妊娠してうれしい反面、不安に感じることも出てきました。それは、お金のこと。出産にかかる費用や教育費など子どもが生まれれば何かとお金が必要になります。でも自分は、仕事を辞めるか、産休に入らなければいけない状況。貯金もあまりない……。これまでと同じ収入を得ることができないので、家計を見直す必要が出てきました。そんな私が、出産前に100万円貯めることに成功! その方法は、無理のない節約でした。
夫婦でお金の感覚を擦り合わせる
私は倹約家だったのですが、夫は節約や貯金に無頓着な浪費家タイプでした。貯金するには夫婦での協力が必要なため、夫の金銭感覚を変えるところから始めました。私に任せきりだった家計を夫にすべて公開し、私が産休に入ったら夫の給料だけでやりくりしなければいけないことを伝えて危機感を持たせました。
そして、夫は生活費がどれくらいかかるのか知らなかったので、買い物に付き合わせて食費や雑費を把握してもらったのです。夫の貯金意欲を高めるため、「子どももお金に不自由なく過ごせるようにして、5年後には家も欲しいね」と一緒に夢を膨らませました。その結果、夫と金銭感覚を擦り合わせることができ、今では貯金や節約に協力してくれています。
楽チン! 挫折しないズボラ家計簿
貯金のためには家計簿をつけ、細かく収支を把握する必要がありました。それまでは家賃、水道光熱費、通信費、食費、娯楽費、被服費、美容費などに細かく分けていましたが、「外食は食費? 娯楽費? 化粧品は日用品費? 美容費?」と迷ったり、どの項目にも入らないお金が出てきて結局挫折していたのです。
項目を減らせば家計簿を続けることができるのでは?と思い、3つの項目に分けることに。家賃・水道光熱費・通信費・食費などは「生活に必要な消費」、娯楽費・外食費・被服費・美容費などは「浪費」、本を買う・セミナー参加などは「投資」と分けていくと、お金の無駄がわかりやすくなりました。家計簿がシンプルになったので、今も続けられています。
使うお金と削るお金を考える
以前節約のことばかりを考えて、食費や日用品費など必要な物に使うお金まで減らしてしまったことがありました。たしかに節約はできましたが、欲しい物を買えないストレスで心身共に疲れてしまったことも……。我慢ばかりで不満が溜まってしまうと、楽しい生活を送ることができないと考え直したのです。
お金は、何に使って、どこを削るかを考えることが大切だと気が付きました。私も夫も食べることが大好きなので食費は削らず、あまり興味のないレジャー費や通信費を削ることが家族みんながストレスなく笑顔で過ごせる節約方法だったのです。
私は妊娠がわかったとき、うれしいけれど不安がいっぱいで、その不安要素の1つが“お金”でした。夫婦で協力して無理なく節約し、貯金に成功。そうすることで不安が減り、夫との絆も深まったような気がします。
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イラスト/塩り
監修/助産師REIKO
著者:中道麻智子
一児の母。管理栄養士として給食を作っている。管理栄養士の知識を生かした記事や、初めての妊娠・出産・育児で学んだことを中心に記事を執筆している。