ただのつわりだと思っていたのに…
連日、吐き気や頭痛に苦しんでいたものの、つわりだと思い自宅で安静にしていたのが間違いでした。意識を失ってしまった私は、夫が家にいたこともあり、すぐに救急搬送され、そのまま、約20日間の入院生活を送ることとなったのです……。
さまざまな検査の結果、告げられた診断名は「脳内静脈血栓症」というものでした。脳の静脈に血の塊が詰まってしまう病気です。医師の話によると、妊娠中は血が固まりやすくなることがあり、普段よりも起きやすいということでした。
そして、退院後――。
もともと少人数の現場仕事をしていた私は、医師や夫からの説得を受け、泣く泣く退職することに。今は、血液が固まらないように毎日自宅で1日4回の皮下注射をしています。
幸いにも民間の医療保険には入っていたので、今回の入院費用は賄えました。しかし、この1件で妊娠中に加入できる妊婦保険には入れなくなってしまいました。妊活中に入れる保険に入っておけばよかったな、と後悔しています。
緊急搬送時に対応してくれた夫も相当慌てていたようで、救急隊員からの「妊娠何週目なのか?」「持病はあるのか?」などの質問に答えられなかったそうです。何かあったときのために、日ごろからよく話をしてお互いの情報を把握しておくことが大切だと痛感した出来事でした。
イラスト/海乃けだま
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:三浦桜子
突然の病により専業主婦になったプレママ。