英会話を上達させたいけれど、何から始めればいいのかわからず悩んでいませんか?初心者の大人でも、ポイントを押さえた効果的な練習をすれば、独学でも英会話を着実に上達させることができます。本記事では、英会話の上達法を初心者向けに丁寧に解説します。 まず、大人が実践できる英会話上達のコツ10選を紹介し、その後に子供の英会話力を伸ばす方法、さらに独学に役立つ教材やアプリのおすすめと英会話が上達するまでに必要な期間についても解説します。早速、英会話スピーキング力を高めるヒントを具体的に見ていきましょう。
初心者でも大丈夫!大人の英会話の上達法10選
ここでは、英会話初心者の大人の方がすぐに実践できる上達法を10個ピックアップしました。それぞれのコツを押さえて、効率良くスピーキング力を伸ばしましょう。
とにかく英語を口にする機会を増やす
英語はインプット(聞く・読む)も大事ですが、アウトプット(話す)する機会を増やさなければ会話力が伸びません。そのため、とにかく英語を口に出す習慣をつけましょう。独り言でも構いませんし、オンライン英会話や英語カフェ、言語交換アプリなどを活用してアウトプットの場を積極的に作ることが大切です。英語を声に出す回数が増えれば増えるほど表現にも自信がつき、英会話上達のスピードも上がります。
フレーズを丸暗記する
よく使う日常表現は、フレーズ単位で丸暗記してしまいましょう。挨拶や相槌などの定番フレーズを覚えておけば、いざ会話するときに口をついて出てくるので便利です。また、フレーズを覚える過程で新しい単語や表現も一緒に身につき、一石二鳥です。丸ごと暗記した表現はそのまま使えるため、初心者でも自信を持って会話に臨むことができます。覚えたフレーズは声に出して繰り返し練習し、実際の会話で積極的に使ってみることが大切です。
簡単な文法で話す
使う文法は、中学で習うような基本的なもので十分です。難しい構文や凝った表現を無理に使おうとせず、「主語+動詞」のシンプルな文型でどんどん話しましょう。短く簡単な英文でも相手には十分伝わりますし、間違いも少なく済みます。シンプルな文法で話すことで、緊張せずに言いたいことを英語にできるようになります。
完璧な英語を目指さない
英語を話すときに、間違いはつきものです。完璧を求めすぎると、間違いを恐れて話せなくなってしまいます。文法や発音の細かいミスを気にするよりも、まずは伝えたい内容がきちんと伝わることを重視しましょう。多少の間違いがあっても相手には意図が伝わるものですし、失敗から学ぶことで徐々に英語が上達します。
わからないときは相手に質問する
わからないことがあれば、遠慮せず相手に質問しましょう。聞き取れなかった場合は「Pardon?(もう一度お願いします)」や「Could you repeat that?(もう一度言っていただけますか?)」と尋ねればOKです。また、自分が言いたいフレーズが出てこないときも「〇〇は英語で何と言いますか?」とその場で聞いてみましょう。わからないまま黙ってしまうより、質問して解決した方がコミュニケーションも円滑になりますし、新しい表現を学べるチャンスにもなります。
自信がなくても大きな声で話す
恥ずかしさから声が小さくなってしまうと、相手に聞き取ってもらえず、余計に自信をなくしてしまう悪循環に陥ります。自信がないときこそ、意識して普段より大きな声で話してみましょう。はっきりとした声で話すことで発音も通じやすくなり、内容が伝われば自信もついてきます。多少間違っていても笑顔で明るく話せば、相手はきちんと耳を傾けてくれるものです。
伝えたいという強い気持ちを持つ
「英語で何かを伝えたい」という強い気持ちを持つことも大切です。一度伝わらなくても、あきらめずに別の言い方を試したり、ジェスチャーを交えたりして何とか伝えようとしてみましょう。「伝えたい」という意志が強ければ、表現を工夫する力が身につき、結果的に英会話の上達につながります。反対に、「伝わらなかったから」と途中で黙ってしまう癖がつくと上達が遅れてしまいます。通じるまで、何度でもトライする姿勢を持ちましょう。
簡単な相槌のレパートリーを増やす
