入籍して初の義実家訪問
私と夫が入籍をしてから初めて夫の実家を訪問したときのこと。もちろん入籍前にも何度か夫の実家には行っていますが、1時間程度と短時間しか過ごしたことがなく、家族全員が家に揃っていたのはこのときが初めてでした。
夫の実家に住んでいるのは祖父母、両親、弟、妹の6人。私はひとりっ子で両親と3人暮らしだったため、大家族である夫の実家はとてもにぎやかなイメージで、私の実家とはまた違った雰囲気なんだろうなと想像していました。
違和感を覚える
夫の実家では昼食を一緒に食べる予定だったので、義母と一緒にキッチンで食事の用意をしていました。私と義母は仲が良く、2人で料理をしながら談笑していたのですが、ふとリビングにいる夫を見るとずっと携帯を触っていて誰とも話をしていない様子。
夫のほかにリビングには義父、弟、妹がおり、義父と弟はテレビに夢中、妹は夫と同じように携帯を触っていました。私の実家ではテレビをつけていても家族3人でずっと話していることが多かったので、夫の家族のあまりの会話のなさに少し違和感を覚えました。
イメージとは正反対
食事中も話しているのは私と義母だけで、ほかの家族は食事をしながら携帯をいじったりテレビを見たり。義母が夫に話しかけても夫は相槌を打つだけ。私といるときはとてもおしゃべりなのに。夫の違う一面を見て、私は驚いてしまいました。
食事中、義父や妹が少し言葉を交わしていましたが、あたりさわりのない会話で、私からはお互いに気をつかいながら話しているように見えました。結局私たちが帰宅するまで家族のなかで話が盛り上がることはなく、終始会話は少ない状態。大家族だからにぎやかだろうと想像していた夫の実家は、3人暮らしの私の実家よりも静かなものでした。
義実家から自宅へ帰る車内で、「どうしてあまりしゃべらないの?」と夫に聞いてみると「みんな、うわべでしかしゃべらないから、俺も会話したいと思わない」と驚きの返答が。会話がないのが当たり前の環境で育ってきた夫にとって、それほど重い問題ではないようだったことにもびっくりしました。
私は両親ととても仲が良く、常に本音で会話をしており、3人で夜から朝方まで話し込んでしまったこともしばしば。家族が多いからにぎやかであるということは私の勝手なイメージで、家庭によってこんなに雰囲気が違うんだといろいろな家族のかたちがあるのだと驚いた出来事でした。私たちは私たちらしい家庭を築けたらいいなと思っています。
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著者/森井さやか