突然の告白に妻、絶句!
A子から連絡が入ったのは、結婚式3日後のこと。夫行きつけのバーに一緒に行きたいという誘いでした。
夫を「お兄ちゃん」と慕うA子。せっかくなら仲良くなりたいと、私はバーへ一緒に行くことにしました。
お酒を飲みながらしばらく談笑していた私たちでしたが、突然A子がとんでもないことを言い出したのです。
「酔った勢いでぶっちゃけるけど〜私お兄ちゃんのこと好きだったんだよねぇ~。お兄ちゃんが結婚する前に告白しておくべきだったな~♡」
妻の前にもかかわらず堂々と告白するA子に、私はあぜんとしてしまいます。夫はというと、まんざらでもない様子。喜んでいるのがひと目でわかります。
おかげでA子の第一印象は最悪でした。
「相談できる相手は俺しかいない」それってどういう関係?
数カ月後、私の妊娠が判明! そこからは体調が優れない日々が続き、A子を気にかける余裕はありませんでした。
しかしA子の誘いは止まらず、頻繁に飲みに行く夫。ときには朝まで帰ってこないこともあり、さすがの私も浮気を疑ってしまうように……。
しかし夫は「浮気なんてしていない」の一点張り。私はそれ以上問いただすのをやめ、夫が本当に浮気していないのかこっそり探ることにしました。
油断した夫は、出産を控えた私を置いてA子と飲みに出かける日々を続けます。私が嫌そうな顔をすると、「あいつが相談できる相手は俺しかいないんだよ!」と得意げに言うのです。
妻が出産した日も飲みにいく夫
そんなこんなで私は無事、女の子を出産しました。
その日の夜のこと。
「出産したのは奥さんだから男は暇でしょ? 飲みに行こうよ!」とA子に呼び出され、夫は飲みに行ってしまいました。
たしかに出産したのは私で、夫にできることはありませんし、私は入院中なので夫と一緒に過ごせるわけではありません。
それでも、大仕事を終えたその夜に飲みに出かけるなんて――私はどうしても納得できませんでした。
こんなときでさえ寄り添おうとしない父親なんて、もういらない。私は離婚を決意しました。
たっぷり泳がせておいたので、証拠は十分に揃っています。スマホのメッセージ、飲みに行った日付と位置情報など、しっかり記録しておいたのです。
退院してしばらく経ったある日、私は夫とA子を家に呼び出し、「あなたたちが不倫してることはもうわかってるから」と、証拠を突きつけました。
虚像に囚われすぎた夫の末路
「ふ、不倫なんてしてない」とごまかす夫でしたが、A子は「別に私は奥さんにバレたってよかったもん!」と暴露。
「むしろ奥さんに、私たちが愛し合っていることをわからせてやりたかったから、いつも誘ってたし! 2人が言い争いして離婚してくれたら、私はお兄ちゃんと結ばれることができるもんね」
「私に不倫がバレても構わないと思ってたってことは、慰謝料は支払ってくれるのね?」と私。
「もちろん! 何があっても守るってお兄ちゃん言ってくれたもんね」
自信満々なA子に反し、夫は気まずそうな顔をしています。
それもそのはず。夫は慰謝料を肩代わりするほどの収入はなく、生活費のほとんどは私が出していました。きっとA子に大口を叩いていたに違いありません。
慰謝料はビタ一文まける気がない私。きっちり離婚して、夫とA子からはきっちりと慰謝料を回収するつもりです。
◇ ◇ ◇
頼られ、慕われることで自分に酔っていた夫。A子の前だけでは理想の自分でいられたのかもしれません。そんな虚像に依存せず自分に向き合っていれば、少しは違った未来があったのかもしれませんね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。