会話を円滑に進めるために、簡単な相槌表現も覚えておきましょう。相手の話に対して適度に相槌を打つことで、会話が弾み、こちらがきちんと聞いていることも伝わります。例えば「I see.(なるほど)」「That’s right.(そうですね)」などのシンプルなフレーズを会話の中で使ってみましょう。状況に応じて「Really?(本当ですか?)」「Exactly.(まさにその通り)」といった相槌を交えることで、より英語らしい自然なキャッチボールが生まれます。
日本語から英文に訳さない
頭の中で、日本語の文章をそのまま英語に訳そうとしないようにしましょう。日本語で考えた複雑な表現を直訳しようとすると、言葉に詰まってしまったり、不自然な英語になったりすることが多いです。それよりも、知っている簡単な単語や構文を使って、伝えたいことをシンプルな英語で表現してみてください。普段から「これは英語で何と言えるかな?」と考える癖をつけることで、徐々に日本語を介さず英語で考えられるようになり、スムーズに話せるようになります。例えば、「身の回りのものを英語で何と言うか考えてみる」のように簡単なことで良いので、頭の中で英語の独り言を言ってみる習慣をつけると効果的です。
リスニング力も鍛える
英会話はキャッチボールですから、話すだけでなく相手の英語を理解するリスニング力も鍛えましょう。自分の言いたいことばかり考えていると、相手の話を聞き逃してしまいがちです。リスニングが上達すれば、相手の発言を素早く理解できるようになり、適切な返答もしやすくなります。日頃から英語の音声に触れる習慣をつけ、映画や海外ドラマ、ポッドキャストなどでリスニング練習を積極的に行いましょう。聞き取れる表現が増えれば、自分が話せる表現も自然と増えていきます。リスニング練習の際には、聞こえてきたフレーズを真似して声に出してみる「シャドーイング」もおすすめです。シャドーイングを行うと耳と口を同時に鍛えられ、会話の反応も早くなります。
楽しく学べば英語を好きになる!子供の英会話の上達法
子供の場合は、楽しく学ぶことで英語への興味がどんどん高まります。ゲームや歌、アニメなどを通じて、遊び感覚で英語に触れさせると良いでしょう。例えば、英語の童謡を一緒に歌ったり、簡単な英語の絵本を読んであげたりすることで、子供は楽しみながら自然と英語の表現を身につけていきます。楽しんでいるうちに「英語って面白い!」と感じられれば、子供自身がもっと英語を話したい・知りたいという前向きな気持ちを持つようになります。 また、子供に英会話を教える際は、無理に話させようとしないことも大切です。英語でうまく答えられなくても責めずに、できたことを見つけて思い切り褒めてあげましょう。「間違えてもいいから話してごらん」と優しく促し、小さな成功体験を積ませることで自信がつきます。なお、子供向けの英会話教室やオンラインレッスンを利用するのも効果的ですが、家庭で楽しめる工夫を並行して行うことでさらに上達を促せます。家庭でも、日常生活の中で簡単な英語のフレーズ(「Thank you」「Good morning」など)を使ってみると効果的です。楽しみながら英語に触れる環境を整えてあげれば、子供は英語を好きになり、自発的に英会話に取り組むようになるでしょう。
独学での英会話の勉強におすすめの教材やアプリ
独学で英会話を上達させるためには、教材選びも重要です。アプリや書籍、オンライン動画など様々なツールを組み合わせて学習することで、効率良くスキルを伸ばせます。それぞれにメリット・デメリットがありますが、自分に合った教材を選び継続して活用することがポイントです。
おすすめの英会話アプリ
スマホの英会話アプリを活用すれば、通勤や休憩などのスキマ時間にも手軽に英語の練習ができます。最近ではAIを活用したアプリも登場しており、まるで会話相手がいるかのように英会話のトレーニングをすることが可能です。多くのアプリは無料または低価格で始められるので、独学でも継続しやすいでしょう。ここでは初心者に使いやすい人気の英会話アプリをいくつかご紹介します。
- Duolingo(デュオリンゴ):ゲーム感覚で学習できる人気アプリ。無料で利用でき、短いレッスンで日常英会話の基礎となる単語やフレーズを練習できます。初心者でも楽しみながら継続しやすく、スピーキングやリスニングの練習モードもあります。
