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ママ友「アンタの旦那、私に夢中なの♡」⇒私「笑いが止まらないんだけど?」真実を知ったママ友の末路は…

幼稚園で知り合ったママ友に、夫を奪われた私。しかし、私にマウントを取ってくるママ友は何かを勘違いしているようで……?

ママ友に夫を略奪され、シングルマザーとして一生懸命働くことを決意していた私。そんな私のもとに、例のママ友から結婚報告が届いたのです……。

 

反故にされた約束

「私のSNSの投稿見てくれた~?なんでいいね押してくれないの?」と例のママ友からメッセージが。

 

夫と離婚した翌日に、気持ちを切り替えようとスマートフォンを一新した私。そのときにSNSの類もすべてやめてしまっていたため、私はママ友の投稿内容を知りませんでした。

 

そのことを正直に伝えると、「何よそれ~~~!」とママ友は不満げな様子。しかし、「今日はハイブランドの結婚指輪と婚姻届の写真を載せたのに!」「人生初の1000いいね突破よ!」と自慢が続くのでした。

 

ため息をつきたいのを我慢しながら、「本当に2人は結婚したのね……じゃあ、約束通り娘さんを転園させてくれる?」と切り出しました。私と元夫、そしてママ友の3人での話し合いのときに、「あなたたちが結婚しようがしまいがどうでもいい」「ただ結婚するのであれば、私と息子の前に二度と現れないで」「自分の父親が他の子と父親として保育園の送迎に来るなんて、息子には絶対に見せたくないの」と言った私。元夫とママ友も、転園を了承していたはずなのに……。

 

「私たち親子は今の保育園をやめるつもりは一切ないわよ」「だって、娘は今の保育園を気に入っているんだもの、親の都合で転園なんてかわいそうじゃない!」「超セレブの夫を捕まえた勝ち組の私たちの顔が見たくないなら、あんたたちが転園すればいいんじゃない?」

 

あまりの言いぐさにカチンと来た私。しかし、怒りよりも先にママ友の『セレブの夫』という発言が気になってしまいました。

 

「いつも良いものを着てるし、ヒゲなんて生やして裕福そうな匂いがプンプンしてるのよね」「そしたらまさか年収2000万円超えのお医者様だったなんて!」「奪ってやって大正解だったわ……!」

 

「ちょっと待って、まずは質問させてくれないかしら」と私が口を挟もうとしても、ママ友の勢いは止まりません。

 

「アンタの旦那さん、もう私に夢中なのよ~」

「私の為に2000万の式挙げてくれるんだから♡」

「よかったね!」

「強がっててウケるw」

 

質問するのを諦めた私は、素直にママ友を祝福することに。最後に「結婚式には招待してあげるわ!」「私たちの幸せな姿がよく見えるように、一番高砂に近い席を用意してあげる」とママ友。ようやくやり取りが終わって、私は大きく息を吐き出しました。

 

 

豪華な結婚式

それから結婚式まで、たびたびママ友は連絡をよこしてくるように。毎回マウントを取ってくるので、あまり相手にしないようにしていました。

 

そして、結婚式の日――。

 

息子を実家に預け、ひとりで参列した私。お色直しは3回、そのうち1回は特注のドレス。ふんだんに生花が使われた式場に、美味しいごはん。私が想像していたよりもずっと豪華な式でした。

 

案の定、式が終わった後にママ友からメッセージが。

 

「ものすごく豪華で素敵な式だったでしょう?」「あんたよりも豪華な式にするのが目標だったから、大奮発してざっと1000万くらいかけちゃった!」

 

たしかにとても豪華な式ですが、そんなに費用がかかっていたとは……。お節介だとは思いつつ、私は「支払いとか……大丈夫なの……?」と質問してしまいました。

 

すると、「だって私の旦那様は年収2000万円のお医者様だし?」「『お互いに2回目の式だから予算は200万くらいで……』って言われたけど、無視して好き勝手にオプション追加しまくっちゃった!」「式場には当日夫が現金一括でお支払いします、って伝えてあるから大丈夫よ!」とママ友。

 

 

私が悔しがっている様子が見たいのか、「せっかくよく私たちがよく見える席を用意してあげたんだから、式の感想を教えなさいよ」「いかに今日の豪華な結婚式が悔しくて自分が惨めだったのかをね!」と続けて送って来たママ友。

 

しかし、私はこの時点ですでに笑いが止まらなくなっていました。

 

「全然悔しくないし、惨めでもなかったわ、本当に心からすごく楽しかった」「それに式中だけじゃなく、式の後までこんなに楽しい結婚式は初めて!」「無職の男がどうやって1000万円をかき集めるのか、想像したらおかしくって!」

 

ママ友は勘違いしているようですが、年収2000万円超の医者とは私のこと。元夫はただのサラリーマンで、経営不振でリストラされたばかりでした。

 

ママ友が私と元夫の仕事を勘違いしていることに気付いた私は、すぐに元夫を問いただしましたが、「タイミングが来たら俺から話すから黙っててくれ」と頼まれていたのです。結局、元夫は今日まで話せなかったのでしょう。金策に駆け回る元夫の姿を思い浮かべ、私はまたおなかを抱えて笑いました。

 

「え?」と言ったママ友に、「詳しくはあなたの旦那様に確認してね」と告げて私は息子を迎えに実家へ向かいました。

 

 

ママ友の末路

その後――。

 

元夫からも、真実を知ったママ友からも「お金を貸してほしい」と頼み込まれた私。しかし、そんな義理はありません。

 

ママ友も元夫と結婚する前に「寿退職します♡」と職場を辞めていたそう。1000万以上の借金を抱えているうえに、夫婦2人とも無職だなんて、なんと前途多難な新婚生活なのでしょう。

 

ママ友は元夫と不倫しているときからSNSに多数の写真をアップしていたようで、同じ保育園の保護者の多くはママ友が略奪婚したことを知っていました。園にも苦情が入ったそうで、ママ友の娘さんも退園に。

 

 

息子は父親がいなくなったことに不安を覚えているようでしたが、ようやく落ち着いてきました。今は「ママと同じお医者さんになる!」と言って、本を読んだり、字を書いたりすることに熱中しています。英語にも興味があるようなので、近いうちに英会話教室の体験にも行く予定です。

 

シングルマザーとなり、いろいろと大変ではありますが、息子が笑って過ごせることが私にとっては一番です。これからも息子の笑顔を守れるよう、がんばっていきたいと思っています。

 

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