こんにちは、保育士の中田馨です。6月も中旬になり、全国的に梅雨入りの季節になりました。雨の日が続くと外にお出かけができず「子どもと何して遊ぼう」と悩んでしまうと思います。今日は、保育所で雨の日にしている定番の遊びを紹介します。
1.新聞を使った遊び
まずは身近な廃材である「新聞」を使った遊びをいくつか紹介します。
新聞チョップ
「新聞チョップ」は、まずママが新聞を広げて、新聞がピンと張るくらいに両端を持ちます。そして、子どもが新聞を上からチョップします。子どものチョップの力が弱くてなかなか破けない場合は、少し切れ目を入れておくと破けやすくなります。
新聞ビリビリ
「新聞ビリビリ」は、新聞チョップで破けた新聞を子どもと一緒に細かくビリビリする遊び。細かくなった新聞を束ねて持って、子どもの頭の上から落としてみましょう。洗濯カゴなどに全部入れて豪快に落としても楽しいです。
新聞ボール
「新聞ボール」は、新聞ビリビリの新聞をビニール袋に詰めてボールにして遊びます。小さい袋でも大きい袋でもOK。新聞をビニール袋に詰める際も、袋を口に見立てて「新聞食べたいよおお。入れてほしいな!」と言いながら、細かく散らばった新聞を入れてもらうと、お片付けついでに楽しく遊べるのでママとしては一石二鳥です!
新聞ままごと
「新聞ままごと」は、最近私の保育所で流行っている遊びです。例えば、新聞を丸めて赤い折り紙を巻き付けてセロテープで止め、緑の葉っぱをくっつければ、りんごのできあがり! こんな感じで食べ物を新聞と折り紙で作ります。子どもには年齢に応じて、できる範囲で一緒に作ります。
目の前でいろいろな食べ物ができることに、子どもたちは目をまん丸にして大喜びしてくれました。手作りの食べ物は、想像が膨らむようで、最近は一日中おままごとを楽しんでいる子もいます。
2.段ボールを使った遊び
段ボールも雨の日の遊びにかなり活躍する廃材の1つです。
段ボールカー
「段ボールカー」は、小ぶりな段ボールで作ります。フタの部分を内側に織り込んだら完成です。段ボールの中に子どもが入り、前へ後ろへと動かしてみましょう。時間があれば、段ボールにお絵描きしても楽しいです。
段ボールトンネル
「段ボールトンネル」は、小ぶりな段ボールを重ね合わせて作ります。フタと底の部分を広げ、段ボール同士をガムテープでつなぎ合わせます。ひとつでももちろん楽しいですが、3~4個あると長くなるのでいいですよ。途中、小窓を作ってみたり、入り口やゴールにスズランテープですだれを作ったりするだけでも、子どものテンションはグーンと上がります。
段ボールハウス
「段ボールハウス」は、大きめの段ボールが届いたらぜひチャレンジです。段ボールにドアや窓を作ります。天井が開くようにしてもいいですね。以前、段ボールトンネルと合体させたら大喜びしてくれました。子どもにとって秘密基地になるので長く遊んでくれます。
3.風船を使った遊び
風船は、ポーンと手ではねて遊ぶのも楽しいですが、工夫次第で別の楽しさも味わえます。
風船タッチ
風船の口にひもをくくり付け、天井からぶら下げます。子どもはその風船にジャンプしてタッチします。
風船玉入れ
風船を何個も用意します。大きめの段ボール(かご)を用意し、部屋中に散らばった風船を段ボールに入れます。軽快な音楽をかけ運動会のような雰囲気にすると、子どものテンションも上がります。
風船クッション
最近ネットやTVで紹介されているので知っているママも多いと思います。風船を衣類など大きめの圧縮袋に平らに入れて掃除機を使って圧縮します。すると、大人がのっても風船が割れないクッションになります。上に乗って寝転んでもOK。2歳児がジャンプで上にのっても割れにくいです。
4.パズル遊び
体を使った遊びをしたあとは、じっくりと椅子に座って遊んでみましょう。パズルは年齢によって用意するものが変わります。その子の年齢、発達に合わせたものを準備しましょう。
また、お家で手軽に作れるパズルもあります。A4用紙に絵をプリントし、段ボールに貼り付けます。それをカッターナイフで好きな形に切り込みを入れます。切り口で手を切らないようにテープなどで補強すればOK! そうすると、わが家だけのオリジナルパズルのできあがりです。最初は1ピースを大きめに切ります。その大きさを子どもが簡単にできるようになったらさらに小さく切ってもいいですね。用意する絵は、子どもが好きなキャラクターや乗り物、食べ物でもいいですし、私は絵本の表紙を使ったりもします。
雨で外に出られないと、子どももママもなかなか発散できない日が続きますが、ほんの少しの工夫で、親子で楽しく遊ぶことができます。ぜひ取り入れてみてください!
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。手作りおもちゃで遊ぶ際は誤飲等にご注意ください。お子さまが遊んでいる間はそばで見守るようにしましょう。