掻いてしまう息子にミトン
息子が生後9カ月ぐらいのとき、体に原因不明の湿疹ができてしまいました。かゆくて自分で掻いてしまい、朝起きると布団が血だらけになっていることもありました。
肌にも血がついている状態は何とも痛々しく、どうにかならないかなと考えていたところで思いついたのがミトン。日中は私が何とかセーブできても、夜私が寝ているうちに掻きすぎてしまうのはどうにもできないので「ミトンでも買ってこようかな」と思っていました。
義母に伝えるとまさかの猛反対!
そんな中で義実家に遊びに出向いた際、肌の状態の悪さを指摘され、夜の血だらけの状態を説明。「夜はミトンをしようかと思っているんです」と義母に伝えました。その単語を聞いて「ミトン?!」と、義母の表情が一変!
私が内心「なに?! 私何か変なこと言った?!」と驚いていると、義母は「この時期にミトンなんかしちゃだめだからね!」とピシャリ。「え……どうしてですか?」と聞くと「今この子(息子)の指はめきめき感覚を発達させているときなの。そんな時期にミトンで覆ってしまうなんて成長の邪魔をしているようなものだから!」と言われました。
主張を曲げない義母
「でも、寝ている間に掻きむしって肌が傷ついてしまうので……」と肌を傷つけてしまうこと、湿疹ができている寝ている間だけ使用したいことを伝えても、「寝ている間だろうが何だろうがダメだから!」と自分の考えを曲げようとしない義母。「指の感覚が発達しないなんて、将来ピアノをするときに後悔するんだから! 絶対にダメだからね!」と、終始「ミトンはダメ」「ピアノのために指の感覚を発達させなければ」と繰り返していました。
孫のピアノのことになるとヒートアップする義母。今までも同じようなことを繰り返しているので、私は「どうせ夜は義母に見られるわけじゃないし」と、適当な相槌を打って聞き流していました。
結局息子の原因不明の湿疹は、医者にかかって薬を塗り、3週間ほどできれいに治りました。ミトンを用意する前に良くなっていったので、使わなかったことに義母は心底安心した様子。私はというと義母のピアノに対する熱量を改めて感じ、これからのことを考えると少し憂うつに感じるのでした。
※湿疹ができてしまった場合は、せっけんできれいに洗ったあと保湿剤を塗ってスキンケアをおこないましょう。かゆみが強く湿疹が治まらないようであれば皮膚科を受診し適切な薬を処方してもらいましょう。かゆみで顔などをひっかいてしまう場合はミトンを使用することも1つの案です。しかし、手は「露出した脳」と言われるほど手から入る刺激はとても重要です。肌を傷つけないようにこまめに爪を切り、ミトンを外すようにしましょう。
著者:山口花/30代女性・主婦。田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
作画:山口がたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています