Aちゃんの異変
帰省中のある日、義実家にわが家の子どもたちと義姉の子どもたち2人が集まり、楽しく遊んでいました。途中、義姉は用事で外出しました。義母が用意してくれたおやつをみんなで食べていたとき、5歳の姪っ子のAちゃんが、「喉が痒い」と私に訴えてきました。
私は義母に相談し、Aちゃんにうがいをさせてみましたが改善されず。戸惑っているうちに、今度はAちゃんのまぶたがどんどん腫れていき、ついには咳も出始めたのです。もしかしてアレルギー?と義母と話していたとき、Aちゃんのお母さんである義姉が戻ってきました。
私と義母は慌てて経緯を説明。やはりアレルギーを疑った義姉にAちゃんが口に入れた物を伝えると、キウィが怪しいと言うのです。
救急車を呼ぶ事態に!
実は、Aちゃんは以前キウィを食べて顔が赤くなった経験があり、もう食べないでねと義姉はAちゃんに伝えたことがあるそうです。でもAちゃんは忘れていて、義母もそのことを知らずにキウイを食べさせてしまったのでした。
義姉が小児救急に電話すると、アナフィラキシーショックが疑わしいとのこと。すぐに救急車が手配されましたが、Aちゃんは到着した救急隊員の姿に怯え、泣きながら搬送されていったのでした。
楽しかった帰省が一時騒然となりましたが、幸いAちゃんはアナフィラキシーショックの中でも軽症で、すぐに帰宅できたと義姉から連絡がありました。みんなで心底ほっとしましたが、私は初めてアナフィラキシーショックを目の当たりにし、アレルギーの怖さを改めて認識。以後家族以外に食べ物をあげるときは、必ずアレルギーはないか聞くようにしています。
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小児科の医師によると、アナフィラキシーショックは特定の物質によって起こる重度のアレルギー反応のことだそう。食物以外にも薬やハチ毒などでおきることもあるそうです。アナフィラキシーショックの結果、血圧低下、呼吸困難、意識障害などのショック症状に進行することもあり、点滴や薬物治療が必要なので緊急受診が必要とのこと。子どもを人に預けるときは、必ず子どものアレルギー情報を伝えておくことが大切ですね。またもしわが子にアレルギーの疑いが診られたら、アレルギー専門の医師に相談し、検査や除去食などを医師の判断のもとでおこなうと安心ですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:濱田よし
2014年イギリス生まれの長男、2018年日本生まれの長女と2021年アメリカ生まれの次女、夫の5人家族。夫の海外転勤による約10年の海外生活を経て日本に帰国。