大皿は直箸で取るのが基本
食事はそれぞれの家庭に食べ方やマナー、ルールに違いがあると思いますが、私の実家では大皿で取り合うおかずの場合、その大皿には基本取り箸が置いてありました。しかし、夫の家族での食事は大皿は一皿のみで、そのほかのおかずは一人ひとり各々のお皿に既にのっていました。
そして大皿には取り箸がなく、直箸で取るスタイル。私は嫁の立場でもあるため、直箸で大皿のおかずを取ることが失礼だと思っていましたし、義父や義母が直箸でおかずを取っているのを目にして、「同じお皿のものを食べるのに…」となんだか抵抗がありました。
お箸は逆さにしないのが基本
箸を上下逆さにして使う「逆さ箸」という方法もあります。でも、逆さ箸が衛生面でよくないこと、逆さ箸を嫌う人がいること、逆さ箸が失礼と感じる人もいる――。これらのことは承知の上でしたが、結婚当初は直箸でおかずを取ることのほうが失礼だと思っていた私は、戸惑いながらも逆さ箸でおかずを取ることに。
それを見た義父に「お箸を持つところでおかずで取るのはやめていいよ。もう家族なのだから直箸でどうぞ」と言われ、義母も「気をつかうわよね、でも気にしなくていいよ。私もこの家にきて逆さ箸を使わないようになったのよー」と言ってくれました。
おかずを取る前、箸を汁物につけるのが基本
そして、私が一番驚いたのはおかずを直箸で取る際、義両親は飲んでいるお水やお茶、味噌汁などに箸先を一度つけること。
私にとっては衝撃だったため、夫に「どうしてお義父さんとお義母さんはお箸をお水につけてるの?」と聞くと、「おかずがお箸につかないようにらしいけど俺もよくわからない(笑)」と返ってきました。
夫は幼いころからその光景を目にしていたため違和感を覚えたことはないようですが、私の家では見たことがなかったので義父と義母の行動にはとても驚きました。両親がやっていても夫は特にしないようで今も食事中、お箸を汁物につけることはありません。
それぞれの家庭で食事中のルールは違うと思いますし、私の実家ではマナーが悪いとされていることが他の家庭では常識ということもあるかと思います。「育った環境の違いは食事のルールにも現れるのだな」と結婚でひとつ学んだ体験でした。結婚当初は食事に驚くことも多かった私ですが、今では慣れて義両親とも楽しく食事できています。
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著者/平津光歩
イラスト/塩り