乳がんを報告する前に、母から電話が来て…
乳がんだったと両親に報告するのは、針生研の結果が出て治療の目途がある程度立ってから、テキパキとするつもりでいました。
けれど、告知の翌朝に母から携帯に「おはよう。元気かな?」とメッセージが。
さすがに昨日の今日で元気だなんて言う気にはなれず……。
普段からよくある母とのやり取りだし、返事をするのが遅くても決して珍しいことではないので、返事は後にして、とりあえず仕事をすることにしました。
けれど昼ごろに珍しく母から電話が。
「元気かなって思ってね?」と言う母の言葉に、何も返せない私。
どうしても「元気だよ」とは言えず、告知の翌日早々に母に自分は乳がんであると打ち明けてしまいました。
そして私は、告知後初めて泣いたのでした。
母はなんとなく虫の知らせがあって電話してきたそうです。
ちなみに仕事は、「リモートワークのまま地元に戻りたい」という希望は通らず、数カ月後退職することとなりました。そうして正式に地元に戻ることが確定し、治療に突き進んでいきます(2020年5月の出来事です)。
私が決断を急いだのは、主に3つの理由からでした。
1 緊急事態宣言中だったため、都市部から田舎の病院に移る場合は、2週間の待期期間が求められる可能性があった
2 腫瘍の悪性度が高く、1のこともあり焦っていた
3 私の性格的な問題
あくまで個人の感想であり、感情のままに決断した私が言うのもおこがましいですが、働きながら、休職しながら抗がん剤治療をしている方はたくさんいますし、焦る必要はないのです。仕事をどうするかも、抗がん剤の副作用の出方を見てから決めても遅くないということも、実際に抗がん剤治療をして初めて実感しました。
親への報告は思っていたようにはなりませんでした。
「乳がん」になってみて、自分で思っていたよりも自分の感情表現が素直なことに気付きました。
元々そうだったのか? 病気をきっかけにそうなったのか?
「あなたは全部(顔や症状に)出るね!」と、がん相談センターの方に言われたことがあります(笑)。
取り繕ってる場合ではない! というのもあるかもしれません。
次回は、自分が乳がんであることを誰に報告するか悩んだときのお話をします。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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