いろいろ経験させたい妻
私の実家は決して裕福な家庭ではありません。それでも両親は「子どもが興味を持ったものはすべて挑戦させてあげたい」と考えていたそうで、私は幼いころからたくさんの習い事を経験させてもらいました。
エレクトーンに硬筆教室、英会話スクールや水泳にソフトボールなど、1年で飽きてやめてしまったものもありますが、自分にはどれが向いているのか、何が好きなのかを考えるいいきっかけになったと思います。その中でも私は英会話教室を特に気に入り、学生時代は英語漬けの日々を送りました。
また、私には妹が2人いますが、妹2人も私と同じようにさまざまな習い事をしていたと記憶しています。それぞれ得意な習い事を続けた結果、片方の妹は絵画教室に通ったおかげで美的センスが養われ、もう片方の妹はスポーツ万能になり、学生時代はクラブ活動に打ち込んでいました。
これらの経験から、私は自分の子どもにも興味を持ったものはなるべくすべて経験させてあげたいと考えていました。
忍耐と諦めない心を育みたい夫
一方の夫は、小さなころから野球一筋。義両親は息子である夫に少林寺拳法やピアノ、そろばんなどいろいろと挑戦させてみたそうですが、夫は野球以外に興味を示さなかったらしく、幼少期はひたすら野球に打ち込む日々だったとのことです。
その結果、夫は高校野球の強豪校からスカウトがくるほど野球がうまくなったのですが、将来の進路を見据えて、普通の高校へ進学したという過去があります。この経験から、強い精神力と忍耐力と集中力を身に着けた夫は、1つのことに集中して真面目に取り組めるようになったと語ります。
このような過去から、あれこれ挑戦させて中途半端に終わらせるのを避けたい夫は、子どもにはあまり習い事をたくさんさせず、1つのことに集中して取り組ませるべきと考えていました。
考え方が真逆の夫婦が選んだ答えは…
子どもにいろいろ経験させたい私と、1つのことに集中させたい夫では意見が正反対。考えが噛み合わないまま、子どもは4歳を迎え、なかなか習い事を始めさせてあげられない状況が続いていました。
確かに夫の言う通り、集中して1つのことに取り組ませることはとても大切です。しかし、まだ4歳のわが子は好きなものがコロコロと変わる年齢のため、夫の考え方は子どもに窮屈な思いをさせてしまうのではないかとの懸念が私にありました。
わが子と同い年のお友だちはすでに習い事を始めている様子。このまま夫との意見に折り合いがつかず、わが子の成長がマイナスになってしまうのはよくないと思った私は、改めて夫と話し合うことに。その結果、まずは子どもに「どんな習い事をしたい?」と聞いてみて、子どもがやりたいと言った習い事をさせてみようという結論に至りました。
その後、子どもにどんな習い事をしたいか尋ねたところ、「体操教室に通いたい」とのことで、現在は体操教室に通っています。考え方の異なる私たち夫婦ですが、子どもの将来を大事にしたいという想いは同じです。今後も子どもの幸せを1番に考え、意見が食い違ったときにはしっかりと夫婦で話し合い、良い家庭を築いていきたいと思います。
著者/まさの
作画/おはな
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