入園前の思い出作りに、ママと娘の楽しい2人旅!のはずが…
夫の転勤で大阪に住んでいたときの話です。
当時、娘は3才で、翌年4月から幼稚園に入園予定だったため、入園前の思い出作りにと、神戸にある娘が大好きなキャラクターのテーマパークに行く計画を立てました。
その日は12月の寒い日。テーマパークに行く日は、混んでいない平日を狙い、2人で30分程電車に揺られて最寄り駅まで行きました。テーマパークまでの道中のことを私はいろいろと心配していたのですが、電車内で娘が不機嫌になることもなく、トイレに行きたくなることもなく、順調な旅路でした。
しかし、テーマパークに着いたところで状況は一転…。なんと、その日は改装工事のため一日閉館している日だったのです! ちゃんとウェブサイトを見ていれば、わかることだったのに、私はテーマパークまでの道のりばかり心配していて、到着するまでまったく気づきませんでした。娘とショーを見るのを、本当に楽しみにしていたのに…。
ただ、ショックを受けていたのは、娘より私。テーマパークに入れなかった代わりに、近くで観覧車に乗り、おもちゃ屋さんで大好きなキャラクターのおもちゃカメラを買ってもらった娘はご機嫌だったのです。私自身は、帰りの電車内で涙が止まらない程ショックだったのですが、娘がご機嫌なことが、せめてもの救いでした。
結局、後日、娘の誕生月である2月に改めてテーマパークを再訪。レストランでお誕生日を祝ってもらうこともできました。あのときはショックでしたが、「12月に満足してしまうよりも、娘のお誕生月に行けてよかった!」と思えるようになりました。
作画/加藤みちか
著者:中村幸子
6歳、9歳の子どもを育てる二児の母。パート勤務。趣味はゲーム。