料理が苦手な私は頑張りすぎてヘトヘトに…
子どもと1日一緒にいるということは、1日3食の食事を準備しなければならないということ。息子が赤ちゃんのときは離乳食、1歳半を過ぎたら幼児食、本で調べてまねをして作るのですが、うまくできない上に全然食べてくれません。
さらに、育児書に書かれている通り、毎日決まった時間に食べさせなければいけないというプレッシャーから、私はだんだんストレスが溜まってつらくなってきました。寝ても覚めても「今日は何を食べさせよう」と考えていました。
子どもも人間…時間がずれても大丈夫!
まだ保育園に通う前の0歳から2歳ごろまでは、午前中は毎日子育て支援センターに通っていました。息子が1歳ごろのこと。お昼ごろに帰宅して食事をする予定でしたが、息子があまりにも楽しそうに遊んでいたので、いつもより長く子育て支援センターにいたら、帰るのが遅くなってしまいました。
おなかが空いているだろうと思い、帰宅後に急いで簡単に塩おにぎりを作って食べさせると、びっくりするくらい息子がよく食べるのです。そのとき「子どもも人間だから、おなかが空いていないときに食事を出されても困るよね」と気付かされました。時間通りに行動しなければと思い、息子を振りまわしていたことをとても反省しました。
「おいしい」と笑う息子の笑顔
1人目だったこともあり、毎日離乳食の手作りレシピが書かれた本とにらめっこしていた私は、手作りにこだわっていました。しかし料理が苦手な上、息子は全然食べません。私は、心が折れかけていました。しかし、息子が2歳になったある日の夕飯。大人用に準備したお総菜の唐揚げを指して「食べたい」と息子が訴えてくるのです。
抵抗がありながらも食べさせてみると、満面の笑みで「おいしい」という息子。その笑顔を見た瞬間、お総菜でも十分おいしいと喜んで食べてくれる。頑張らなくても大丈夫なのだと思うことができた瞬間でした。手作りの食事も大切だけれど、子どもと楽しく食事をすることが大切だと思うようになりました。
時間通りに手作りの食事を準備しようと頑張っていましたが、お総菜をおいしそうに食べる息子に大切なことを教えられたような気がします。5歳になった今では手作りにこだわることはなくなり、レトルトやお総菜を使うこともあります。今では気持ちもずいぶんラクになり、息子もしっかり食事をしてくれるようになりました。
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監修/助産師 松田玲子
イラストレーター/Michika
著者:岡田 うた
5歳男児のママ。精神疾患の治療をしながら、子育てに奮闘中!趣味は読書。