るのに適しています。
刃先の開閉を自分で調整できるため力加減しやすく、爪に大きな負担をかけにくいのが特徴です。爪が割れたり欠けたりするリスクを減らせるので、生後すぐ~乳児期の赤ちゃんにはハサミタイプがおすすめです。また多くのハサミ型爪切りは刃が短く先端が丸い設計になっており、万一肌に当たっても傷つきにくく安心です。深爪を防ぎたい場合は刃先がカーブしたものだと、伸びた部分だけ狙って切りやすいでしょう。
ただし、ハサミを開いたときに刃先が剥き出しになる点は注意が必要です。キャップ付きの製品なら保管時も安全に扱えます。
テコタイプ(爪切り・クリッパー型)
大人用と同じような“てこの原理”でパチンと挟んで切る一般的な爪切り型です。赤ちゃんが成長して爪が硬く厚くなってきたらテコ型が使いやすくなります。軽い力でカットできるので、月齢が進んで爪がしっかりしてきた赤ちゃんや、1歳頃以降で爪の厚みが出てきた場合に便利です。ただし刃の幅が広すぎると小さな爪には当てにくいので、赤ちゃんの爪サイズに合った刃幅のものを選びましょう。刃先がフラットなデザインであれば爪を当てる面が見やすく、切りすぎ防止にも役立ちます。製品によっては切った爪が飛ばない爪キャッチャーケース付きや、爪を大きく拡大できるルーペ(拡大鏡)付きのものもあります。そうした付加機能があると後片付けが楽になったり細かい部分が見やすくなったりするので、使いやすさ重視ならチェックしてみてください。
やすりタイプ
爪切りの刃物を使わずにヤスリで削って整えるタイプです。
ざらざらした面を当てて爪を少しずつ短くできるので、「赤ちゃんの爪を刃物で切るのが怖い…」というママ・パパにぴったりです。爪切りハサミやクリッパーと併用して、爪のエッジをなめらかに仕上げる用途にも便利です。やすりタイプには電動式と手動式があります。電動式はスイッチを入れると振動や回転によって自動で爪を削ってくれるため、爪に軽く当てるだけでお手入れ完了。忙しいときや爪切り自体に不安がある方でも使いやすく、削りすぎも防ぎやすいです。ただしモーター音や振動があるため、敏感な赤ちゃんだと驚いてしまうことがあります。【静音設計や弱い振動のモデル】を選ぶと安心です。
一方、手動式(いわゆる爪やすり)は電動より時間はかかりますが、音も出ず細かな調整がしやすいメリットがあります。薄いガラス製や厚みがある持ちやすいタイプなどもあり、持ち運びにも便利で手軽に使えるのが魅力です。
赤ちゃんの対象月齢・爪の様子で使い分ける
赤ちゃん用爪切りを選ぶ際は、赤ちゃんの月齢や爪の硬さ・大きさに合ったものを選ぶことが大切です。
多くのベビー用爪切り製品には「新生児から」「〇ヶ月~使用可」といった対象月齢や年齢の目安が表示されています。個人差はありますが、一般的に新生児期~生後数ヶ月くらいまでは爪がとても薄く柔らかいのでハサミタイプが使いやすく、生後9ヶ月~1歳以降で爪が厚くしっかりしてきたらテコ型(爪切りタイプ)が切りやすく感じることが多いようです。実際、「新生児にはハサミ型のほうが安心だったけれど、1歳を過ぎてからは普通の爪切り型ばかり使っている」という先輩ママの声もあります。
ただし爪の成長や赤ちゃんの動きやすさには個人差があります。月齢にとらわれすぎず、赤ちゃんの爪の様子に合わせて最適なタイプを選ぶのがポイントで。もし「ハサミとクリッパー、どちらが自分たちに合うかわからない…」という場合は、両方用意して使い分けるのも一つの方法です。
たとえば、寝ている新生児にはハサミ型で静かにお手入れし、ある程度大きくなって爪が硬くなってきたらテコ型でパチンと切る、といった具合に状況によって使いわけても良いでしょう。最近は成長に合わせて使えるアタッチメントが複数付属した電動ヤスリタイプも登場していますので、長く使いたい方はそうした製品を選ぶのもおすすめです。
