夫や義母との考えの違い
若いときに「子どもは3人以上いるときょうだいの中で社会ができあがるため、社会性を教育するのにいい」という話を先輩ママから聞き、結婚したら子どもは最低3人欲しいと考えていました。対して韓国人の夫は、子育てと教育費のことを考えて、子どもは多くても2人でいいと考えていました。
また、義母も夫と同じ考えのようで、私が3人以上子どもが欲しいと考えていることを知っていたため、1人目の出産後すぐ義母から「子どもは2人までにしなさい」とはっきり言われてしまったのです。
2人目ではなく、2人目と3人目の妊娠!
2人目を妊娠したとき、喜びと同時にもし夫と義母を説得できなければ、3人の子どもを持つという私の計画はあきらめなければいけないと思うように。そんな思いを抱えながら、妊娠を確認しに病院へ向かいました。
エコー画像を見ていると、丸い物体が2つ見えた気がしました。まさか!?と思っていると、先生が夫に向かって「お父さん大変! 双子だよ!」と言ったのです。予想外の展開に驚きを隠せない夫の表情は今でも忘れません。
幸せいっぱいの私と放心状態の夫
子どもを3人持てる、しかも双子というダブルの喜びに胸がいっぱいの私。夫は、2人の子どもの父親になると思っていたのが3人だとわかり、その日中、心ここにあらずという様子でした。3人目を反対していた義母は、双子という想定外の展開に、私の妊娠を喜び祝福してくれました。
その日は放心状態の夫でしたが、3人の父親になる覚悟ができたようで、翌日にはしっかり現実を受けて止めていた様子。どんな子が生まれてきてくれるんだろう、今から楽しみだなと言っていました。
私の親戚や夫の親戚にも双子はいないため、誰も予想しなかった双子妊娠。まさかの展開でしたが、双子は3人の子どもの母親になるという私の夢を叶えてくれる存在となりました。私が想像する以上に、双子の子育ては大変だと思います。双子の妊娠がわかった日の喜びを忘れないようにして、大変な育児を乗り越えていきたいと思います。
著者:山口まなみ
4歳の娘と1歳の双子の男の子の母。韓国人の夫と家族5人で韓国に在住。海外での子育てやバイリンガル教育に奮闘する自身の体験談を執筆中。