低出生体重で生まれた息子
息子は在胎37週3日で生まれ、出生体重は2,500g未満。そのため、生まれて数日はNICU(新生児集中治療室)にいました。私は退院までの間に少しでも息子の体重を増やそうと、育児用ミルクをあげていたものの、完飲ができずにいました。
そこで助産師さんに相談した結果、3時間目安の授乳間隔を2.5時間にし、1日あたりの量が増えるよう調整することに。
退院後も根気強く授乳し続けた
1週間後、親子ともに退院し、自宅へ戻ってからも授乳の間隔は短めに設定。残してしまうこともありましたが、息子のペースに任せて、時間をかけてでも準備した育児用ミルクを飲みきるまで根気強く飲ませていました。
そして、2週間健診の日。私は自宅での過ごし方について質問されたら答えられるように授乳量、時間、お通じの状況などを記録しているノートを準備し、待合室にいました。
担当医からまさかの発言が…!
順番がきて、息子の身長や体重を測定すると、退院時と比較しても増えていました。低体重出生児の息子なので、私は内心「よかった、ちゃんと増えてる」とひとまず安堵。不安に押し潰されそうだった1週間が救われた気がしたのです。
しかし医師は、「成長曲線より下を推移しているから、もっと飲ませないと」とひと言……。
その場では頷いて受け入れましたが、「頑張ってきたつもりだったのに、まだ足りないのか……」と思ってしまい、涙が出そうになりました。
医師のひと言で、退院後の1週間を否定されたように感じてしまった私。すると私の様子を気にかけてくれた助産師さんが「ちゃんと増えているから大丈夫」とフォローしてくれ、さらに里帰りをしている実家に戻って母に話すと、助産師さんと同じように励ましてくれたのです。おかげで、「成長曲線の下を推移している」という医師の言葉は気にしすぎないようにしようと思えました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/ななぎ
著者:たなか かな
2023年8月生まれの男の子のママ。公務員の夫とともに初めての育児に奮闘している。個人事業主としてサービス業に従事していたが、出産に伴い在宅ワークに切り替え、ライターとして活動中。