31歳のパニ子は、夫・ハヤトと幼稚園の娘・パニ美の3人暮らし。毎朝2人にお弁当を作るのがパニ子の日課です。ハヤトも最初は手作り弁当に喜んでいたのですが……。
娘のキャラ弁を間違えて渡したのに
最近、ハヤトのお弁当への反応が薄くなり「いつも通りおいしかったよ」と不愛想に言うだけ。寂しさを感じたパニ子は、ハヤトの上司でもあり親友でもあるチヅルに電話で愚痴を聞いてもらいました。チヅルは「ハヤトさんはいつもお弁当をおいしそうに食べているよ」と励ましてくれます。
そんなある日、パニ子はパニ美のキャラ弁とハヤトのお弁当を逆に渡してしまいました! 帰ってきたハヤトに「お弁当、大丈夫だった?」と聞くと、「え、何が?」と気づいていない様子。「パニ美の弁当だったよね?」と聞くと、「じ、実は、今日の昼飯は同僚に外へ食べに行こうって誘われて…弁当は別の奴にあげちゃったんだよ!」と言い、逃げるようにお風呂に入ってしまいました。なんだか怪しい……。
矛盾する夫の話
不安を感じたパニ子は、すぐチヅルに電話。「今日、ハヤトって外へランチに行ってた?」と聞いてみると、チヅルは「えっ? お弁当食べてたよ?」と。先ほどのハヤトの話と矛盾します。チヅルは「それ…もしかしたら、女かもね」と指摘。パニ子の不安は膨らみます。
数日後の夜、酔っぱらったハヤトが帰宅。飲み過ぎたようで、帰るや否や寝息をたてて眠ってしまいました。鞄の中からお弁当箱を取り出し、パニ子が洗おうとしたら……。
夫の弁当箱の中から、離婚届が!?
いつもは空っぽのお弁当箱に、謎の袋が入っています。袋をあけ、紙を取り出してみると、なんと離婚届が! 理解できずに戸惑うパニ子のスマホに、知らない女から電話が入りました。
「あなたがいるせいで、私と結婚してくれないの! さっさと離婚届に記入して!」
「ハヤトさん、いつも私が作ったお弁当食べているんですよ? 奥さんのまずそうなお弁当は、私が捨ててあげているんですー!」と言い捨て、電話を切られました。
夫の裏切りに怒りと絶望が交錯する中、親友チヅルから電話が。事情を話すと「パニ子に協力する」と話をしてくれました。
不倫夫と女へ反撃開始!
翌朝、何も知らないハヤトがいつも通りのんびり起きてきました。ちょうどそのとき、来客が。玄関先には、ハヤトの不倫相手・アキナがチヅルに連れられて立っていました。もちろんアキナも同じ職場で働いています。動揺するハヤトに、チヅルは会社で2人がいちゃつく様子を不倫の証拠として見せつけました。
アキナがハヤトの弁当箱に離婚届を入れたことに関しては、「だって…ハヤトさんが奥さんと別れてくれないんだもん!」と。この期に及んでハヤトは、「アキナに迫られただけだ! 俺はパニ子と一緒にいたい!」と言い出し、はなからアキナと結婚する気はなかった様子。アキナは泣き崩れてしまいました。
パニ子はそんな2人に対し、慰謝料を請求。もちろんハヤトには離婚を突きつけ、養育費もしっかり請求しました。
裏切り者が迎えた、悲惨な結末
その後、無事離婚が成立。パニ子はアルバイトから社員へと出世し、パニ美とともに社宅での新生活をスタートさせました。
一方、2人はチズルの報告により社内不倫が会社にばれて、それぞれ左遷されたあと、退職。早々に破局し、慰謝料を支払うために作った借金の返済に追われ、アキナはアルバイトでその日暮らしの生活を強いられているそう。ハヤトは再就職先のブラック企業で寝る間もないくらい働かされているとのこと。
隠しごとをしていても、いつかはバレてしまうもの。自分勝手な行動を続けた2人にとって因果応報な結末となりました。