深夜に消えた義母…




夜中にふと目が覚め、義母の部屋をのぞくと、布団だけが乱れていて本人の姿がありませんでした。「えっ、お義母さんがいない!?」と一気に目が覚め、慌てて家族を起こしました。
トイレ、台所、玄関まわりを家族皆で探しても見つからず、玄関の鍵や靴を見て「まさか外に出たのでは」と不安は増すばかり。懐中電灯や上着を手に、近所まで手分けして探し回りました。
ところが、家に戻って押し入れのふすまを開けると、中には義母がちょこんと座っていました。義母は落ち着いた顔で「ここが落ち着くの」とひと言。心配し尽くした家族は、「そこにいたの!?」と驚きながらも、力が抜けてしまいました。
【医師からのアドバイス】
認知症のある高齢者が夜間に部屋からいなくなったり、思いがけない場所に入り込んだりする背景には、時間や場所の感覚の混乱、不安感、落ち着ける場所を探す行動などが関係している場合があります。本人にとっては「安心できる場所に移動した」だけでも、家族から見ると行方がわからなくなり、大きな不安につながります。 見つけたときに「どうしてそんな所にいたの」「危ないでしょ」と強く責めると、本人が混乱したり、不安を強めたりすることがあります。まずは「見つかってよかった」「ここが落ち着いたんだね」と受け止め、けがや体調の変化がないかを確認しましょう。その上で、夜間に不安になりにくいよう、寝室や廊下に足元灯をつける、トイレまでの導線をわかりやすくする、危険な場所には入れないよう環境を整えるなどの工夫が大切です。 また、外に出てしまう可能性がある場合は、玄関の開閉に気付きやすい対策や、本人の持ち物に連絡先を入れておくことも検討しましょう。夜間の徘徊や行方不明につながる行動が繰り返される、家族だけで見守ることに限界を感じる、睡眠リズムの乱れが強いといった場合は、かかりつけ医や地域包括支援センターに相談してください。地域包括支援センターは市町村に設置され、認知症に関する相談や関係機関との連携支援をおこなっています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※一部、AI生成画像を使用しています。
シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!
シニアカレンダー編集部
「人生100年時代」を、自分らしく元気に過ごしたいと願うシニア世代に有益な情報を提供していきます!