こんにちは、保育士の中田馨です。赤ちゃんがなかなか泣き止まないことってありますよね。抱っこしても泣き止まない、布団におろすともっと泣く、どうすればいいか分からない赤ちゃんの泣き。そんな時、ママは赤ちゃんをずっと抱っこしていなければいけないのでしょうか?
今回は、赤ちゃんが泣き止まない時のママの対応方法や、泣き止まない時にママの気持ちをラクにする方法について考えます。
泣き止まない時に確認すること
まず、赤ちゃんが泣き止まない時に確認しておきたいことがあります。
■発熱していないか?
熱が高くないかを確認しましょう。赤ちゃんは大人よりも体温が高いので、37.5度以上の場合、いつもよりも熱が高いと判断しましょう。
■かゆい、痛いところはないか?
体がかゆい、痛いところなどはないかチェックしましょう。おむつかぶれがある場合は、おしっこが出た時に泣くこともありますので、全身チェックをしてみましょう。
■気温と服装が合っているか?
暑い、寒いなどの可能性はないですか? 汗をかいていませんか? 手足が冷たくなっていませんか? 外気温(室温)と衣服が合っているかを確認しましょう。
■服やおむつがきつくないか?
服やおむつが赤ちゃんの体を締め付けていませんか? サイズが合っている服やおむつを着用しているか確認しましょう。
赤ちゃんが泣き止まず、以下のような症状が出ている場合は病院に行きましょう。
・熱が高い
・機嫌が悪く、ぐったりしている
その他、いつもと様子が違う場合は、赤ちゃんが泣くことで「いつもと違うよ」という異常のサインを出していることもあります。
泣き止まない時にママができること
上記を確認し、特に問題なさそうなら以下のことをしてみてください。
・授乳
・おむつ替え
・優しく声かけをする
・マッサージをする
・縦抱きにしておしりを軽くトントンしてガスを出す
赤ちゃんが泣き止まない時は、赤ちゃんとのスキンシップをします。ママが「泣き止ませなくちゃ!」と必死になるとその気持ちは赤ちゃんに伝わります。赤ちゃんにその気持ちが伝わると赤ちゃんも落ち着かず泣き止まないこともありますので「これも成長発達のひとつの段階」ととらえて、ゆったりとした気持ちで関わってあげましょう。
泣き止まない時にママの心をラクにする方法
赤ちゃんが泣き止まない時「ママはずっと抱っこしなければいけない」と言われると気持ちがドヨーンとしてしまいます。
実はずっと抱っこしなくてもいいんですよ。抱っこだけでなく、ベッドに寝かして優しくトントンしたり、全身をさすってマッサージしたりしていると赤ちゃんも落ち着きます。抱っこに疲れる前に抱っこ以外の方法を試してみましょう。
赤ちゃんは大人のように言葉で自分の気持ちを伝えることができません。だから泣いて訴えているのです。泣き止まないことを「ずっと泣かせたままにしている」と思わないでくださいね。
また、泣いている赤ちゃんを抱っこする時の注意点は、
・赤ちゃんを揺らしすぎない
・背中をトントン強くたたかない
気持ちが必死になりすぎると、思わずしてしまいがちですが、赤ちゃんは小さくて弱いということを忘れてはいけません。強い衝撃を与えないように気を付けましょう。
赤ちゃんの泣き声がつらく、どうすればいいかと悩んでしまうということは、それだけママが赤ちゃんと向き合っているということです。その向き合っている気持ちをほんの少し力を抜いて、心をラクにしてみてくださいね。