- HelloTalk(ハロートーク):世界中のネイティブ話者と言語交換ができるSNS型アプリ。チャットや音声メッセージを通じてお互いの言語を教え合えるため、実際に英語を使ったコミュニケーションの練習に最適です。基本利用は無料で、気軽に国際交流しながら英会話力を伸ばせます。
- スピークバディ(SpeakBuddy):AI英会話アプリの一例。AIキャラクターとの対話を通して英語を話す練習ができます。発音や表現のフィードバック機能もあり、周りに話し相手がいなくても24時間好きなときにスピーキングの練習が可能です。
おすすめの本
英会話学習には、市販のテキストや書籍も活用できます。独学に適した本を選べば、効率良くスピーキング力を鍛えられるでしょう。ここでは、初心者におすすめの英会話学習本を3冊ご紹介します。
- 『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』:日本語を見て瞬時に英語の文を作る練習を通して、英語をパッと口に出す訓練ができる一冊です。中学レベルの簡単な文型を使って大量の例文を作るトレーニングを積むことで、スピーキングの瞬発力が身につきます。初心者が英語の語順に慣れ、会話の土台を作るのに最適です。
- 『ネイティブ英会話フレーズ集3240』:日常会話でネイティブがよく使う定番表現を網羅したフレーズ集です。挨拶から旅行、ビジネスまで幅広いシチュエーションのフレーズが掲載されており、付属のCDでネイティブの発音も確認できます。覚えたフレーズをそのまま会話で使うことで、実践的な表現力を養えます。
- 『英会話1000本ノック 入門編』:ネイティブ講師から次々と出される質問に英語で答えていくQ&A形式のトレーニング本です。1000問という豊富な練習問題と音声を使って、瞬時に受け答えする力を鍛えられます。ゲーム感覚で取り組めるので飽きにくく、スピーキング練習にぴったりです。
おすすめのYouTube
英会話学習には、YouTubeも強い味方です。無料で見られる英語学習チャンネルを活用すれば、リスニング力アップや生きた英語表現の習得に役立ちます。ここでは、初心者向けにわかりやすい解説をしてくれる人気のYouTubeチャンネルをいくつか紹介します。
- Hapa英会話:アメリカ育ちのバイリンガル講師ジュンが運営するチャンネル。日常会話で使える自然なフレーズや文化の違いなどを、日本語と英語の両方で丁寧に解説してくれます。ネイティブのリアルな表現を学べると初心者から中級者まで人気です。
- バイリンガール英会話:人気YouTuberのチカさんによるチャンネル。旅行や日常生活の場面を題材に、楽しく英語表現を学べる動画が豊富です。明るい雰囲気で初心者にもわかりやすく、英語学習のモチベーションを高めてくれます。
- 英語のそーた(英語のSota):日本人英語講師のそーたさんが日常で使えるフレーズやスラングを紹介するチャンネル。短い動画もあり、気軽に英語を勉強できます。基礎から応用までカバーしており、スピーキング力向上に役立ちます。
何年必要?英会話の上達に必要な時間
英会話が上達するまでに必要な時間は、その人の現在のレベルや学習方法、勉強時間によって大きく変わります。一概に「何年」と断言することは難しいですが、目安としてよく言われるのは約2,000~3,000時間の学習が必要という説です
。例えば毎日1時間英語に取り組めば、単純計算で3年ほどで3000時間に達します。ただし、この数字は英語を流暢に話せるようになるための目安であり、日常会話に困らないレベルであればもっと短期間でも十分可能です。 いずれにしても大切なのは、継続して学習することです。たとえ最初は簡単な英語しか話せなくても、毎日コツコツと練習を積み重ねれば、半年~1年ほどで基本的な会話ができるようになるでしょう。上達のスピードを上げるためには、先述したような効果的な練習法を実践し、アウトプットの量を増やすことがポイントです。また、オンライン英会話の受講や短期留学など集中できる環境に身を置けば、さらに短期間で英会話力が伸びるでしょう。英会話上達に必要な時間には個人差がありますが、地道な努力を続ければ必ず成果が現れます。 ぜひ今日からできることを始めて、英会話力アップに挑戦してみてください。