こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。離乳食に使う食材は必ず火を通すのがルールですね。生でも食べられる野菜、たとえばレタス、キャベツ、きゅうり、トマトなどでも火を通しましょう。では、生でも食べられる野菜はいつから生で食べさせて大丈夫なのでしょうか? 今日はそんなママの疑問にお答えします。
1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)、生野菜は控えて
1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)になると、赤ちゃんはさまざまな食材を食べられるようになります。大人からの取り分けメニューも増えるので、「ドレッシングをかけていないサラダだったらいいかな?」と与えてしまうかもしれませんが、まだ与えるのは、待ってくださいね。その理由をお伝えします。
繊維がかたくて、かみつぶすことができない
かみつぶせず、のどに引っかかってしまうこともあります。のどに引っかけ、気管に入るのもかわいそうなうえに、それが原因で「生野菜を食べたくない」という気持ちになってしまうこともあります。
内臓機能が未熟
かみつぶせない生野菜は消化しにくいものです。内臓が未熟な赤ちゃんには負担になることがあります。
雑菌の感染予防のため
生野菜には雑菌がついていることもあるので、内臓が未熟な赤ちゃんには心配です。「離乳食期は生で食べられる野菜も火を通す」ことが前提です。火を通すことで、野菜は食べやすくやわらかくなりますし、雑菌も死滅させることができます。
生野菜はいつから食べられる?
では、生野菜はいつから食べられるでしょうか?
目安は、奥歯が生えそろい始めたころがいいでしょう。奥歯が生えそろうと、生野菜をかみつぶすこともできるようになりますし、内臓機能も徐々に成長しています。
たとえば、野菜サラダを与えて、下痢をしたときや食べにくそうにしているときなどは、まだ早かったかもしれません。そんなときは、湯がいて温野菜で与えるようにしてくださいね。いずれ食べられるようになるものです。お子さんのペースに合わせて、進めてあげてくださいね。
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。