男性の産休取得や在宅ワークの増加などにより、育児は分担・協力して行う夫婦が増えました。しかし、ママたちから「もっとサポートして欲しい」など不満の声はしばしば聞かれます。今回は、実際にパパのサポートでやりがちなNG行動についてケースをあげてお話ししていきます。
ケース1:赤ちゃんをお風呂に入れるだけで満足するのはNG!前後のフォローも忘れずに
お風呂に赤ちゃんを毎日のように入れているというパパも多いですが、実はこれにNG行動が潜んでいます。大体のパパは、お風呂場から呼んで赤ちゃんを連れてきてもらい、お風呂に入れ終わったらママに渡します。お風呂に入れるという行為は、「お風呂場の準備」、「着替えの準備」、「お風呂から出てきた後の保湿や授乳」など様々な行為が付随しています。赤ちゃんと一緒にお風呂に入ったらパパのお仕事は終わり!なんて思っていませんか? 「パパに赤ちゃんをお風呂に入れてもらったらあっという間に呼ばれて、その後パパはゆっくり湯船に浸かっていてなかなか出てこない」という不満をもらすママも少なくありません。
お風呂から出た後のお世話をできるだけ一緒にやるようにしましょう。例えば、お風呂上がりの水分補給が育児用ミルクの場合は、着替えや保湿をするのとミルクを作る準備を分担するとスムーズです。お風呂を入れる役割を日によって交代してママもゆっくり湯船に浸かれるようにするのも良いかもしれませんね。
ケース2:料理・掃除も得意なパパが、家事を代わりにするのはときにはNGな場合も
授乳や育児に大変なママのために、料理や掃除などの家事をこなすパパはとても助かりますが、これに不満を感じるママもいます。洗濯や皿洗い、掃除など自分なりのこだわりをもっているママの場合、いろいろ気になってしまうようです。また、料理が好きなママは育児から離れて集中して作りたいというパターンもあります。
このように、ときには家事をやってもらうより、赤ちゃんのお世話をかわってもらって自分で家事を集中してやりたいというママもいます。 体調や赤ちゃんの機嫌によってかわる場合もあるので、日によって声をかけあって家事と育児の分担を決めていけると良いかもしれませんね。
ケース3:ママが乳腺炎のときには良かれと思ってミルクを赤ちゃんに与えるのはNG!
乳腺炎は、突然やってきます。おっぱいのしこり、発赤、痛み、発熱が症状ですが、その他に悪寒、関節痛、倦怠感、頭痛など苦痛な症状も出ることがあります。安静にしてゆっくり休ませてあげたいという優しさで、パパが母乳の代わりに育児用ミルクをたくさんあげてしまい、おっぱいが張って乳腺炎症状が悪化してしまうことがあります。
実は、乳腺炎は授乳を続けて赤ちゃんにたくさん吸ってもらうことで改善することが多いのです。乳腺炎のときは、できるだけ母乳を飲ませて授乳以外にママが休めるようにパパにはサポートしてほしいです。乳腺炎の辛さは症状の苦痛だけでなく、精神的にもストレスが強くかかります。男性には理解しづらいものなのですが、母乳優先にして補足が必要な場合もミルク量は最低限になるように相談して決めて行くようにしましょう。
パートナーを思いやる気持ちがあっても、よかれと思ってやったことが反対にマイナスに働くこともあります。日頃から、お互いの思いを伝え合うコミュニケーションがとれるようにできると良いですね。