安全性とママ・パパの使いやすさもチェック
赤ちゃんの爪はすぐ伸びるため、こまめなケアが必要です。そのため爪切り自体の安全性や使い勝手も大切なポイントになります。以下の点に注目してみましょう。
プラスアルファの機能
製品によっては爪切りに便利な付加機能も備わっています。前述した爪が飛び散らないケースや拡大ルーペのほか、LEDライト付きで手元を照らせるもの、音が静かな静音設計モーターを採用した電動ヤスリなど様々です。特に夜間や赤ちゃんが寝ている隙にお手入れしたい場合、ライト付きや静音タイプは役立ちます。そのほか爪やすり部分が洗える素材かどうか、収納ポーチやお手入れセットになっているか、といった点もチェックすると良いでしょう。
安全対策が施されているか
赤ちゃん用の商品は基本的に安全に配慮した設計ですが、特にハサミタイプの場合は先端が丸く加工されているか、テコタイプの場合は深爪防止ガードや爪が飛ばないストッパーケース付きかどうか確認しましょう。刃先にキャップが付属していれば保管時の事故も防げます。安全設計がしっかりしていると、爪切りに不慮の動きで赤ちゃんの肌を傷つけてしまうリスクを減らせて安心です。
持ちやすく操作しやすい形状か
爪切りはママやパパが扱う道具なので、使う人の手にフィットするデザインであることも大事です。ハサミ型なら指を入れる穴の大きさや持ち手の形状をチェックしましょう。指穴が小さすぎると指が通しづらく不安定になってしまいます。右利き・左利き兼用の対称デザインだと利き手を選ばず使えるので便利です。
テコ型・ヤスリ型なら持ち手部分に滑り止め加工や指が添えやすいくぼみがあると、しっかり握れて細かな動きも安定します。また、軽すぎず程よい重みと厚みがある方が手ブレしにくく扱いやすいでしょう。
【はさみタイプ】赤ちゃん用爪切りおすすめ5選(新生児向け)
ここからは、低月齢の赤ちゃんにおすすめしたい「はさみタイプの爪切り」を、5商品ご紹介していきます。
「ピジョン」新生児つめきりハサミ
生後すぐから使える定番のハサミタイプ爪切りです。
60年以上もの歴史を持つ育児用品メーカー「ピジョン」のロングセラー商品で、新生児の小さく柔らかい爪を切るのに適しています。刃先はわずか数ミリと短く、先端が丸くカバーされているため、万一赤ちゃんの肌に触れても傷つけにくい安全設計です。
刃はステンレス製で切れ味も良く、爪に負担をかけずスパッと切れると評判。【抗菌剤入りの樹脂ハンドル】を採用しており衛生面にも配慮されています。ハンドルは3本指でしっかり支えられる安定した形状で、指先の細かな動きもコントロールしやすいです。
さらに刃先保護キャップ付きなので、使わないときは安全に保管できます。シンプルながら使い勝手が良く、初めての爪切りにも安心して使える人気製品です。
「コンビ」ベビーレーベル つめきりハサミ
ベビー用品大手コンビ(Combi)の新生児から使える爪切りハサミです。
ハサミ本体と、爪やすり機能付きのキャップがセットになっているのが特徴。まずハサミで赤ちゃんの爪を短く切った後、付属キャップに付いているやすり面で爪のフチをなめらかに整えられるため、ひっかき傷の予防に役立ちます。刃先は小さく丸みを帯び、安全性に配慮。カミソリや包丁にも使われる高品質ステンレス刃で切れ味も良好です。ハンドル部分は指が3本入るリング状で握りやすく、左右どちらの手でも使える対称デザインになっています。
持ち手に適度な厚みがあり手ブレしにくいため、爪切りに慣れない方でも安定して使えるでしょう。爪切りとヤスリが一体化して収納しやすい設計も嬉しいポイント。爪を切った後にヤスリを探す手間もなく、おでかけ時にもコンパクトに持ち運べる便利なアイテムです。
「ピップベビー」ベビー用つめ切りハサミ
大きなハンドルで握りやすい、はさみタイプの赤ちゃん用爪切りです。
