産後うつだと義母に伝えると…
出産して、産後うつになった私。「自分は子育てができない」と悩み、食事もまともに食べられない、眠れない、涙が出てくる、と思い出しても本当につらい日々を過ごしました。
夫や私の両親は産後うつについて勉強し、理解を示してくれました。私が少しでも休めるようにと、夫は早めに帰宅して育児をしてくれて、母は家事を手伝ってくれたりと、本当に有難いと思っていました。
あるとき、義母に産後うつだと電話で話したところ、「子どもを産んだだけでうつ? どういうこと?」「そんなことでこれから育てられるの?」とお説教が始まり……。追い詰められた私は始終泣いていました。
その後も義母から電話が続き、堪忍袋の緒が切れた夫は「今、妻は病気なんだ。看病する気がないなら放っといてくれ!」と言って、電話禁止令を出してくれました。
家族の助けや病院の治療で、うつの症状は治っていきました。今は元気を取り戻し、夫と両親にはとても感謝しています。しかし、義母の余計なひと言で症状が悪化したため、義母の言動は今でも忘れられません。
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産後はホルモンバランスが急激に変わり、この変化が自律神経に影響を及ぼします。
よく聞かれる「マタニティブルーズ」は一過性の生理的なもので、産後2週間ほどで自然に治まることがほとんど。一方、「産後うつ」は早ければ、産後2〜4週ごろに発症し、こちらは医療機関での治療が必要です。
マタニティブルーズが悪化して産後うつになるケースも少なくないので、ひとりで抱え込まず、かかりつけの医師または心療内科や精神科に相談して治していきたいですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:中田美子/女性・会社員。娘2人を育てる母。昼間は会社員として働いている。
イラスト:シュー子
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています