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「骨のほうも…」妊娠中に風邪。胎児への影響が心配で薬を飲まずにいたら、診断結果に後悔の嵐

いつもなら1週間ほどで治る風邪なのに、3人目の妊娠中にひいた風邪は2週間たっても咳が治まりませんでした。そのときは妊娠3カ月ほどで、赤ちゃんの器官が形成される大事な時期。薬の使用をためらった結果、大変な事態になってしまいました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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器官形成期、できれば薬は飲みたくない

妊娠3カ月のある日、上の子がひいた風邪がうつって咳が出始めました。胎児への影響が心配で、なるべく薬は服用したくないと考えていました。しばらくしたら治るかなと思い、1歳と6歳の子どもたちと普段通りの生活を送ることに。ですが、咳は治まるどころか、ますますひどくなるばかり。

 

これまで喘息を発症したことはありませんでしたが、このままでは喘息になってしまうのではないかと懸念し、産婦人科を受診しました。先生からは「ステロイド薬はうちの病院で出せないから、今回処方する漢方薬でダメだったら、内科を受診してね」と言われ、その日は帰宅しました。

 

症状が悪化。内科を受診したところ…

漢方薬では咳が治まることはなく、夜は何度も咳で目を覚ますようになりました。さすがに体がきつくなってきたので、内科を受診することに。

すると、激しい咳で肋骨が疲労骨折していました。胸の音を聞いてもらうとまだ喘鳴(ぜんめい)はなく、喘息にはなっていないとのこと。

 

私が「できるだけ薬は飲みたくない」と伝えたので、妊娠中でも服用できる薬の中でステロイドが入っていない薬をもらって帰りました。しかし、咳はひどくなる一方。数日後に再度内科を受診しようと思いましたが、あいにくその日は休診日。翌日まで我慢することになりました。

 

内科での診断結果に衝撃を受け…

翌日内科で胸の音を聞いてもらうと、「喘鳴がしているので、喘息になっている」と言われました。そして、ステロイドの入った吸入薬を処方されることに。「経口薬ではないので体内に入るのは微量です。赤ちゃんへの安全性は高いと言われている薬だから……」と説明を受けました。

 

吸入薬を使いながら妊婦生活を終え、娘は元気に誕生。吸入薬は産後しばらく使い続けましたが、今は風邪をひいて軽い喘息症状が出たら使用する程度です。

 

 

「風邪のひき始めに療養したり、喘息症状が出る前にきちんと医療機関を受診し薬を服用したりしていれば、喘息症状が出ずに済んだかも」と後悔しています。ですが、今さら悔やんでも仕方がないので、「何より娘が元気に生まれてきてくれてよかった」と前向きに考えるようにしています。


著者:福田ひろみ

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