深爪しにくいカーブ刃で、爪切りに慣れてないママやパパも安心。
キャップサイドにはヤスリが付いているため、なめらかに仕上げられます。
「貝印」ベビーツメキリハサミ キャップ付
刃物メーカー大手貝印(Kai)によるベビー用爪切りハサミです。
貝印ならではの高い金属加工技術で作られた刃は、薄く短いながら抜群の切れ味。新生児〜乳児のやわらかい爪もしっかりスパッと切ることができます。刃先は丸くカバーされ、爪を切る時に赤ちゃんの指先に当たっても傷つけにくい安全設計です。ハンドルは鮮やかな黄色で適度な大きさがあり、指を2~3本入れて支えられるリング形状。手にフィットして力を入れやすく、微調整もしやすいと評判です。
専用キャップ付きで刃を保護できるため、持ち歩きや保管時も安心できます。対象年齢目安は新生児からとなっており、実際に0ヶ月の赤ちゃんの爪切りデビュー用に購入する家庭も多い定番商品です。
リーズナブルな価格帯ながら貝印クオリティで耐久性も十分。兄弟姉妹で長く使い回す方もいるコスパの良い爪切りハサミと言えるでしょう。
「ピジョン」 ベビーつめきりハサミ 3ヶ月頃~
生後3カ月以降の赤ちゃんにおすすめの、はさみタイプの赤ちゃん用爪切りです。
先が丸く、赤ちゃんの小さく柔らかい爪にも使いやすい設計です。
ハンドルは3本の指でしっかり支えられる仕様で、安定して使えます。
【一般的な爪切りテコタイプ】赤ちゃん用爪切りおすすめ3選
続いて、爪が厚くなってくる1歳頃~おすすめの赤ちゃん用爪切りを、3商品ご紹介します。
「ピジョン」ベビーつめきり 切ったつめが飛び散らないケース付
赤ちゃん用品メーカーピジョンからは、ハサミ型だけでなくテコ型のベビー爪切りもラインナップされています。
こちらは9ヶ月頃からの赤ちゃんに使いやすいクリッパー型爪切りで、特徴は名前の通り爪が飛び散らないケース付きであること。爪を切った際に出る小さな爪のカスが内部のケースに溜まる仕組みになっており、後片付けが簡単です。刃先が赤ちゃんの小さな爪に合わせてコンパクトに設計されているため、細かく少しずつカットしやすく深づめもしにくい構造です。持ち手部分は幅広で指にフィットし、滑りにくい形状なので安定して握れます。
切れ味に定評のあるステンレス刃で軽い力でもスパッと切れるため、爪が厚くなり始めた赤ちゃんの爪切りにぴったり。ピジョンのハサミ型からの移行にも選ばれる、使い勝手の良い一品です。
「貝印」ベビー用つめきり 対象年齢1歳〜6歳
刃物メーカー**貝印(Kai)**のベビー爪切り(テコ型)です。
対象年齢1歳〜6歳となっており、乳幼児期から幼児期まで長く使えるのが特徴。刃先の幅が狭く、赤ちゃんや子どもの小さな爪でも合わせやすいサイズ設計。爪を切る際に刃先の位置が見やすいように作られているため、対面抱っこしながらでも狙った部分を正確にカットできます。ハンドルは厚みと曲線のあるフォルムで指になじみやすく、手のひら全体で包み込むように持てるため安定感抜群です。テコ部分を支える指が滑らないよう表面に細かな溝加工も施されています。切れ味鋭いステンレス製の刃がスッと爪を切り落とし、刃の形状にも工夫があるので深爪しにくい安心設計。
シンプルな見た目ながら「細部まで赤ちゃんの爪に合わせて考えられている」と好評で、成長に沿って長期間活躍してくれる頼もしい爪切りです。
「グリーンベル」ステンレス製 ベビー用 深爪防止ツメキリ
刃物専門メーカーグリーンベル(Green Bell)のテコ型ベビー爪切りです。
こちらの最大の特徴は、刃先に深爪を防止するための透明ガードが付いていること。赤ちゃんの爪を切りすぎないよう適切な長さでストップしてくれるため、爪切りに不安のあるママ・パパも安心して使えます。切る際にガードが指先のガイドにもなり、安定して適切な位置でカットできる優れものです。
刃はステンレス製で切れ味抜群。直線刃と縦刃付け(刃先を垂直方向にも研磨)により、爪の断面をなめらかに仕上げやすく、理想の丸みを帯びた爪形に整えられます。本体はコンパクトながら重量感があり、手にしっかりフィット。指当て部分には滑り止めも付いており、安定した操作が可能です。生後2ヶ月頃から使用OKとなっており、新生児期を過ぎて爪が伸びてきた赤ちゃんにちょうど良いアイテムです
。「ガードのおかげで怖がらずに切れる」と口コミでも人気の、安全重視の爪切りです。
【電動タイプ】赤ちゃん用爪切りおすすめ2選
最後に、電動タイプの赤ちゃん用爪切りを、2商品ご紹介します。
「コンビ」ベビーレーベル ネイルケアセット(電動爪やすり)

ベビー用品大手コンビ(Combi)の人気商品で、赤ちゃんだけでなくママのネイルケアにも使える電動爪やすりセットです。
ペン型の本体に付け替え可能な円形ヤスリパッドを装着して使います。赤ちゃん用には爪の硬さに合わせて3種類のアタッチメント(ソフト・ミディアム・ハード)が付属し、新生児~3ヶ月頃、4~11ヶ月頃、12ヶ月以上と成長段階に応じて使い分け可能。大人用のヤスリも別途3種類付いており、ママ・パパのネイルケアにも活躍します。スイッチを入れるとヤスリ部分が回転し、爪に軽く当てるだけで短く整えられる手軽さが魅力。
左右両回転と強弱のスピード切替え機能があり、赤ちゃんの爪をお世話しやすい細かな配慮も◎。振動音も比較的静かなので、赤ちゃんが寝ている間のお手入れにも使いやすいでしょう。LEDライト機能はありませんが、日中の明るい場所であれば問題なく使用できます。
爪切りに刃物を使うのが怖いという方でも安心してお手入れできると人気のアイテムです。
「KITORINA」第二世代爪きり器 ベビー電動ネイルケア

ネット通販などで人気のKITORINA(キトリナ)によるベビー用電動爪ケアセットです。
小型の本体に複数のアタッチメントを付け替えて使う形式で、赤ちゃん用3種+大人用3種の計6種類のヤスリヘッドが付属しています。月齢や爪の硬さに合わせて最適な粗さのやすりを選べるため、新生児期から大人まで家族みんなで使えるのが魅力です。モーター音は抑えられており超低騒音設計で動作音が静かなので、赤ちゃんが寝ている間のお手入れにもぴったり。さらに先端にはソフトな光のLEDライトを搭載し、暗い場所でも爪先を照らしながら安全に削れます。回転速度は2段階調節可能で、赤ちゃんには弱モード、大人は強モードと使い分け可能。握りやすい丸みを帯びたフォルムで、指先だけでなく足の爪ケアにも使いやすいと好評です。
電池式でコードレスのため取り回しも良く、持ち運びにも便利。夜間の爪切りが怖い方や上の子と下の子で使い分けたい場合などに重宝するコスパ抜群のアイテムです。
赤ちゃんの爪を切るときのコツ

意外とよく動く赤ちゃん。爪切りは刃物を使うため、赤ちゃんにケガをさせてしまわないか不安になりますね。
赤ちゃんの爪切りは寝ているときを狙うのがおすすめ。切っている途中で目を覚ましそうなら、無理に進めず次の機会を待ちましょう。
首が座ってからの爪切りは、起きているときでも後ろから抱きかかえるようにしてあやしながら切るのがおすすめ。
赤ちゃんの爪が伸びていると早く切らなくてはと思いがちですが、安全に爪を切るためにも赤ちゃんの様子とタイミングを見て切ることが大切です。
赤ちゃんの爪を切るときは、指先の形に沿って細かく数回に分けて少しずつ切っていきます。両端の角は落としすぎてしまうと巻き爪になってしまう可能性がありますので、注意してくださいね。
まとめ
赤ちゃん用爪切りは、赤ちゃんのお世話に欠かせないアイテムです。
一口に赤ちゃん用の爪切りと言っても種類が異なる、どのタイプが使いやすそうか、今回ご紹介した商品を参考に検討してみてください。
1つのタイプに絞らず、数種類を使い分けるのもおすすめですよ。