息が止まっている?
3歳になる息子は、イビキをかくことが多い子どもでした。夫も同じようにイビキをしていたので、「遺伝かね~」とあまり気にしていなかったのです。
ですが、ここ1カ月ほどイビキが以前よりも激しいだけでなく、寝息が数秒間止まったあとに、「カハッ!」と苦しそうにすることが増えました。本人も深く眠れていないようで、深夜に度々起きて泣いてしまうことも……。心配で病院に連れて行くことにしました。
撮影した動画を小児科医に見せる
病院で診てもらおうと、イビキの様子をスマホで撮影。どこの科に連れて行くべきか迷い、かかりつけの小児科に相談したところ、診てもらえることになりました。動画を見せると、「胸が動いているので、無呼吸ではなさそう」とのこと。
そして、指にはめて脈拍と血液中の酸素飽和度を測る器械を貸し出してくれました。夜に計測すると、就寝時に息子の酸素飽和度がかなり下がることがわかりました。翌日、もう一度病院に行くと「大きな病院で診てもらったほうが良い」ということで、紹介状を書いてもらいました。
大学病院でも動画を見せる
大学病院で動画を見せると、「扁桃腺肥大がある。一度検査入院してみては?」と提案されました。就寝時の脈拍と脳波を一緒に測るとのこと。ただ、あくまでも念のためにということで、何か病気が隠されているかどうかは検査してみないとわからないとのことでした。
息子は生まれてから一度も私と離れたことがなかったのでかわいそうな気持ちはありましたが、何か問題があった場合には早く見つかったほうがよいと思い、入院を決意。1カ月後に予約しました。
動画の大切さを実感
今回の出来事で感じたのが、子どもの様子を動画撮影することの大切さです。最初の小児科でも大学病院でも、「お母さんが動画を撮ってくれていたから様子がよくわかった」と言われました。
今回のように睡眠時など特定の環境でしか状況がわからない場合は、動画はとても有益な情報になるとのことです。念のため動画を撮っておいてよかったと実感しました。
はじめは「私の気のせいかな? 病院に行くのは大げさかな?」とも思いましたが、思い切って病院に相談してよかったです。検査の結果、「アデノイドが大きい」ということで切除をすすめられました。まだ少し様子を見ている状態で切除はしていませんが、今後も気になる症状があれば、動画や写真で記録しておこうと思っています。
※アデノイドは、鼻とのどの間(鼻の奥の突き当たり)にあるリンパ組織のかたまりです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/森田家
著者:仲本まゆこ
自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を執筆している。