とても育てやすい、ママ思いのいい子
初めての妊娠で育児の右も左もわからず、大きな不安を抱えたまま長男との生活が始まりました。ところがそんな頼りないママを思ってか、長男は何の問題もなく育ちました。
毎月の身体測定でも、成長曲線のド真ん中を走り続け、発育もまったく問題なし! 離乳食にもすぐに慣れ、よく食べてくれました。1歳児健診では、「順調です!」と先生のお墨付きをもらい、母子健康手帳にも「何も悩みはありません」と、自信を持って書いたことを覚えています。
かかりつけの小児科で2歳児健診を受けて…
2歳を目前にして、かかりつけの小児科へ任意の2歳児健診を受けに行ったときのことです。これまで通り「順調です!」で、すぐに終わるものと思っていました。少し長い健診ののち、先生から「目は合うし、こちらが言うことはわかっているようだけれど、もし2歳半になっても2語文が出なかったら、一度専門のところで診てもらいましょうね」と言われたのです。
言葉は交わさなくても、長男とのコミュニケーションはできていたので、先生からの言葉にとても驚かされました。
焦らず、温かく見守ること
確かに同じ月齢の子どもに比べ、長男は言葉が出ていませんでした。2歳半になっても2語文がほとんど出なかったため、子どもの発達の専門機関である療育センターを受診しました。発達のテストの結果、発達障害と判断がつかないグレーゾーンの診断。
もうすぐ3歳になる長男は、その後も定期的に専門医のサポートを受けながら、マイペースに成長中です。最初は心配しましたが、専門医からアドバイスをもらい、安心して育児に向き合えています。
周りの子どもと比べたわけではありませんが、長男の発達状況を素直に受け止め、プロに相談したことは良い判断だったと思います。長男の特性をより理解できたことで、以前より楽しく育児ができるようになりました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:鍜治すみの/女性・主婦。生後6カ月と2歳、2男の母。長男妊娠時の切迫早産により、9年続けた製薬会社のMR職を退職。前職では主に産婦人科領域製剤を担当。培った知識をフルに活かし執筆活動や育児に奮闘中。
イラスト:(c)chicchimama
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています