「保育園に行かない!」何が嫌か聞くと…
2歳児クラスにあがって半年ほど経ったとき、先生から息子がクラスのペースについていけていないことを知らされました。ごはんを食べるスピードが遅い、着替えが遅い、トイレを済ませるのが遅いなどです。当時の先生は息子がこれらのことを「できない」と思っていて、家庭で練習するように言われました。
息子はそのころ、毎朝「保育園に行かない」と泣いていました。理由を聞いてもあいまいでしたが、「保育園で何をするのが嫌?」と具体的に聞いてみると「早くするのが嫌」とのこと。やはりクラスのみんなについていけず、さらに先生の声かけをプレッシャーに感じているようでした。
先生へ伝えた親の気持ち
私はマイペースであることは「個性」だと思っています。一方で集団生活において協調性が大切なこともわかっています。なんでも早くできるほうが優秀で成長していると捉えられることもありますが、急かして育てたくないと思った私は先生と話をすることに。そして私は以下のことを先生にお伝えしました。
・「できない」のではなく「できるけど遅い」こと
・マイペースは個性だと思っていること
・家庭でもスピードアップは心がけるが、成長は長期的に見ていただきたいこと
すると先生からは、「まずは急かす声かけをせずに見守ってみます」と言っていただけました。
3歳児クラスになった今は…
先生と話したあと、保育園では息子がただダラダラしているときはご指導いただき、一生懸命に何かに取り組んでいるときは急かす声かけをせず、見守ってくれているようでした。1カ月ほど経ったとき、先生から息子について「時間がかかるだけで、食事も着替えもひとりでできますね」と言っていただけてひと安心。
また私も家庭では、着替え競争をして早く着替えたほうが勝ち!というゲームをしたり、食事は集中できるようにテレビを消しておもちゃが見えないようにしたりと、息子の個性を尊重しつつスピードアップできるよう工夫を重ねました。
3歳児クラスになったいまも引き続き対応していただいています。保育園ではあまり急かされなくなり、息子は「保育園が楽しい」と言うようになりました。毎朝泣くこともありません。先生に親としての気持ちを伝えてよかったです。保育園任せや家庭任せではなく、双方が一体となってみんなで子どもを育てる環境はやはりいいなと思っています。
監修/助産師 松田玲子
作画/あんこママ
著者:海原えめ
4歳の男の子を育てるアラフォー母。幼児食インストラクターの資格を保有。育児において食生活を大切にすることを重視している。
私は、8か月未満の体重が1000gもない(当然、聞いた話ですが、おそらくは、500gを少し超えるくらいではないかと)未熟児で、歩き始めるのも遅く、小学校低学年までは、何でもないところでしょっちゅう転び、膝は、擦り剝いて、瘡蓋ができ、治らぬうちにまた転んで…という状態で、先生には随分と心配をおかけしました。手先も不器用で、ボタンがけに苦労していた覚えがあります。でも、昭和の半ば当時、世の中全体におおらかな時代でしたから、そういうことを厳しく指摘されることもなく、保育園や幼稚園にも喜んで通っていましたし、自分でもあまり気にせずに育ちました。
同級生たちに体格や運動が追いついたのは、小学校高学年になってから。
手足の力が弱く、手指がうまく使えないのも、その頃には解消し、へたくそな字や箸遣いを、誰に言われることもなく、自分で恥かしくなって直したのもその頃です。5年生で覚えた水泳は、6年生の時には、校内の大会で勝ちあがり、市の選抜大会に出場するところまでいきました。(持久力は足りなかったですかね)
中学生から高校生になる頃には、身長171cmとごく普通になりましたが、体重は53kgと、かなり細かったのは、食が細かったせいでしょうね。(でも、体脂肪率が極端に低いので、教室で着替えるときに上半身を脱ぐと、腹筋はムキムキに見えるんです。クラスメイトから「オーッ」という驚嘆の声が上がります。腹筋を鍛えていたわけではなく、普通の人も脂肪がついていなければ、そういうものなんでしょう)
大丈夫です。
お子さんも温かく見守ってあげていれば、必ず、小学生のうちには、追いつけます。