保育園の先生が涙を流しながら伝えてくれた言葉
私がとくに息子に対して困ったのは、物を投げる行為。いくら叱っても、おもちゃやリモコンなどを手当たり次第に投げて自己主張するのです。仕事を家に持ち帰ることもあった私は、余裕がないときに物を投げられるとつい感情的に。息子の激しい自己主張に困り果てた結果、保育園の個人面談で相談することにしました。
面談の日、息子の家庭での様子を伝え「私もついイライラしてしまって……」と話していると、担任の目から涙が! 自己嫌悪で落ち込む私の気持ちに担任は、寄り添ってくれたのでしょう。思いがけない涙にびっくりしている私に先生は「園での様子を見ると、ご両親からたっぷり愛情を注いでもらっているのがよく分かります。お母さんが困っていることも、きっとちゃんと理解していますよ」と話してくれました。
さらに、先生は続けて「お母さんもまだママ歴2年。まだまだうまくできなくて当然ですよ」と言ってくれたのです。先生の涙と暖かい言葉に励まされた私。それ以来、イライラすることがあっても「まだまだ新米ママなのだから」と思うことで、すっと気持ちが収まるようになりました。
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作画/ゆゆ
著者:向田紀子
3歳の男の子のママ。動画配信サービスでアニメやドラマを観るのが趣味。現在はWeb記事に関わる仕事をしている。